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2016日本シリーズ広島カープVS北海道日本ハムファイターズ 不思議な日本シリーズ<前編>何故日本ハムファイターズは短期決戦に弱いのか


 今頃書いていなかった2016年不思議な日本シリーズの話*1。もうめんどくさいから書くのやめようかなと思いましたが、広島カープのCS敗退という事件があったのでそのことについていずれ書くだろうから、どうせ書くなら、まあやっぱりこの話も書こうかなと今更ながら書くことにしました。
 とにかく不可思議な日本シリーズでした。というのもお互い短期決戦が下手なチーム、弱いチームなので、「???」と思うことが目立ったシリーズでした。ファイターズは言うまでもなく日本シリーズで唯一セリーグに分が悪い球団。
 90年~92年に西武ライオンズが3連覇して以降、93年から02年までライオンズは5回日本シリーズで敗れるという出負け状態が続いていましたが、04年・08年には見事日本一になっています。そして言うまでもなく03年からはパ・リーグ絶対時代に突入します。この03~17年まで実に15回中12回パ・リーグ側が勝って日本一になっており、セ・リーグ側の球団はたったの3回しか優勝できていない。最近10年間では日本一になったセ・リーグ球団は巨人しかないという有様です(巨人が日本一になったのは09年と12年です。ちなみに残りの一回は中日の07年です)。
 このセ・リーグの弱さとパ・リーグの強さというのは面白い話ですが、以前から折々語っていますし、本論ではないのでいずれまた。いずれ書く2017日本シリーズで触れると思いますのでね。本論は、日本ハムファイターズが異常に日本シリーズに弱いということ。日本シリーズパ・リーグ側が負けた三回、07年・09年・12年のシリーズで負けた球団は全てファイターズなのですね。ファイターズだけが唯一日本シリーズに弱い*2
 なぜなのか?スモールベースボールを、いやらしい野球をしっかりやっている北海道日本ハムファイターズは、むしろ短期決戦に強いはず。大砲・長距離砲と先発・抑えをかき集めて圧倒的戦力でペナントを制する。その反動で日本シリーズのような短期決戦で嘘のように空回りして実力を発揮できずに負けるという事例は過去の日本シリーズでいくらでも見られたのですが、言うまでもなくファイターズはそういうタイプのチームではない。

日本ハムファイターズは短期決戦のセオリーを無視する
 真剣にプロ野球を分析しだしたのが11年の日本シリーズからなので、それ以前は自分の目で実際に見ていないので、どうして弱いのか想像も付きませんでした。そういう背景があったので、前から疑問に思っていた謎が解き明かされて、実に個人的に勉強になった日本シリーズでした。もったいぶって答えを引っ張ろうかと思いましたが、流石に読み手に迷惑なので、先に答えを言ってしまうと、日本ハムファイターズは短期決戦というもの、日本シリーズというものを重視していない。勝てば儲けものくらいにしか考えていないのですね。日本ハムファイターズは、短期決戦のセオリーを根本から無視しています。
 なぜなのか?おそらくアメリカ・メジャー流の経営方針、いかに少ない金で強いチームを作るか―というマネーボールセイバーメトリクス思考に囚われすぎているからではないかと見ています。まあ、①FA選手流出の多さから頼りになるベテラン・チームリーダーの不在、②総額年俸の安さに基づく選手たちのコンプレックス。ドライな経営のために選手のモチベーションがどうしても頭打ちになること。日本一ボーナス査定などの不在(あるいは他球団と比較した相対的な安さ)など過去にすでに触れていますが、今回初めてファイターズの日本シリーズを観戦して「ああだから弱いのか」と納得したのでそんな話をしてみたいと思います。①・②は誰でも思いつきますし、どこでも指摘されている話だと思いますので、あまり目にすることのない大事な要因③短期決戦のセオリー無視という点を今回指摘したいと思います。*3

■10/22、初戦in広島 ジョンソンVS大谷 5-1
 初戦の一回にして既に違和感のあるプレイ・選択が見られたシリーズでした。ファイターズの問題として、ピッチャーの立ち上がりに初回にバントを選択するという消極性という点を指摘したいと思います。もちろん、大谷という絶対的な投手がいる以上、初回にバントで確実に一点を取りに行く選択・戦術は間違いではありません。というか殆どの監督がこの選択をするでしょう。一点あればまず勝てる確率が高いわけですから。どちらかというと強硬策に出るほうが間違いと言えるでしょうね。

 では、どうしてここでバントを消極策と指摘したのか?それはファイターズというのは常に手堅い戦術しか採用しない。実に消極的な戦いをするからなんですね。短期決戦には「~すべからず」という、してはいけないことがいくつかあります。そのしてはいけないこと=ミスを恐れるが余り、ガチガチな安全策しか選択しないという傾向があることがこのシリーズを見てわかりました。
 中島はこのあとジョンソンに対して3打数2安打。西川は4打数2安打。1・2番がジョンソンに対して相性がいい、もしくは状態がいい。それは所詮結果論だと言われることかもしれませんが(実際中島に打たせていたら同じ結果だったかわかりませんからね)。投手の立ち上がりというのは相手投手を攻略する際、狙い所の一つ。どんな投手だって立ち上がりは難しい。その立ち上がりで先頭打者が幸先よくヒットでノーアウトランナー1塁という状況で簡単に1アウト与えるのは好ましくないこと。1アウト与えるということは相手投手に「大量失点はもうないな」と落ち着かせてしまうことになる。
 積極的に打ちに行くべき、強硬策に出るべきというのはリスクも有るわけで、大事な初戦の一回表に取るのをためらうのも当然。堅実にバントで繋ごうというのは妥当。しかし、ここでやりたいのは西川の盗塁、及びエンドランなんですね。

■バッテリーの盗塁阻止率が低いのだから積極的に走るべき
 というのは、広島カープというのはキャッチャーに穴がある。これまで交流戦でホークスが与しやすしと楽観できたのは、ほぼ100%に近い確率で盗塁が成功するからです。過去書いたことがあると思いますが、1試合で6盗塁したゲームもあったはずです。キャッチャーの肩が異常に弱い、もしくは投手のセットポジションからのクイックに難があるために余裕で次の塁がもらえる*4
 こういう傾向がある以上、西川サイドの問題・足・腰などに何らかの問題がない限り、積極的に走らせて実際どうなのが試してみたい所。ジョンソンという左腕がセ・リーグで数字を残した優秀な左腕で、682回打者に投げて11本しか本塁打を打たれていない投手(与四球を引いた数字です)。62回打者と対戦しないと本塁打が出ない確率です。無論、調子や相性などが加味されるものでそのまま使えるデータではありませんが、初見・一回目の対戦で簡単にHRが出るとは考えにくい投手であるというのは間違いないわけです。まして左腕に苦手な傾向があるこの年のファイターズならなおさら。
 何故走らなかったと言えば、この年の交流戦で西川は盗塁死しているのですね。そういう背景もあったかも知れません。また左腕だから走りにくいという要素もあったでしょうか*5。この初回でジョンソンは3回牽制を入れた。鈴木尚広いわく、ジョンソンは敢えて最初に牽制で情報を与えることでランナーが走りにくいように誘導したと。そこには色んな駆け引きがあったと考えられますが、いずれにせよ最低でもエンドランを試す、積極的に攻めていくべきなのには違いない。1番バッター、今年は長打を捨てた西川が大事な先頭バッターで塁に出たんですから、そこでチャレンジしないのはありえない。一回のリスクある盗塁・エンドラン失敗でダメになるようなチームではない。そんなチームが日本一になれるわけがない。手堅い策を取れば取るほどベンチは萎縮する・固まるといいますし、そういう役割の一番なんですから思い切って勝負しないのは短期決戦ではありえないと思いましたね。

 初回の西川の当たりはファール性の当たりで無理に取りに行く必要がなかった。それを安部が判断を誤って内野安打にしてしまった。相手がミスした以上、そこにつけ込みたい。仮に走って失敗したとしても、2番の中島が1番の役割をこなせないわけではない。もう一度ゼロからスタートでいい。
 先発大谷が絶対的な存在であるから経験が浅いのにもかかわらず初戦に抜擢したわけですから、思い切って勝負をかけていい。指揮官が余裕・遊びを持つと言ったら変ですが、そういう思い切った策を取る余裕があることを示すべきという点でもやるべきだったと考えます。若い選手が多い以上、硬くなっているのをほぐすために、積極的に攻めてオッケーだぞという意味で、勢い・ムードにのせてしまうという意味でも、思い切ったプレーをさせるべき場面だったのではないでしょうか。

■短期決戦は思い切り・積極性が重要
 無論、ここはあくまで個人的にしてみたい程度の話であり、本論はそこではありません。ファイターズはこのシリーズ通じてすべてにおいて異常に消極的だった。短期決戦は好球必打下剋上のロッテがそれを徹底していて短期決戦になると必ず「失敗なんか気にするな!」と初球からガンガン振り切っていく。打てる球を絞ってそれが来たなら迷わず振り切ることがポイントの一つになる。短期決戦は方針を決めて積極的に行かなければいけないのに、ところどころガチガチで緊張していた。とにかくミスをしないようにという意識が強くて、堅実に・大事にという意識が強くて相手を楽にさせてしまっていた。
 実際にはいろんな条件・事情、判断要素がそこに絡んできますから、それでいろいろ勘案した結果走れなかったということがあるでしょうから、その結果走らなかったという選択でも別にいいのです。問題はそれ以後も「大事な場面で走るなり、バスターなり、ここ一番でこんな策を打ってくるのか!」というリスクある戦術を一つも選択しなかったことですね。まるでそういう手を打たなかった。それでは相手側がこちらの策・作戦に頭を悩ませる必要がない。非常に楽でやりやすいシリーズになってしまう。相手の指揮官が何をするかわからない、常に相手の意図を読んで対策を打たなければならないというのと、何もしてこないのでは戦いやすさがまるで違う。戦いやすいことこの上ない。戦いやすい・難いという点で天と地ほどの違いが生まれてしまう。こういうスタイルを取るからこそファイターズは短期決戦に弱いのだなとつくづく認識したシリーズでした。
 ホークスが盗塁をしなくなって、走られることを警戒しなくてよくなったために、ファイターズバッテリーが攻めやすくなった。打線を料理することに頭を悩ませなくてよくなったのと同じで、ファイターズはこのシリーズで足を封印することで自分達の持ち味を殺してしまったように見えました。
 ファイターズが走ったのは計4回で、大野の重盗警戒での2盗を除けば、3回。西川の1つと岡の2つしかありませんでした。ファイターズの選手の足を考えると非常に消極的だったと言えるでしょう。

■積極的な広島と消極的な日本ハム
 逆にカープはあれだけのピッチャーはそう簡単には撃てないから積極的に足でかき回していこう。アウトになってもしょうがないという割り切り・積極策に打って出た*6。これが功を奏したように見えました。
 リンク先にあるように、Wスチールで勢いに乗った。広島ムードになりましたからね。続く第二試合でも暴走で走るべきではないと思いましたが、それでも積極的な走塁で点を取ることで広島はノッた。イケイケドンドン・ノリノリムードになりましたからね。ハマればデカイは逆も真なりですが、積極的に行った広島と消極性が目立った日ハムは見事に対照的な存在でしたね。

 1回から3回までスコアリングポジションにランナーを置きながら得点ならず。4回の松山・エルドレッドのHRで流れは一気に広島に。7回レアードのHRで1-3。大谷が続いて代打矢野の失敗でチャンスは消え、西川・中島の連打で今村にスイッチ。今村が岡をきっちり打ち取ってファイターズが厳しくなった所。裏、大谷が降板して出てきた石井が打ち込まれ、1-5で勝負が完全に決してしまったという試合でした。
 ここでポイントというか気になったのは、岡の存在。ヒット二本にしっかり選んでつないだこと。矢野のゲッツーのあとに凡退でシリーズ男にはなれませんでしたが、個人的にちょっと面白い存在だなと思いました。そして次にポイントになってくるのですが、HRを打ったレアードにジャクソンがぶつけてしまったこと。これが後に伏線になりますね。また、大谷が投げる方ではダメでもバッティングの方でヒット二本を打ったこと。これで「大谷はやはりすごいんだな…」と広島ベンチは幻惑されてしまったように見えましたね。

■短期決戦はベテラン重視。若手は危険、日本シリーズは「カーブ」が重要
 短期決戦ですから一番いい投手から使っていくというのはわかりますが、本当は経験豊富なベテランを使わなくてはいけない。先発で投げたのは大谷・増井・有原・高梨・加藤そして大谷の故障でまた増井。本来なら経験豊富な増井―といいたい所ですが、増井も本職はリリーフ・セットアッパーで先発経験は殆ど今年のみで信用できるかと言えば未知数。
 今年の交流戦はファイターズホームで広島・マツダスタジアムではやっていない。事前に大谷が不慣れな広島のマウンドで大丈夫か?という思いはありましたが、まさかここまで不安要素が現実化してしまうとは…。雨という不運も加わって大谷はバランスを崩しながら投げて以後投げられなくなるという事態まで引き起こしました。こういう事がありうるから経験豊富なベテラン。色んな引き出しを持っていて、アクシデントに対処しやすいベテランが必要なのですが、そもそも先発ベテラン投手がいないというわけですね。先発経験が結構あるメンドーサなんかいましたけど、今年の出来で大事な初戦に使えるかと言えばまず無理でしょうからね。
 それはおいといても日本シリーズといえば「カーブ」広島カープならぬ広島(での)カーブが勝負を決めることになる。カーブを持っている有原や高梨を先に持ってきたほうがいいのでは?万一負けるにしてもカーブを広島打線に植え付けることが出来るし、慣れ親しんだマウンドで確実に大谷で1勝。というか1-1で札幌に帰ってきてそこで3連勝で決めるというプランのほうがセオリーに沿っているのでは?
 投手の運用においても、おそらくこの二人のカーブが軸になってくる。直近では2013の美馬のような形で、どちらかコンディション・カーブのキレがいいほうを中心に組み立てていく感じになると思っていました。「カーブ」を有効に使うというのが日本シリーズのセオリーであるのに、そのカーブの有効性という認識がない非常に不思議な日本シリーズに見えました(まあ、この投手の運用においてはまたしても吉井コーチの思うがまま・手のひらの上とでも言うような見事な起用法が見られたので、いつもの方針を貫いて十分に勝てるということなのでしょうけどね)。

■日ハムは広島のデータを持っていない・研究していない?
 また、鷹ファンなら知っていると思うのですが、エルドレッドというバッターはインハイに穴がある。達川さんなんかも言っていましたけど、「145km以上のまっすぐならまず打てない。ただし145出ない人はあそこに投げないでください。それ以下の真っ直ぐならインハイでも打ちます」と言っていたように、そこに来ると分かっていても絶対打てないので鶴岡が全部インハイに構えてそこに投げさせるという試合があったくらいです。いくら一発があるとはいえ、エルドレッドに対してはインハイ攻めが基本になるのは間違いない。しかし大野等ファイターズキャッチャー陣にはエルドレッドに対してインハイを主体に攻める姿勢は見られなかった。手が届く・打ちやすい外主体で攻めてしまっていて挙句の果てに好き放題打たれてしまった。広島のデータを持っていないのかな?スコアラーも派遣していないのでは???と非常に不思議に映りましたね。

カープの二連勝の影にシリーズ敗退の兆しあり(引き)
 2戦目も1-5というスコアで広島カープの勝ちでした。2回、小窪のタイムリーで先制。打撃コーチが小窪がいいと推薦があってそれがハマったとのこと。
 デーブの菊池のバスター解説。バスターで狙ってショートには打てない。バスター失敗で野手の真正面に言ってしまえばゲッツーとなり、お前は一体何をやってるんだということになる。確かにバントの場面で来るのは、まっすぐ・スライダーでカーブはないと読みやすかったかもしれないが大したものだと。
 で、丸のバントにより意表を突かれ増井がエラーをしてしまい、ココで勝負が決まった。増井も先発経験が豊富でないから経験不足という点が少し怖い。そして普段投げない球場でのマウンドに大舞台での初先発という不安がハマってしまった。地味に大谷の次というの不利になったんでしょうね。増井も先発で150キロを出せるすごい投手ですが、大谷の速い真っ直ぐの後だとそこまで速く感じない。2013の日本シリーズ楽天が田中ではなく則本を初戦に持ってきたのも、田中を初戦にした後だと則本に対応しやすくなるという要素を考慮した結果なんでしょうね。
 ワンサイドではないにせよ6・7回という段階で広島がゲームを決めてしまった。圧勝・楽勝とは言わないまでもそれに近いゲーム運びに見えました。ホームとは言え簡単にカープが連勝をしたことで、事前にファイターズが勝つという予想を立てていたのですが、拙予想がこれで外れてしまった!と思いました。この連勝でほぼカープの勝ちは決まったようなものでしたからね。

 ところがところがシリーズは思わぬ方向へ進みました。まさかの四連敗で広島カープの逆転負け。何故広島は短期決戦で優位な先手必勝・初戦と二戦を取りながら敗北したのか?それはこの試合での菊池のバスターと丸のバントにありました。このプレーで広島の敗北は既に決まっていたと言っていいでしょうね。それくらいこのプレーは疑問に残るおかしなもの。それについてはまた次回(絶妙な引き)。*7
アイキャッチ用画像

*1:あ、忘れてた。2016セパ親善試合でした。

*2:その間、楽天は一度しか日本シリーズに進出していない&オリックスは一度も日本シリーズに進出していないことには触れてはいけない、いいね?

*3:忘れてました大事な要素としてキャッチャー軽視がありましたね。前々から語っていたのでまあ今更ですが、日本ハムは鶴岡という選手を使っていたことからもわかるように捕手のリードを重視しない。④短期決戦における捕手の重要性の欠如という要素もまた大きいでしょう

*4:気になったので数字を見てきました 石原は阻止率.333で巨人小林についでセ2位で、會澤は.250でした。セ・リーグでは決して悪くないのですね。全然刺せない捕手だと思っていましたが、たしかその時の投手・組んでいた投手はバリントンだと思いますが、彼のクイックに難があったのか?ホークスベンチが昔から癖を見抜いていた・情報収集で知っていたのか。あとは、ホームの札幌ならともかくアウェイのマツダスタジアムでは走りにくいorグラウンドコンディションがよくわからないから、走りやすいかどうかがわからないという要素があったのでしょうか?千葉と宮城以外あまり屋外球場でやりませんからね、パ・リーグは。まあ、それでも最悪第七戦までもつれることを考えても、今実際に盗塁することで走りやすいのか・難いのか、確かめておく・知っておく必要性があるのでやっておくべきだったかと思います。相手にファイターズはガンガン走ってきてプレッシャーを掛けてくるなというイメージを植え付ける意味でも行くべきだったと思いますね。

*5:本当に左投手から“盗む”のは難しいのか | プロ野球 | Baseball Gate こんなサイトの左右投手別盗塁成功率というデータがありました。惜しむらくは12-16でその年毎の数値がわからないことですかね。それでも参考になる数字でしょう。こちらにあるように西川は左右で左のほうが成功率が落ちるとは言え、悪いわけではない。対右腕.862で対左腕が.750。8割以上の成功率が欲しいものとは言え、この成功率でチャレンジしないのは消極的でしょうね。

*6:第1戦 走る勇気 大谷攻略|日本シリーズ2016 - スポーツ:朝日新聞デジタル

*7:また疑惑のプレー、田中広輔がレフト西川の好返球でタッチアウトが覆ってセーフという場面がありました。覆ったものの、ヘルメットに先にミットが触れていたのでは?と話題になったシーンですね。ノムさんもコメントしていましたが、ノーアウトの場面で次は3番丸。無理する場面ではない。3塁コーチャーは罰金。何故無理してランナーを回したのか?これも含めて次回語りたいと思います