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2019ホークス パCS優勝、短期決戦に強いホークス?No、ホークスは短期決戦に依然弱い。スイープはライオンズがもっと短期決戦に弱かっただけ

もうブログ書くの止めていましたが、あまりにもひどい意見がチラホラ見えましたので書くことにしました。短期決戦にホークスが強くなったという謎の珍論がチラホラ見られるようになったので、疑問に思った人がググってなんの因果か場末の拙サイトに辿り着いて、読んで参考になればいいなと思い、書き残しておきます。
 いわく、「ホークスはCSで苦杯をなめてきた。その悔しい過去・風物詩と呼ばれてバカにされてきた歴史背景があったが故に、今の短期決戦に強いホークスがある!」―とまあ、こんな書き込みを見たわけではありませんが、疑問を抱かざるをえない「短期決戦に強いホークス」論を一言でまとめると、だいたいこんな感じのものになると思うので、こんな風にまとめてみました。
 また、拙ホークス記事を何度が読んでいただいたことがあることには既知の情報になりますが、工藤監督は短期決戦に弱い・下手です。にもかかわらず、短期決戦に強い工藤監督などという珍説も見られてしまうので、工藤監督は短期決戦に強いのか?あるいは弱いのか?そういう疑問を持った人がググって迷い込んだ際に参考にしてもらうためにこの点についてもしっかり述べておこうと思います。普段パ・リーグを見ない人、セ・リーグ専門の人はそう思ってしまうのもわかりますし、今後歴史を振り返った時、ホークスは二年連続CSで2位から勝ち上がって3年連続で日本一になって3連覇しているんだな。この工藤監督という指揮官が優秀だったんだな~と、そう思われた方が、当時の価値観を検証しようと色々探して、迷い込んだときにも有益になろうかと思いますので、その辺り関連の話を書き記しておこうかと思います。
 

目次

 

なぜ短期決戦に弱いホークスが圧勝したのか?ライオンズがもっと弱かったから

 おいおい、バカなことを言っちゃいけないよ?工藤監督・ホークスが短期決戦に弱いだって?現にライオンズをスイープした。4連勝して圧勝したじゃないか。これは工藤采配の妙なくしてありえない素晴らしい戦いだったじゃないか。ホークスの選手たちも短期決戦というプレッシャーの掛かる難しい大舞台で大活躍してキッチリ結果を残したじゃないか?これが短期決戦に強くないなんてどうしてそんなことが言えるんだい?まして弱いだなんて。一体全体何をどう見たらそんなことを言えるんだい?キミは一体何を言っているんだ?
  ―とまあ、アメリカンジョークを言う前の前フリみたいな言い方で説明してみましたが、今回のCSを見た人で、工藤監督・ホークスが短期決戦に弱い・下手だということを知らない人であれば、多かれ少なかれそういう感想を持ったと思います。が、これは非常にシンプルなロジックで説明することが可能です。ホークスが強いのではないのです。ライオンズが弱いのです*1ライオンズがあまりにも弱いがためにCSファイナル史上初のリーグ優勝チームが4連敗という事態に至っただけなのです。ライオンズが短期決戦に異常に弱い。弱い・弱すぎる。十万石まんじゅう(さいたま銘菓)チームなのです。
 2016年に11.5ゲーム差をひっくり返されるという歴史的負け方をしたシーズンに、王会長が残した迷言「我々は負けたとは思っていない。ファイターズが上を行っただけ」をもじって言えば、「ホークスがライオンズより強かったわけではない。ただライオンズが下を行っただけ」なのですね。
 我々がどんなに短期決戦に弱いチーム・脆いチームだろうと、相手がもっと弱く・脆ければそんなことは関係がない。我々がいかに弱かろうと相手が勝手に負けてくれる・自滅してくれるのですから。わかりやすくするために数字化して例えますと、通常チームのCS戦闘力(もちろんこんな物ありえませんが)が100。ウチはそれが70しかない。となれば普通のチームがCSに来た場合圧倒的に不利っっっ…!―と言いたいところなんですが、ライオンズは40くらいしかない。当然70VS40の力を持つ者同士が戦えば、70の方が勝つに決まっている。本来短期決戦に弱いはずのホークスが圧勝してしまったのには、そういう背景があったんですね。今回の謎の圧勝劇のからくりというのは実は(実はというほどのものでもありませんが)、それだけなんですね。単にライオンズが異常に弱かっただけなんです。
 

なぜライオンズは短期決戦に弱いのか?①歪んだチームヴィジョン

 ライオンズは短期決戦に弱い。なぜこんなに弱いのか?それは短期決戦のセオリーを尽く無視している。逆をやっているからですね。そもそもなんですけど、CS制度というものがある現今制度上、ライオンズのような戦い方・チームヴィジョン・戦略を採用するのは論外なわけです。フロントは一体何を考えてチーム作りをしているんだろう?と不思議に思うくらいですね。
 ペナントレースを打ち勝ったチームは歴史上ないとノムさんが言ってましたが(もちろん梨田監督時代の近鉄いてまえ打線で打ち勝っているのでそれは当てはまらないのですが)、例外はあれど、この理屈は基本的には正しく、ペナントレースを制して優勝するためには投手力が非常に重要になる。
 ペナントレースを勝ち抜く上では、何よりもまず一年間安定して先発ローテを回すこと、リリーフ陣をもたせること、789回に投げる勝ちパターンを安定させることが求められます。投手陣の整備なくして優勝なし。これは長い歴史の中で培われたセオリー中のセオリーです。ライオンズの山賊打線・獅子威し打線でリーグ連覇を達成したことは素晴らしいことですが、チーム防御率が5点台に近い4点台で優勝というのはプロ野球史上でもあまり見られないこと。それだけチーム戦力・パワーバランスが異常であることを示します。そういういびつなチームが短期決戦でどうなるか?圧倒的に相性のいいチームが来てくれるならまだしも、そうでない場合はかなり難しくなる。
 野球は守備―落合野球以来、この概念が浸透して久しいですが、守備・ディフェンス面が安定しさえすれば、失点は減る。失点が少ないチームは長期的に安定する。ガタガタっと崩れて大型連敗するようなことがない。1年のペナントで計算を立てやすくなるわけですね。落合政権8年のうちに、3位が一度だけで、あとは優勝と2位しかなかったという驚異的な結果を残せた一番の要因は高い守備力と投手陣にありました。長期的視野で見て、チーム成績を安定させる守備・投手力整備にまずは力を入れるもの。フロントはまずは投手を!という心構えで戦力を整えていくものです。が、西武ライオンズというチームはそうではない。何故か異常にバッター・得点力にこだわるチーム作りを志向している*2
 無論、ドラフトなどを見ても、きっちり投手を上位で指名したりしていて、軽視しているわけではないことが分かります。しかし、西武ライオンズのウィークポイントといえば、間違いなく投手。であれば、何が何でも投手事情を改善しなくてはならないもの。長距離砲・巧打者を育てられるのは確かに魅力的ですが、野手と投手の両輪の馬車がうまく機能して初めてペナントレースで1位で完走できる。西武ライオンズというチームは、その片方の車輪が明らかに上手く回らないダメ車輪なのだから、こちらに手を付けないわけにはいかない。なのに投手補強として良いピッチャーを取ってこない。投手陣改革として優秀な投手コーチを招かない。一体何をやっているのかな?と思えてしまうフロントの有様。
 まあ、同じように一時代を築いた黄金時代を経験したヤクルトスワローズが、現在低迷しているように、ダメ組織というのは危機にあっても過去の栄耀栄華にすがり、身内だけの定例昇進人事でポストを回してそれでよしとしてしまうものなので、ライオンズもそういうことなのでしょうね。以前書きましたけど、吉井というこれほど優秀なコーチが野に眠っているのに、チームに招かないとはお前たちは一体何をやっていたんだ…と言いたくなります。オリックスバファローズ西武ライオンズというチームにとっては三顧の礼どころか百顧の礼*3でストーカーまがいの訪問をしてでも、招きたい優秀な人材だったでしょうにねぇ。
 メヒアという選手が来て早々大活躍して、「おおこれはいい選手取ったなぁ」と思いましたが、そのオフだったか、シーズン途中だったか忘れましたが、一年辺り5億という大型契約で囲い込んでいました。確かにいい選手だけど、そんな金があるならその分投手を取りに行くべき。ウィークポイント、駒が足りてなくて苦しんでいるのは投手なのだから、そんなことに金を使っていられる余裕はない。優秀なバッターをスカウトできたならば、金銭でもいいからトレードのコマにして、その分良い投手を取りに行くべきだと当時考えていました。
 まあ、外国人選手をトレードするというのは契約上も色々難しいハードルが高いのですけどね。いずれにせよメヒアというバッターを確保出来たことで、攻撃面でプラスになったのなら、その分他の選手を、おかわりでも浅村でも主力打者をトレードのコマとして、投手を取ってこないといけない。それは今でも同じ。優秀なバッターがいくら居ても、どんなに素晴らしい野球人でチームにかけがえのない存在でも、足りないのは投手なのだから、森でも山川でも誰でもいいから誰か一人トレードに出して優秀な投手を確保しないといけない
 なかなかうまく釣り合いが取れずに交渉がまとまっていないというのならまだしも、フロントは本当にそういうことをしっかりやっているのか?やっていなければ職務怠慢でしょう。工藤政権の一年目終わりにはホークスは投手が余りすぎて試合に出れないのでは?なんて言われていたくらいで、その頃にでもトレードを仕掛けておけば優秀な投手を何枚か確保できたはずですけどね…。まあホークスもなかなか選手を出さないので、上手くまとまるかどうかわかりませんけども。おかわりクラスのバッターならば大砲を欲しがる遺伝子があるので、まとまったんじゃないかと思うんですけどね…。
 まあ、そんなことはともかく、チーム事情から日ハムが糸井を放出するくらいのビッグトレードを実行しないといけないいびつなチームバランスだった。にもかかわらずそれをしていないのは大問題。この点、フロントは一体何をどう考えているのか尋ねてみたいものですね。
 

昔ながらの古臭い投手観、間違った投手起用・思想

 で、そもそも論になってしまうのですが、投手事情ついでにライオンズの異常な体質についてもう一つ触れておきたいと思います。これはナベQ監督の問題なのか?東尾監督時代からの問題なのかわかりませんが、とにかく投手運用が拙すぎる。涌井に十連投させたり、ピッチャーの役割や休養・調整という概念が欠如しているとしか思えない荒い投手起用が非常に目立ちます。
 いわゆる「俺たち」と言われるような中継ぎ陣が話題になりましたが、役割を固定して疲労をためずに万全の力を発揮できるように投手を起用するという発想がないから、こういうことになるように思えます。牧田をすきあらば投げさせて、ロングリリーフのように球数・イニングを投げているのに、また翌日同じくらい投げさせたりするのを見て、正気の沙汰ではないとドン引きしたのを記憶しています。どうせメジャーにいかれてしまうのなら、壊れるまで使い潰そうとしていたようにしか映りませんでした。監督時代のナベQ氏が、エースの岸にチームの投手が不安定だからエースのお前が投げなくてはいけないという謎の説教をしているのを見たことがありますが、いっつも不安定な投手陣なんだからまずは戦力を、投手陣を整備するのが先だろう…。過度な負担がかかるような投手陣の状況を改善するように務めるべきだろうに、何を言っているんだ…。一時的に岸が奮戦するのは良いとしても、一体いつまでエース一人に責任もたせて乗り切るつもりなのだ?と疑問に感じたことも覚えていますね。とにかく西武ライオンズの投手運用・感覚にはおかしいなあという疑問しか湧いてこない印象があります。
 後述するかと思いますが、この投手に関する異様なセンス・感覚は実は工藤公康に非常によく似ているナベQと工藤氏は非常に仲がいいという話を聞いて腑に落ちた覚えがあります。ああなるほど、だからかと。エース・大投手・名選手ならではの歪んだ価値観・視点による投手起用・野手起用なのか。最近の西武は辻さんになって走塁という面で改善されたので、あまり次のような印象を抱かれない方も多いと思うのですが、実はライオンズ野球と今のホークス野球は非常に思想が良く似ている
 エースと大砲に頼る。そしてリリーフにおいても、その年一番いい投手に頼り切って酷使する。一人の投手におんぶにだっこの「げんこつ山のたぬきさん継投」をする。優秀な特別な何人かの選手の力を主軸として、というか依存してペナントレースを戦う。一言でいうと心中野球ですね。誰か一人・二人優れた選手や状態がいい選手に頼り切って戦おうとする。だからこそ、そのリリーフエースが壊れても平気のへの座なんでしょう。その年が終わって、その酷使された投手が壊れようがなんだろうが知ったこっちゃない。ペナントを戦う上で来年・再来年のことなど知ったことではない。後は野となれ山となれ、明日は明日の風が吹く。来年のことはまた来年考えるから、とりあえず今が良ければそれでいいという戦い方をする。
 また「優れた投手ならこれくらい投げて当然、オレの若い頃はもっと投げていた。これを乗り越えなくてはオレのような大投手にはなれないぞ」という価値観故にこういうおかしな選手起用をすると考えることが出来ます。*4
 

前時代的なエース・4番絶対主義or信仰。≒長嶋ジャイアンツ野球

 かつてノムさんが長嶋ジャイアンツを批判した言葉、エースと4番ばっかり集めてどうするんだ。エースと4番だけでは野球は勝てないという主張をしていました。ままこれが当てはまる状態ですね。まさに逆野村思想。すなわち悪しき長嶋ジャイアンツ野球・思想なのですね。これは大投手特有の思考からくるものなんでしょう。超ポジティブに都合の良いことばかりを考える。困ったら大投手が、大打者が超常的な力を発揮して助けてくれる。チームが困っている時、絶体絶命の大ピンチ、もう優勝は不可能!という苦境でもなんとかしてくれる。―といったような非常に都合の良い考え方をする。
 これよりもさらに前の時代の話になりますが、神様・仏様・稲尾様という言葉があったように、超人的な大投手・大打者一人の力で勝ってしまうということがザラにあった時代があって、その前近代的な価値観・集合意識を引き継いでいるのでしょう。
 工藤監督自身が日本シリーズでHR打って勝っていますし、3連敗からの4連勝というのも経験していますし、奇跡を体験しているがゆえに、奇跡が起きて当たり前という歪んだ価値観を持っているんでしょうね。戦略とかそういうものと関係なく、一人の選手が超常的な力を発揮できることを工藤公康自身が身を以て体験しているし、チームメイトや敵でそういう選手を直に見ている。故に結局は個人技・超常的な個人の力によって、ペナント・優勝が決まるものだという浅はかな価値観を持って指揮をしていると考えられます。
 こういう思想においては神様降臨待ちになる。どうもチーム状態が苦しい、誰か神様になってくれないかな?何かを掴んで成長どころか覚醒して、大覚醒して、超常的な働きでチームに勢いをつけてくれないかな?そして、その勢いそのままで一気に連勝して優勝をしてくれないかな~。*5
 ―とまあ、おそらくこういう浅はかな思想でペナントレースを戦っているだろうと思います。捕手のリードや守備、細かなエンドランやらバントやら走塁、粘ってなんとかして出塁して~などという工夫によって、少しでも勝つ確率をあげようという涙ぐましい努力をしていないということは、裏を返せばつまり勝利・戦いというのは神風が吹くかどうか。こんな価値観・戦略思想では、誰か選手が急成長して、もしくは元からチームに所属しているスーパースター選手の誰かが超常的な働きをして流れを掴む以外ありえませんからね。人為的努力ではなく、天佑神助・偶機に頼る。そういう切り株の前で兎が勝手にぶつかって倒れてくれるのを待つ思想、幸運待ちをしているとしか考えられない監督・チーム戦略で短期決戦に強いと考えるほうが無理がありますね。*6
 ライオンズに、なまじバッティングに優れた選手がいることがマズイのかもしれませんね。「これだけ優秀なバッターが揃ってさえいればいつかは勝てる。優勝することもあるだろう」と舐めた態度をとってしまうことになる。そして現にそうなってしまいましたからね。まあ、だからこそCSで二年連続ファイナル敗退という結末に至ったわけですが。これでこのままではいくら優勝できても決してCS・短期決戦で勝つことは出来ないと学習してチーム方針・戦略を根底から見直してくれれば良いわけですが…。
 

一人の大投手・大打者≒スーパースター絶対/依存思想

 長嶋茂雄が監督一年目だったか?優勝できなかった理由を聞かれて「このチームには長嶋茂雄がいなかった」という説明をしていたという話がありますが、近代野球というか現代野球以前特有の価値観なんでしょうね。誰か一人の超常的な選手が勝敗を左右するという価値観は。
 一年を最後から逆算してペース配分を考えるというセオリーが成立していない時代。目の前の試合をただひたすらに全力で戦って、最後の方では全員総出で一戦必勝、全勝するつもりで戦うのが当たり前というバカみたいなやり方をしていた時代がありますからね(今でもたまにもうこの時期だと一敗もしないつもりで戦え!とかバカみたいなことをいう解説者やコメントを見かけますけどね(^ ^;) )。大事な時期は投手も総動員でエース及び准エースが先発した次の日くらいでもリリーフ登板していた時代ですから。
 江川さんが実際そうしていて、優勝が決まるペナントが佳境に入った残り試合あと20試合くらいの時に、この時期になったら総動員で先発が後ろで投げることも当然という解説をしていたことがあります。だから江川さんが解説で、エースの~~が今後ろでリリーフで投げるのもおかしくないみたいな話をしていた記憶があります。このようにこのくらいの時代の野球をしてきた元選手=コーチ・監督はそういう常識を持っている。昔はそうだったよね~くらいの思い出話ならばそれでいいですが、古い価値観を今でも引きずってる困ったちゃんがたまに怨霊として現れるわけですね。西武ライオンズは毎年優勝争いをしていて、現にそういう野球をしてきて優勝してきたのでしょう。だからこそ成功体験として根付いているだけに質が悪い。骨絡みの問題ですね、これは。
 大投手・大打者が優勝・ペナントを決める。だからそういう選手ばかり重視する*7。他のそうでない選手、スーパーパフォーマンスを当たり前のように行えるスター選手以外は軽視するし、そういう偉大な名選手でなかったコーチの意見は重視しない。現役時代大した選手じゃなかったやつに一体何が分かる。オレくらい活躍してチームを優勝させた経験があるのか?オレくらい数字残してから言ってみろという感覚になるのでしょうね、きっと。だから周りの意見を聞かない。唯我独尊になる(コーチングというかピッチング理論を直に勉強してその理論に一家言あるから、自分の主張・理論にうぬぼれている。故に他人の意見に耳を貸さないという話もありましたが、勉強・学力が逆に傲慢に作用して結びついてしまうということなんでしょうかね…)。
 ホークスの場合は、工藤監督の独りよがりで済みますが、辻監督の場合は、「あの辻がまた勝手なことをして!コーチの意見も聞かずに…」となっていないだけに余計たちが悪いですね。監督どころか周りのコーチ・フロントの誰も当たり前のことがわかっていないということですから…。まあ、ホークスの方も工藤思想が間違っているから周囲から嫌われているのではなく、単に自分の意見が反映されない・採用されないから反工藤派になっているだけで、問題の本質・チームの内部構造の問題としては似たりよったりなんでしょうけどね。
 

工藤ホークスと伊東亡き後のライオンズは非常に似ている―短期決戦に弱い理由その②捕手のリード軽視

 野球観・野球論というかペナント戦略が非常に古臭い・遅れた価値観を持っている。そのような共通項が工藤ホークスと伊東監督が去ってからのライオンズに共通して存在しているように見えます。
 で、次に短期決戦に弱い理由として②捕手の軽視を取り上げたいと思います。この点も工藤ホークスと同じですね。重要なポジションである捕手を軽視する。大投手特有のリードなんか必要ない、自分ひとりで投げて十分抑えられるから、お前(キャッチャー)は黙ってボール取ってろというものによる歪んだ結論なのでしょう。一流投手・大投手・エースはそれでいい。が、しかし二流投手・ヘボピッチャーはどうなるのか?チーム全体としてどうなるのか?言うまでもありませんね。
 伊東監督が放逐されるように追い出されてからのライオンズは、愛弟子細川が去るとあっという間に弱くなっていった。守備の要・扇の要の捕手がチームを去ってしまえば、それは当然そうなるもの。細川の後釜としてきちんとリードが出来る捕手がいればまだしも、当然捕手は育たず、現在のライオンズの問題の本質である正捕手不在状況がずっと続いています。*8
 野球はキャッチャーというかリードが第一と言ってもいいくらい重要な要素。しかし、そのリードをする捕手を重視しないのですから、短期決戦で勝てるわけがない 。無論、いくらリードが良いキャッチャーでも、ピッチャーがヘボピッチャーだらけならなんの意味もない。結局ある程度優秀なピッチャーの数が揃わなかったら、リードがいい捕手が居ても同じ。キャッチャーに頼らずとも優秀な投手を数多く揃えて投手王国を築けば常勝チームが作れるというのは巨人やホークスをみればわかること。
 しかし、言うまでもなく優秀な投手を何枚も持っている、獲得できる、FAせずに生涯チームにずっといてもらえるというチームではないのですから、なおさら優秀なリードが出来る捕手を重視するべきでしょう。少しでも投手の負担を軽くするために優秀な捕手が必要。この点、リードが上手い捕手の存在の必要性はホークスの比ではないほど高い。喉から手が出るほど正捕手・リードが出来るキャッチャーが欲しいはず。
 にもかかわらず、キャッチャーを育てていない。短期決戦において捕手のリードの重要性は言わずもがな。日本シリーズのような短期決戦は監督同士の、指揮官同士の采配対決以外にそれぞれの捕手同士の読み合い、リード対決という性質があるもの。そんな重要なポジションにおいて打撃を優先する打てるキャッチャー森でチーム戦略を立てているのですから、そりゃ勝てるわけがないでしょう。短期決戦に勝つためにはリードの優れた捕手が必要なのに、そのスキルの高い捕手を育てる!というヴィジョンを最初から放棄している時点でもう今後CSで勝ち上がるのはムリなのではないかという気すらしてしまいます。投手が雨後の竹の子のごとく何枚も育ってくればまた別なんでしょうが…。
 

森のリード、現状について―そもそも教えられるコーチがいない

 森のリードについてコメント出来るほど見ていませんが、打撃を優先してミーティングを免除とか、打って取り返してくれればいいから気にするなと言われているというようなチーム方針である時点で、ある程度察することが出来ます。そしてこれは、森本人の問題ではなくて、まずチームにリードを教えられるコーチがいない。プロ選手といえども、どうやってリードをすべきなのか、手取り足取り一からノウハウを教わらなければ、まずムリでしょう。
 リードについて一番大事なのは、状況判断などもありますが、打者の反応をきっちり見極められるかどうか。それが見えないと、相手の待ち・意図がわからないので、裏をかくということが出来ない。裏をかくからこそリードというのは意味を持ってくるわけで、対投手ではなく、対捕手という図式が成立して、投手だけでなく捕手とも戦わないといけないからこそ打席に立ったバッターが悩む。ピッチャーとキャッチャーの共同作業で2VS1でバッターに挑むからこそ野球というのは面白い、妙があるわけで、それがない野球になんの意味もない。見ていて面白くもなんともない。
 ちょっと話がそれましたが、要するに森にバッターの反応を見ろ!そしてその打者の意図を察知して裏をかく好リードをしろ!待ちを絞らせないようなリードを、配球の組み立てを考えろ!なんて言われても、森本人からしたら「リードの重要性は十分わかりました。では、どうやって相手の反応を見れば良いのですか?どうやって配球を組み立てたら良いんでしょうか?ご指導よろしくおねがいします」と森がペコリと頭を下げても教えられるコーチがいない。だったら育つわけがないでしょうね。
 この点、ホークスも同じ問題を抱えており、拓也(甲斐)はリードが良くない。というか、そもそもリードの概念がないんですね、彼には。これはもうチームの教育体質の問題で元々捕手を育てるシステム・マニュアル・制度的に問題があるチームでしたが、工藤監督になってからリード軽視になってしまった。というかキャッチャーにリードを要求しなくなってしまった。肩とキャッチング。そして何よりバッティングで打つことを要求する。そういう歪んだ思想の持ち主が現場のトップに立ったことでもう絶望的、地獄への道が開かれたわけですね。
 

細川がチームを去り、風物詩ホークスの影が再び忍びよってきた

 もう昔に何度も書いたのでいちいち書きませんが、細川という名捕手をFAでとってきて、短期決戦に強い内川と加えて攻守においてスキがなくなった。脱風物詩はこの二人の力を抜きにしてありえないと言っていいほど、短期決戦で見事な働きをしてくれた。リードの良い正捕手がいることで、安心して試合を見ていられたのですが、工藤監督が打てない&コンディションの面で安定してマスクをかぶれないことで彼を嫌った。結果、細川はチームを去ってしまいました。
 短期決戦においてリード・彼の重要性は言うまでもないのに、ヤクルトとの日本シリーズでも細川を固定して起用しない。短期決戦では、捕手を固定せよというセオリーを無視した(というか、そもそも知らないのでしょう)采配をしてたまげた記憶もありました。キャッチャーは所詮、ピッチャーのおまけ・添え物程度に考えているがゆえに、三連戦でキャッチャーを固定するということもしない。平気でコロコロ変えてしまうことからも一つの繋がり、単位で見るということが出来ない監督であることがよくわかります。捕手・リードを軽視する監督であるが故に、そして細川がチームを去ったがゆえに、現ホークスは確実に短期決戦に弱くなったと言えます。
 

細川&吉井コーチ亡き後歪んだチームになってしまった

 その細川亡き後、高谷という細川の指導を受けたキャッチャーがいて、彼のほうがまだリードの概念があり、投手をコントールする。組み立てを考えたり、打者の意図を外したり出来るのですが、工藤は決して使わない。対ロッテだけでも高谷で勝負すればいいのに甲斐にこだわり、起用し続けて対ロッテで大きく負け越しました。
 8勝17敗という歴史的な負け越し、惨敗をするという有様ですからね。特定のチームに対して手も足も出ずにボロ負けをし続けるというありえない事態から見ても、指揮官及びチームが、短期決戦に強いなんて本来言えるはずがないんですけどね。そういう当たり前の事実も指摘されていないのでしょうか?戦力的に圧倒的に駒不足で、ウチが格下とでも言うのならばまだしも、逆ですからね。ポルナレフばりに「ウチが上!ロッテ!貴様は下だ!」と言いたくなるような戦力差ですから。
 短期決戦に強いチームというのは安定して勝てるチームです。「怪我人で主力が欠けているから、戦力が足らないから勝てませんでした」なんてことを言うチームが短期決戦で強い訳はありません。確率や運というものは偏るもので、一時的な偏りというものはあれど、最終的に帳尻を合わせられるもの。ロッテに対してそれが出来ないということは、もう根本的に問題・欠陥を抱えていることにほかなりません。
 今年はロッテに大きく負け越して話題になりましたが、地味に去年も日ハム相手に途中まで5勝12敗という体たらくを見せていました。8月にも関わらずもうファイターズに負け越しが決定してしまうというシーズンもありましたよね。その後12勝13敗と盛り返したので目立っていませんが、この頃にはもうファイターズは首位のライオンズと大きく引き離されてギブアップ状態でしたから(この年のファイターズは13.5ゲーム差離された3位でした)、ほぼ消化試合・育成に切り替えていく段階でいくら勝っても最早後の祭り。大勢が決したあとで帳尻を合わせたって、なんの意味もありません。
 結果的に五分の数字を残したので目立っていませんが、この年はファイターズにカモられたことが響いたシーズンでした。ホークスは吉井コーチに、大逆転を許したファイターズにビクビク怯えながら戦い、惨敗していたのを記憶しています。アレだけ屈辱的な大逆転負けで優勝をさらわれておきながら、優勝して一年経った翌年またこうなってしまう。対ファイターズだけは、普通、徹底的に研究して対策を練って二度と負け越してなるものか!となるもの。このチームにだけは何が何でも勝ち越す!徹底的に叩くと臥薪嘗胆、目の敵にして挑むものなのに…。
 また、2017年には、圧勝・ぶっちぎりでペナントレースを制しましたが、唯一楽天イーグルスだけは、食らいついてきた。他のチームには7・11・9・9とたっぷり貯金を作る強さを見せたのにも関わらず、楽天だけは1つ勝ち越しただけの13勝12敗という五分の戦いをしたシーズンがありました。言うまでもなく細川が楽天イーグルスに移籍して、結果、データが行ってしまった事によるものですね。それが絶対とは言いませんが、確実に手の内を知られたという要素は影響しています。西武ライオンズから細川を取って以後ライオンズをカモにして絶対負け越さなくなったホークスの過去を振り返れば言わずもがなですね。
 記事にして書くつもりでしたが、もうめんどくさいので多分2017年のCSの話をシリーズ化して書かないと思うのですけど、この2017年のCSで楽天イーグルスを相手にホークスは初戦・二戦目と連敗をしている。風物詩未遂を起こしているわけですね。後述しますが、そんなチームが短期決戦に強いわけがありません。バカも休み休み言ってほしいですね。
 

甲斐拓也にはリードという概念がない

 甲斐というキャッチャーの何が悪いのか?彼のリードのどこがマズイのか? そもそも彼にはリードの概念がないと先に述べましたが、それは次のような事実を見ての指摘です。17年のCSで見ていて、何だこのリード…と驚き呆れたのですが、彼はボール球を要求しないんです。大きく外してボールを要求したりせずに、全部ストライクゾーンに構える。ボール球が欲しいのか、ボールでもいいのか、カウント球が欲しいのか、ファールを打たせようという意図で要求しているのかまるでわからない。まあ少なくともカウント稼いだり、ファールを打たせてカウントを良くしようとか、そういう意図くらいはあると思うのですが、とにかく全部ストライクを取ろうとする。力攻めをするんですね。
 なんでこんなリードをするようなキャッチャーになってしまったんだろう…と思っていたのですが、権藤さんの文章を読むことで気づくことが出来ました。権藤さんが解説記事で、短期決戦では強気の姿勢・勢いが大事、ストライクゾーンでどんどん攻めていくチームがメジャーでもCS・日本シリーズでも勝っていったという謎の理屈を展開していて驚いた記憶があります。が、この記事を読んで腑に落ちました。ああ、大投手というのはそういう発想をする生き物なのだなと。東浜にせよ、千賀にせよ、バカみたいにストライクゾーンに要求して全打席力勝負でいったのは、リードの概念が根本的にないんだなということが理解できました。
 普通、リードというのは細川を見て分かるように、外にボールゾーンに外すことで、相手の意識を外の出し入れに注意を向ける。「おや?インコース来ないのかな?あ、また外だ。なんだ内に来ないのか、じゃあ次は思いっきり踏み込んで、外のストライクゾーンに自分の得意の変化球が来るか、まっすぐが甘く入ってきたらそれを打~とうっと。」という意識にさせといて、思いっきり踏み込んで来たところにインコースを見せる。「って!おい!インコース来るんかい!!」とバッターが思うようにする。そうすると、自分がもう来ないなっと、思いっきり外に踏み込もうと考えた時に、でもまたインコースに来るんじゃないか?と疑心暗鬼になる。そういう意識になれば、外側に踏み込んでこれなくなるので、より安心して安全なアウトコースで勝負できる。また打席で迷って狙い球を絞れなくなる。自分が待ってない時に身体の近くに投げ込んでくる・インコースを見せてくる。そういう嫌なキャッチャーだ、そういうリードをしてくる・裏をかいてくるという印象を相手に植え付けるものがリードというもの。
 別に相手の待ちを反応を見て読み切って、裏をかいて待っていない球種で勝負してもいいんですけどね。そんな高等技術できればとっくにやっているでしょうし、全バッターに対してそれはまあ出来るものではないから、基本としてはやはりインコースに意識を植え付けることでしょう。最少のインコースの投球で最大の効果を得ること。これこそがリードの意義・セオリーとも呼べるものだと思いますが、そういう工夫を全くしていない。全部外の、アウトローのストライクゾーンへの要求ばっかり、キャッチャーとしての意図・配球観がまるでない。*9
 

悪しき負の文化に染まってしまった甲斐拓也

 そういう工夫を全くしていないリードを見て、これは一体なんなのか?彼は一体何を考えてサインを出しているのか?と言われると、鶴岡リードなんですね。アウトローとスライダーもしくは決め球で勝負をする。日ハム流メジャーリーグ大好き精神がもたらした負の影響の一つと言えるのでしょうか?ピッチャー主体による力勝負を良しとする文化がある。真正面からぶつかって、力でねじ伏せることがピッチングだという価値観があるんですね。
 ですから、全部ストライクゾーンで勝負してしまうんですね。キャッチャーの裁量、外して様子を見るということがない。ピッチャーの実力・投球次第で全て投手任せにするというキャッチャーとしては最悪な類のリードをしてしまう。だったらキャッチャーいらないじゃないか。ボールを受けるだけの単なる受け子でいいのか?捕手として最低最悪な心構え。こういうふざけた考えを許容するチーム、ファイターズ・ホークス共に大問題ですね。
 本来拓也は、細川を参考にして学習しないといけなかったのを、指導を仰いでリードのいろはを学ばなければいけなかったのを、工藤監督の影響で歪んだ価値観を持つようになってしまった。また鶴岡が自身の境遇、ドラフト下位で指名されてきたが必死に這い上がってきた雑草組という点で非常に共感を抱きやすかった。人間的にも非常に慕われていてピッチャー陣の信頼も厚かったナイスガイだったといいますし、そういう点でも鶴岡に惹かれるものがあったのでしょうね。
 ともに、野村克也という偉大な捕手・監督&伊東勤という素晴らしい捕手・監督を輩出しておきながらのこの有様というのは、一体何の因果に基づくのでしょうか?リード重視の野村派・伊東派の追放のあまりそれぞれの理論すら目の敵にされたとでもいう事情があるのでしょうかねぇ…。

 長いので分割しました。続きはこちら→続、2019パCS ライオンズがスイープされた理由 短期決戦に弱い理由①打撃・攻撃重視②リード軽視③CS現行制度の欠陥④若手投手陣=ベテランの欠如


 
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*1:大人はウソつきではないのです、ただ間違いをするだけなのです

*2:まあ、なぜなんて言うまでもなく、単にHR打てる長距離砲がいれば、客が入るという興行上の論理なんでしょうけどね

*3:ちなみに三顧の礼とは、三回という意味ではなく沢山という意味もある言葉なので、このたとえは気にしないように

*4:そう言えば、浅尾を酷使して潰した森さんも西武ライオンズ出身でしたしね…。悪しき西武ライオンズの遺伝子を、古い時代の野球の価値観を確実に共有していると見ていいでしょう

*5:一年目にこれだけの選手が揃っていれば、誰かが必ずやってくれる。いい投手でも仕事をして打ち崩してくれるという話をしていましたけど、根底にあるのはこの思想でしょうね。個人技の集合として野球を見ているし、捉えている。チームプレイとしての連携、エンドランやランエンドヒット、打者と走者が協力して相手投手を打ち崩すとか、つなぎという要素は当然軽視される。いわんや投手と捕手のリードにおいておや。投手と捕手が協力して打者を打ち取るという発想が軽視されるのも至極当然の主義信条の持ち主であると言えます

*6:長嶋野球では4番ばかりが集められるという異常なチームでしたが、どうして4番ばかり集めるという歪な戦力構造を前提していたかというと、この工藤野球のように、優れた一個人・超常的な一個人の神様的な働きを期待するからなんでしょうね。采配の妙なんて関係なく(まあ、工藤采配には多少、采配・指揮官の決断でなんとかしようという要素がありますが)、個人の超常的な働きを絶対視するからなんでしょう。まあ、長嶋野球=悪しき野球の代名詞として、青史にその名を止めているわけですが、実際は長嶋監督自身は鈍足大砲を好まなかった。営業・興行上の理由で大砲を打ってくれる大打者が好まれたという話もあるので、フロントがそういう選手を取ってきただけで長嶋野球=ダメ野球とするのも少し可愛そうな気もしますけどね。それでもまあ、清原や江藤なんかは直接欲しいと動いていたという要素もあります。これは落合のような、本当に一個人で超常的な働きをしてくれる選手を望んだからでしょうね。落合という成功体験に溺れたが故でしょう。落合のようにここぞという場面で必ず打ってくれる選手、超常的なパフォーマンスを発揮して、仕事をしてくれるという選手は本当に一握りですからね。それでも過去の成功体験にとらわれて、第二・第三の落合を求め続けたということなんでしょうね

*7:内川や松田、サファテなどがそうでしょうね。またこういった思想であるからこそ、過度に大谷を恐れたのでしょうね。HR打ったり、ものすごいスピードボール投げたり、素晴らしいスーパースターではあるものの、普通の選手では出来ないことをやってのけるすごい選手ではあるものの、通年で見れば大した働きをする選手ではなかった。ところがそんな大谷に対して過剰に恐れ、過敏になった。そして大逆転・歴史的屈辱の目にあったのも、つまりはそういうことなんでしょうね

*8:現在のライオンズの状況はある意味伊東・細川の呪いと言っても良いのでしょう。

*9:まあ、リードについては勉強して日が浅いので、名捕手から「いやそんな底の浅いものじゃないよ」と一笑に付されるものかもしれませんから、話半分に聞いておいてください