別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

【追記】 2013WBC おそらく決勝トーナメントで日本は敗れる

2013WBC一次ラウンド突破と溢れる不安 に続いてWBCの話を。

 決勝トーナメント進出を決めましたが、危ういですねぇ。鳥谷と井端のスーパープレイで勝ったことは勝ちましたが、本来台湾のような格下チームに9回まで負け越しているということはあってはならない。もっと言えば近代野球は7回まで3点差ついたら絶望的。そうでなくても短期決戦は先行逃げ切りでなければならない。1点でも負け越しているのはあってはならないこと。オランダ戦以外先制点とったことないとかダメすぎですよね。

 台湾が唯一のエースピッチャー王健民を擁してきたとしてもそうそうに引きずり下ろす、最少失点に投手が抑える。それが出来ないのならば相当問題ありと言わざるをえないですね。

 オランダ戦、ようやく打線が爆発して大勝しましたが、オランダはそもそも計算できる投手がいない。唯一のエースピッチャーに左腕のいいのがいて、それが他に投げてくれたから。二流・三流Pなら本来日本代表はあれくらい打ちますね。中国・ブラジルであれくらい打っていても、本来おかしくなかったんですけどね。というか打ってくれないと困る。

 万一台湾に敗れていたら、キューバと生き残りマッチを戦うことになっていたら、どうなっていたんでしょうねぇ…。まあ、キューバも戦前から投手のレベルが良くないと言われていて、日本VSキューバならまず勝ったでしょうけどね。だから打撃戦でオランダにボコボコ打たれてしまったわけですけどね。

 台湾・韓国・キューバ・オランダ、1次・2次Rを見て投手陣が日本と比べて良くない。日本より投手レベルが数段落ちる。決勝トーナメントではアメリカやプエルトリコなんか投手レベルが日本と変わりませんからこれからが本当の戦いだ…!って感じになりますね。果たして本当にそこで勝てるのか…。

 今回の大会は日本もそうですが、他が万全・ベストメンバーを揃えているというわけではないので、日本が勝ち抜く可能性も十分あるんですよね~。むしろこのような不完全なチームで世界一が競われる、ベストメンバーでもないのに優勝してしまうというのが最も怖い現実であります。今回優勝してしまったら、次回もこんな感じの代表&監督になってしまいかねませんからね…。

 WBCのシステム、MLBが収益の66%持って行くという不公平な仕組みについては以前ブログでも書きました。今回選手会侍ジャパンという称号の版権を獲得しましたが、結局日本に落ちる収益は微々たるものでしょうね。というか既存の権利の確認で何の問題解決にも繋がっていない。正直ボイコットすべきだと思ってます。が、参加した以上は、三連覇して次こそボイコットして欲しいのですが…。

 こんな形の世界大会になるならオリンピックで十分ですよね。オリンピック復活までの中途半端なつなぎになるのか?それともWBCが将来完全な世界一を極める大会として整備されるまでの黒歴史となるのか…。MLBは世界中に一応野球を広めようとイタリアとかオーストラリアとか援助しているみたいですが、日本もそれくらいやらないとダメですよね。後日本の質の高いボールを国際基準にするとか。ほんとうにNPBは無能すぎて話にならない。

 そういえばたまにNPBコミッショナー「加藤 死ね」検索で拙ブログ来る人いますけど、拙ブログでそんな物騒なことは書いてないので止めてください(^ ^;)。

 鳥谷の走塁は素晴らしかった。あそこで失敗していればルンバで一生叩かれ続けたでしょうね。「一球牽制が来た後、執拗に牽制するPは海外にはいないからおもいっきりいった」という彼の判断力の賜物ですね。そして緒方走塁コーチのデータにクイックが遅いという情報が入っていて、行けたらいけ!とGoサインを出したのも素晴らしい。

 また高代走塁コーチが糸井をストップさせる際に、ぶつかったり触るとランナーアウトになるのでその場に寝た、カエルのようになったのも素晴らしいプレーでしたね。三塁コーチャーがランナーにギリギリまで判断をまって、指示をだすためにああやって寝っ転がるスタイルが今後広がっていくかもしれませんね。

 最初鳥谷はルンバしたかと思いました。しかし先に足が入ってましたね。井端を最初っから使えとあれほど言っていたのに、使わなかった監督はまあ何考えているのか。今大会絶好調で6~7割近く打ってますからねぇ。しかし鳥谷に走らせるなら本多代走という手もあったと思いますが、なんでそういう選択しなかったのか?不思議な所でもあります。

 鳥谷一番で本多二番。鳥谷が打てなくても、歩いた後本多がランナー入れ替わりで一塁に残り、盗塁するというパターンでいいんじゃないでしょうか?そして三番井端で返すとか。三番井端は好調なので勝負を避けやすい。本多もバカじゃないので「粘れ、セーフティやってゆさぶれ」と言えばやれなくはないでしょうし。あと選球眼のある相川をおいて四球を取りに行くという形、5回以内に先発を引きずり下ろす戦術なんか面白いと思います。

 ああ、そうそう、中田は多分ダメだろう控え半分で、プレッシャーかからない感じで使うべきと書きましたが、あそこまで中田はが活躍するとは思いませんでしたね。二線級P相手とはいえ立派ですね。今年覚醒来るか?まあWBC参加してフォームいじられて心配ではありますが、中田は一年安定して成績残せれば文句なく一流スタープレーヤーの仲間入りですね。松井稼頭央は全然ダメですね。なんで選ばれたのか最早わからないレベルになってしまいましたね。

 オランダ戦でようやく4番DH阿部や坂本外しをしましたが、このオーダーがベストに近い形とはいえ、正捕手阿部を外すべきではないと思いますね。前阪神の矢野が国際大会でのリードは正捕手以外難しいと言っていますから。控え捕手だと意思疎通が正捕手ほど時間が取れないから無理だと。相川のリードが良い・悪い以前に、投手とのコミュニケーションが即席チームである以上取れていない。この一球はストライク取る球、ボール取る球、ストライクだけどボールでいい球とか、細かい意思疎通が相川とは取れていないでしょうからね。前回城島が全く打てなかったように捕手に打撃を期待するのは無理ですね。

 坂本外すことと、長野・阿部を下位で使うこと、調子イマイチなマー様にこだわらないことでしょうかね。ポイントを上げるとすれば。アメリカも先発で優秀なのが揃ってないので日本並とは行きませんが、それでも中継ぎや1・2番型を揃えてきているというので、下手なやり方をすればアメリカにやられるでしょうね。

 オランダは間違いなく勝ち上がれないでしょうから、オランダとやることはもう無いでしょう。正直最後キューバと戦えなくて興醒めでしたね。キューバが国際ランク一位とかちょっともうムリがありますよね。プロが参加するようになった時代とそれ以前のアマチュアオンリー時代では根本的に事情が異なりますから。

 キューバはもうNPBMLBに全員参加してレベルを上げるようなシステムにしないと二流国家のままになる気がします。プエルトリコベネズエラ(じゃない、ドミニカだ。実際ベネズエラの最強メンバーならどうかわからないですけどね)より弱いんじゃないですかね?キューバ選手がメジャーで活躍して全員WBC命!ってなればまた状況は変わってくると思うんですけどね~。

 あと残り二戦どうなりますかね…。

 ※追記・書き忘れてました、今村・沢村といったパワーピッチャー型、コントロール・変化球よりストレートで勝負するタイプの投手は中国とかブラジルとかオランダレベルでは通用するでしょうけどドミニカ・プエルトリコアメリカといったメジャーレベルだとあれくらいの真っ直ぐが普通かちょっと早いくらい(?)ですから、凄い打たれやすい気がしますけどね…。

 もし決勝に行くなら、それまで投手を使わずに温存しておきたいですよね。決勝で先発ダメ即交代でどんどん投手をつぎ込めるかどうかというのは大きなファクターですから。中継ぎもちょっと打たれだしてますし、内海や能見や摂津などといったロングリリーフがどれだけ安定するかがポイントになるでしょう。まあマエケン・マー様がパーフェクトなら何の問題もないんですけどね。

 前回大会では優勝の大きな原動力となったエース岩隈がいました。今大会は誰が岩隈になるのか…、岩隈がいるかどうかがポイントですね。マエケンが岩隈になれるかどうか!?ですかね、今のところ活躍しているので。でも相手オランダだったしなぁ。

 つうか日程どうなんすかね?なんで決勝トーナメントまでこんなに間が開いているんですかね。間が開いたら調整とかで不利になるような…。大丈夫かな。普通にどっちの組も同じ日程でやるべきでは?移動日考慮して2日くらい開けるならわかりますけどね。

 キンブレル打たれちゃいましたね。絶対守護神なのに。ドミニカの抑えも135kのチェンジアップとか凄いわ。キンブレルはまだ24歳であれか、低めの真っ直ぐの伸びが凄いやね。あのネコみたいな構え方と愛国心WBCでるのが気に入りました。メジャーリーガー殆ど知りませんけど、彼は気に入りました。