別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

身体の話(2016/03?) アーシング

身体の話(2015/10) 軸タンブリング 以来、身体の話書いてないのかな?これも随分前の話なんですけど書いてなかったので、これを単独で書いとこうと思いました。これ3月か4月か5月頃の話だったか、どうだったか忘れていますが、未だに気に入っているのでまあ単独で書いておくのもいいでしょう。いろいろ身体の気付きの話はまとまりがないのでね、単独で。

 

 アーシングというものをご存知でしょうか?多分知らないと思います、その名前を聞いた時「?」になりましたから。

 

母なる大地との健やかコミュニケーション<健康><美容><安眠><癒し>アーシングBOOK101

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不調を癒す《地球大地の未解明》パワー アーシング すべての人が知っておくべき重大な医学的真実!

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  こんな本あるんですね。なんかスピリチュアル系の感じがして、大丈夫かこれ?という気もしますが、まあそれはそれとして、なんかの健康雑誌をチラ見した中で載ってたんですよね。アーシング

 大地に裸足で立つことで、身体に溜まった磁気とかをリセットするとか、まあそんな話なんですけど、正直嘘くさいなぁと思ったんですが、タダなので試すだけ試してみました。するとこれがなかなか良い。全身の繋がりが整う。流れが良くなるんですね、これ。

 一日30分とかありましたが、まあそんなにやってる時間ないのでもっと短いですけど、15分くらい?それでも効果ありますね。立つというか歩いてますけど。登山家の三浦さんも本ちらっと見たら、裸足で歩くのが良いって書いていました。思ったよりも世間に浸透しているのかな?

 

 いずれにせよ、裸足で歩くことは体のバランスを整えることに良いというのは知っていて損はないかと思います。そういや昔、裸足で砂浜ランニングするとかそんな本が流行ったような記憶がありますね。靴だと足を閉じ込める結果になって、本来の足の柔軟性が死ぬ。それを開放して大地に直接つけることで複雑に使う事で機能を回復するとかなんとか。

 以前ランニングでアスファルトは足を痛めるから土の上で走りたいという話をしましたが、土がろくになくて出来ない。歩くのは何をか言わんや。まあちょっと歩くだけならなんとかなりますが、最適な場所がないので大変ですね。いい年こいて裸足でウロウロしたら通報モノですからね。

 そんなことを考えると、海が近くにあるのは良いですよね。砂浜を裸足ランニングは当たり前の絵ですからね。山でも良いんでしょうけど、山は虫とかいろいろ障害が大きいですからね。いつもの森でやったら地面が石とかで痛かった…。

 農家は裸足で田植えをしていた時代があったので、「男」という感じは「田んぼで力仕事をする人、そこで力を入れる人」なんて解釈をされていると思いますが、「田んぼから力をもらう」という意味合いかもしれませんね。昔の人は田植で泥水に足を突っ込んでそこからエネルギーを貰う感じでいたんじゃないですかね。

 まあいつもの自然の中にいないと、身体が歪む。エネルギーが無くなる、心も荒んでいくという話になりますね。本当アスファルトハコモノ邪魔ですよね。

 まず足、そして腰に行くまでの重心・捉え方が変わりますよね。沈む感じというか、沈めば浮くので浮くとも言えますが。まあバランス機能が回復するんでしょう。やっぱ胸のあたりでその通る感じが消えちゃうんですよね。胸から頭の上にスッと抜けていってくれない。このスッと伸びるように通ると軸ができたといえるんでしょうけど、いつになったら出来ることやら。浮く・倒れる・吊られる。これをいっぺんに意識してやるといい感じでしょうか。一回かなりいい感じがあったんですけどね。

祝イチロー安打世界記録とMLB3000本安打

「ローズが喜んでくれたら全然違う」イチローの一問一答  ハリー呼ばわりで草。「生きている間に自分の記録が破られるということは喜び。自分もこの記録を誰かに破られる所を生きている間に是非見たい」。さすがイチロー。カッコイイ。苦労しているところを見せたくない。そういうのは上原やノムさん、人に見せたくないですよってのもなんかほっこりしますね。

 この世界記録の話は、さすがイチロー素晴らしいで終わってしまうので書くほどのことではないのですが、あえて取り上げようと思ったのは、ピート・ローズについて。彼は、日本の野球なんて3Aレベルで一緒にするな!と散々言って、日本の野球ファンのヘイトを集めたわけですが、まあアメリカ版張本さんみたいな感じの人ですよね。

 野球賭博かなんかで球界を追放されているのもそう。おまいうの代名詞みたいになってますね。偉大な記録を残す人はどこかおかしい、だからこそ人格者のジーターみたいな人であってほしいみたいな発言になるわけですね。それはさておいて、このピート・ローズは、韓国系の嫁さんを貰う前は実はNPBに好意的な発言をしていたわけですね。

 これで、韓国系の女のせいでおかしくなった!的な説明を見ましたけど、それ以外に実はこういう批判的な言動を繰り返すことで、テレビだったりなんなりで、日本からのオファーや取材を待ってるという説を思いつきました。と言うのは前述通り、球界追放処分なわけで、その仕事に携われない。だったら、注目をあびるために方言をする。それでテレビ企画で対決!とか、そういうC級企画にでも出てわざと負けるなり何なりして仕事をもらう。そういう意図があったりするのかな?とふと思いました。暇な老人がたまに来る客に過剰サービスするメンタリティのようなものがあるのでは?と思いつきましたのでそんなことを書いておきました。

 このあとメジャー3000本安打もありましたね。さすがイチロー氏、おめでとうございます。天皇陛下生前退位の意向と重ねあわせて、何か時代の転換点を示すようなイベントだと感じましたね。まあ、そんなお祝い言葉と思いつきのメモ

大分の女子マネが甲子園練習に参加できない話

他にもなにか書くことあった気がしますが、忘れて思い出せないので、こんな話を。

 女子マネがグラウンドに立たせないのは、安全性のためだとか。まあわかりますね。札幌ドームでお客さんが硬球あたって失明した事件があったように、危険性は一応ありますからね。アマチュア故に興行とは違うわけで、高校野球という独特の(というか変な)世界を形成して、自分たち独自のルールで運営する以上、まあそういう世間とは違っても良いのでは?

 万一負傷で、遅延・下手したら治療云々で試合ができなくなる可能性もあるということを考えたら(もちろん相当低い可能性ですけど)、彼らがスムーズな運営進行のためにそういうルールを設けるのはまあいいのではないでしょうか?己は部外者ですから、まあそういう方針ならばしょうがないかなという感じですね。

 あと年頃の男子なら、潔癖クンが「俺らの聖地に女は入るな!ここは戦う選ばれた男の聖地だ!!」っていう硬派の子もいるでしょうからね。「俺達は青春のすべてを捨てて野球に打ち込んでいる、普段チャラチャラ女といちゃついて遊んでいるリア充死ね!」的な子は、やっと念願かなって聖地に立てたのに、「女子マネをグラウンドに連れ込むなんて許すまじ!」と考えていてもおかしくないですからね。

 まあ、現代ならそこまでの思想・信念であなゆるすまじ!的に女性・女子マネ排除精神はないかと思いますが、基本そういう精神が優先されるとしても、それはそれでいいのではないかと思います(出場選手の意見を聞いて多数決とか、あるいは前年度優勝校の方針とかで決めても面白いかと思いますね)。そういう特殊・特別な世界ですからね。

 で、問題は8年前に選抜で山口代表の華陵高校の女子選手が「女子だからダメだ」って直前にNG食らった一件だと思いますよね。ソッチの方がよっぽど大事件で、こちらのほうが明らかな男女差別だと思いますけどね。練習に参加できない理由が「技量がないからケガに繋がる」というロジックなのに、女子部員として普段から練習してふさわしい資格を満たしていると判断できるのにもかかわらず、ダメだって言うわけでしょう?明らかに矛盾していますからね。

 そもそも女子で野球やっている選手ってリトルなんかだといくらでもいて、中学生くらいでも体格差がそこまでまだないときは、女子が混ざってるというのは結構(でもないか?稀?)よくある話。男女で分ける時、女子競技に男子が参加しちゃダメってのは誰でもわかると思いますが、その逆はあまり成立しない。女子のほうが圧倒的に男子で筋力などで劣るわけですからね。競技によっては異なるでしょうが、不利ではあっても有利ということはない。ましてやプロへの登竜門的役割がある甲子園で、女子が男子の大会に参加するな―という方針はダメでしょう。
 ※もちろん、女性のほうが関節が柔らかく伸びやすいなど優位性もあって、それを活かして女>男になってしまうポジションなどがあるとかになったらまた考えないといけないでしょうね。特に野球の競技の性質の根幹を変えかねない場合などは。考えにくいですが、男とは違うために特別な球が投げられるとか、柔軟性を活かしてオーバーアクションでスイングして当たりに行くとか。特に女子が打席に入ったらインコース攻めにくくなるでしょうからね。己が監督ならその利点を使って、わざとぶつかって泣いて相手ピッチャーを全国の悪者にするという戦術を使うでしょうから(^ ^;)。*1

 トップの話し合いで、結局ケガ防止で禁止のままという路線で行くみたいですね。それは別に良いと思いますけど、女子選手の参加の道を開いておくべきだと思いますけどね。女子マネなんかいる意味わかりませんから、マネージャーって雑用でしょ?給料払いなさい。あと、なんかリア充っぽくてうらやましいからダメです(嫉妬)。キャプテンとかエースと恋愛関係なんてもってのほか。男にしなさい、男子マネと腐れ合うのなら、許します(笑)。

*1:追記として、BUNGOだったかな?高校野球のマンガで女子選手が男子と違って成長が早い分、もう成長が終わってるからウエイトをガンガンやれる。その分、普通の選手よりも筋力があるという設定の女子キャラがいました。なるほど、高校生くらいの時点では女子がウエイトをためらいなく出来るという点で男子よりも優位に立つ可能性があることはあるのかと感心しました。言うまでもなく成長途上の高校生はウエイトをやりすぎると逆効果、成長を止めてしまうのでプロを目指す高校生は一定以上やれないですからね。そういう優位性が女子選手にあるのならば、活躍する女子選手が出来て活躍!男子を圧倒という可能性がなくもない。そういう選手でてくると面白いですね

甲野善紀・松村卓著 「筋肉」よりも「骨」を使え!

 放置していた読書メモです。まあいつもの様に気になった所をメモしただけですね。特に何のオチもなく終わります。

「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書)/
¥1,080 Amazon.co.jp

 

 伊東浩司の筋力検査の数値は女子選手並。筋力では速い・遅いは決まらない。アフリカのマラソントップランナーはつま先着地。しかし日本人が真似しても骨盤の関係でうまくいかない。ボブマンデンの早撃ちは0.02秒。

 腹筋をやらないほうが良い、末次選手は一日2000回やっていたとか。腸ほぐしというメソッドをあげていますが、具体的にどういうものなんでしょうか?腹筋をやった後で、腕を回すと回しづらくなる。身体の連動性が落ちるんでしょうね。

 身体を一八〇度回すゴルフのスイング。実際にはちょっと向かないが、ゴルフには腰痛の問題があるのでこういうのも一つのヒントでは。

 日本一練習がきつい熊本の砲兵隊。九州の山奥から出てきた青年いわく、軍隊ごっこで飯食えるなんてありがたい。

 韓氏意拳の守氏いわく、目の前に拳をつきつけられても三五九度はフリーだよと。後ろに美人がいたら目が行く。結局は意識の問題。

 米のトレーニングは下手。桑田いわくエラーの角度とか科学的アドバイスの押し売りがあるとか。

 野口裕之いわく、骨が動いて筋肉が動く(実際には筋肉で動かすので、抜きによる骨が動かされることを、骨が動くということでしょうね、または意識上の操作方法として骨から動かすという意識によって動きがよりハイレベルになるとか、まあそういうことでしょう)。

 植芝さんは新宿のタクシーでわしの番が来ないと泣き叫んだとか。そんな珍エピソードがあるんですね(^ ^;)。

 短距離、スパイクだと速く走れない。桐生くんは放任されて育ってきた。骨ストレッチが大事だということを公言しているとか。メンタルトレーニング?寒い時期だからタイムが伸びないということはない。

 頭のおもりを喉まで下げる・降ろす意識を持つと安定する。
 肩甲骨=鳥の名残スタート。
 五本指ソックスは身体が緊張する。
 三角筋がこる

 野口晴哉氏は、子供の大腿骨の二箇所の骨折を目をケアすることで治したとか。

 烏口突起をグリグリともみほぐすこと。確かにここはよく固まるところですね。うーんでもあんま効果を感じませんね。ほっとくとすぐまた固まるし。

  親指と小指で関節を押さえてゆらす・ほぐすのが基本です。胸鎖関節をつまみながら、突きをすると確かに肩甲骨がより独立して動く気がしますね。

 肋骨をクワガタのハサミとしてイメージする。ハサミが何本も重なっているようにするんだろうか?一本一本独立して動かせるようにするというのが最終目標だろうし。手のひらをいちど上に向けるというのもありましたね。まあ、これはサンチンと同じでしょうけど。

【ボクシング】 JBCの使い込みについて

 短いですがJBCの使い込みの話をメモがてらに。JBCが「健康管理金」(健保金)という選手のケガの際に使う費用が使途不明になっているとか。まあ、不正使用・横領、使い込まれたんでしょうね。一体全体どういう財務管理をしているのか?組織の透明性のかけらもないんですかね?普通、最低でも一年に一回は会計とかチェックするでしょう、その際に問題にならなかったんでしょうか?

 安河内氏という職員をクビにして不当解雇だなんだという裁判があったのは記憶していますが、なるほどそういうことだったんですね。JBCはやはり腐りきっていたということでしょうかね。

 数々の不祥事、通訳がいないとか試合前の不備、特に八重樫の判定発表のミスですね。4R毎に判定がアナウンスされる試合で、その判定が八重樫と相手のポイントを入れ違えて発表されて、リードしていると思って戦術を組み立てようとした八重樫が急遽攻めに転じて…という試合があったことなんかはもう本当に酷いですよね。こういうのを見ると、もうJBCはクソだなと考えてしまうのですが、JBCサイドの反論を聞いてみたいものですね。

 まあだからといってJBCが悪・亀田が善ということにはならないのでしょうけど。いずれにせよ亀田裁判を抱えていて、まあ和解する際に数千万、少なくとも数百万を支払うハメになるでしょうね。そうやって捻出される費用はどこから出されるのでしょうか?亀田が日本で試合を出来なくなった分、心証が悪くなって賠償・和解金が跳ね上がるとかしそうなものですが、どうなのでしょうか?というか裁判なんかやって、その費用をどういう名目からどうやって払うのでしょうね?そんなことをやるための資金があるとは思えないのですが…。年、収入1億6千万円あるとして、その収入を裁判費用に充てるということをボクシング業界の人間・関係者・ファンは納得しますかねぇ?

 まあいずれにせよ、健全な運営をするために一度解体して、変なことやらないように透明化・自動運営化した方がいいんじゃないでしょうか?一定の基準を満たせば、あれやる・これやるというロボットになるだけで十分。ちゃんと試合管理さえしてくれれば十分で変な人を排除してボクシングとは無関係な人に中立に運営してもらうべきでは?余計なことはしないほうがいい気がしますね。

PL休部(廃部)報道への疑問

 甲子園常連のPLが休部、事実上の廃部となりました。これについてヤフーのスポーツ何とかで、問題を起こしたPLについて、問題の本質をえぐることもなく、栄枯盛衰のお涙頂戴・感傷を煽るだけの報道ばかりで、こんなことでいいのか?という記事がありました。誠にそのとおりだと思います。個人的には廃部にして当たり前。問題発覚直後になされるべきだったと思います。PLの女帝が云々で再建が出来ないなんて言う報道を見ましたが、何を言ってるのか…という感じです。部の復活を許さず緩やかな死(廃部)を選択した、その女帝の判断の方がまだ正しいだろうとしか思えませんでした。

 PLといえば桑田・清原ですが、それ以前から(それ以後も)有名なプロ野球選手を多数輩出しています。その人達が部屋子という付き人制、独特の慣習・システムを語ることがあって、その存在はよく知られたことだと思います。 その話を聞くと、いかに上下関係が厳しく歪なものであったか…。本人たちは辛くても、あれで人間形成がされたと肯定的に語る場合もありますが、どう考えても現代的な価値観とマッチしない、歪んだものでしょう。

 前近代的といえばそうなのですが、10年・20年位前の日本ではああいうのが当たり前に通用していた、存在していたということでもあります。上原なんかそういう似たような経験・過去を話して、あっちでは普通に虐待のような理解をされたそうですね、まあさもありなん。

 昔の甲子園ではゴムとタバコの吸い殻でいっぱいだったと愛甲さんが語っていましたが、そういう程度の低い時代があった。そういう時代ですから、それもまあしょうがないのでしょう。しかし現代に至って、もはやそんなことが許されないのは当たり前。なにより先端を走ってきて、特に歪だったPLがそれにメスを入れてこなかったという事実・責任は重いでしょう。

 また、統括する高野連という組織も、それについて何らかの取り組みをすべきだった。しかしに何もしてこなかった。何のために存在しているのかわからない組織ですね。

 PLは女子マネにレイプまがいのことをして、裁判を起こされて負けました。また部内の暴力事件、またいじめなどで事故死とはいえ死者を出しています。これが清原・桑田が部にいた頃に起きた事件だというから驚かざるをえません。

 普通はこの時点で廃部でしょう。高野連の責任もさることながら、報道も異常。廃部にすべきと主張しなかった時点で同罪ですね(特にスポンサーである朝日新聞のそれは重いでしょう)。彼らは甲子園という「感動創出装置」というドル箱を手放せない。大事な商品を傷つけたくないわけですね。利権によって報道の基準を歪める、そんなことで報道機関と言えるのでしょうか?今回のような出来事がこれっきりで終わればいいですが、まあ、なんどでも同じことは繰り返されるでしょうね。

報ステでのイチロー・稲葉対談を見て感じたこと

 そういや、報ステイチロー・稲葉対談見てつぶやいたことがあったので、それをまとめておきます。3月16とか17とか、相当古いものですけどね、まあ一応。野球の話ですけど、野球ブログで書くような話ではなく、しょうがないのでカテゴリで昔の「スポーツ・武術・身体論」=雑記のところにぶち込むしかなくなりました。このカテゴリいずれ消そうと思っていただけに微妙なところですね。まあカテゴリ分けに意味があるとは思えませんが(検索して読む人もいないでしょうし、というか未だに古いものを整理しなおしていませんし)

 

 前回イチローイップスだったことが明かされて衝撃だったけど、今回も良かったですね。ウェイトによって動きが悪くなる。シーズン前にウェイトをガンガンやって身体を太くする。そういう立派な体格になって悦に入って、シーズンに臨むのだけど、動き・キレが悪くなる。シーズンに入れば練習などで、ウェイトをやる時間がない。だんだん細くなって元の体になっていく。そうやってまた数字が上がっていく。*1

 

 バランスを崩した身体ではダメだと、6~7年かかって気づいた。つまりイチローなりに、ウェイトをやって身体を太くする・パワーを付けるというトライアンドエラー期間があったようですね。6~7年もやっていたということは、それなりにプラスもあったんでしょうね。単純なパワー増で飛距離が伸びたとか。また、ウェイトの違うやり方や食事などで色々試して、パワーを増やしたままキレを維持できるやり方を模索した。結局、ウェイト・身体を太くする効果はないという結論に至ったと。

 

 そして、先人の試行錯誤の結果を頭で知識として、知っていたとしても、それゆえに無駄をパス出来たとしても、それは深みが出ないからダメなんだと。さすがイッチですよね。そこにたどり着くまでの過程での失敗こそが、その人間の深みになるのだと。最近鮨職人で正解だけを教えて、本人の試行錯誤をパスして最短で料理人に育てるという話があったんですが、そういう料理人はバックボーンの問題が必ずついてまわりますよね。本人に苦悩の背景がないですから。

 

 まあ、20年のキャリア・30年のキャリア…とか考えずに、「ある程度のレベル」で満足するような人たちにとっては、関係のない話で、己のような大衆にとっては、それはもうどっちも美味しいとしか感じないのでどうでもいいレベルの話になるでしょう。しかし、食通みたいな分かる人、レベルの高い人にとっては相当薄っぺらい、深みのない料理になるんでしょうねぇ。そういうものをトップレベルの料理として出された時、どう感じるんでしょうねぇ…。いろんな事で「なんだこれは…これが○○といえるのか…」と絶望することが多い世の中ですが、食のトップレベルの人はそういう思いを味わっているんじゃないですかねぇ…。

 

 バックボーンの話というと、最近「その人の文章読んで、知識の背景や隠し玉・色んな引き出しが他にあるかないか透けて見える」って話を聞いて、そうだよなぁ~って思ってたので、深く納得しましたね。同じ文章・論文とひとくくりで言っても、その文の表層の理解をするか、その学者の深さ・広がりを理解するかどうか、全然違いますからね。

 

 まあ文章に限った話じゃないんでしょうけどね。それこそ、人を見て立ち居振る舞い一つで、その人の人間を理解できるレベルってのがあるわけですからね。顔見ただけで、相手のレベルがわかるって人がいるくらいですしね。心のつながりがある人間同士ならば、その人の変化は手に取るようにわかるものですし。まあ、維摩居士の微笑みたいなもんですね。そういう機・敏、機を見るに敏ってやつの話を聞いて色々思うことがあったのでそんな話を書いておきました。

*2

*1:そういえば、トラだったかライオンだったか忘れましたが、ウェイトをしないという話をイチローはしていました。それでダルビッシュと真逆で煽られていたりしましたが、この野生はウェイトをしないというのは宇城師範の本を読んだり、または人づてでそんな話を聞いたとかなんでしょうか?初動負荷理論という人、先生の持論だったりするんですかね?まあ、ピッチャーと野手では身体の作り方・使い方が違うのでさほど関係ない気もしますけどね。ノムさんもウェイト反対していましたけどね

*2:アイキャッチ用画像