別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい

【雑誌】 月刊秘伝 2013年01月&02月号

月刊 秘伝 2013年 01月号 [雑誌]/BABジャパン
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雑誌を借りてきて読みました。そのメモ。
 13/01の秘伝、正座の話。正座にもっと注目すべきかもしれない。居合も座って行うものだし、浮身の基本なのかな。
 正座からの蹴り、足でどっこいしょで蹴るのではなく、股関節を使って足を抜くと。足を使えない不自由さから生まれる合理性、股関節の使い方を考えるべきか。

 松原さんの正座の話が面白いな。正しい正座は呼吸を改善し、丹田の感覚を鍛え、禅のようなストレス軽減の効果があると。正しい正座による呼吸は腹部の血液循環を良くするから健康に良いと。姿勢はやや前傾で踵に体重を乗せてはダメ。半紙を踵とお尻に挟んでグシャッとしないように座ると。重心は股関節より数センチ前。
 なるほど、まっすぐよりもやや前傾のほうが丹田の意識をしやすい。丹田・呼吸のためにあるのなら、少し前傾姿勢のほうがいいんでしょうね。
 僧侶の出世はお経で決まる、一息で読めるかどうかでお経代が変わるから禅が大事と。難しいお経ほど一息で読みにくいと。なるほど。
 実際に紙を挟まなくても、挟んでいる意識を持つだけで有効かなという気がしますね。手を添える所は自然と股関節より前のところになりますしね。掌を上に向けるとなお姿勢が安定すると。足のしびれは神経の酸欠。ジーパンのような硬い繊維はしびれやすい。踵に体重をのせると膝が変形してしまう。防ぐためには血流を良くしておくこと、歩くこと。冷やさないために冷たい床ではやらないようにすること。
 吐く息は長く、みぞおちを固くしないように下腹をふくらませて上腹はふくらませない。膝行により捻らない動きが出来ると。キャスター付きの椅子で合気の練習をする。お尻でなく、股関節7~8センチ前に重心を置く。お尻に画鋲があっても痛くないように座る。きっちり重心が落ちていればキャスターは動かない。体重が乗っかってしまうと動く。透明な力を感じるのは体重を乗せない時なのだと。なるほどね。

 アレクサンダー・テクニークの川上さんの話、正座をする上で通常の姿勢よりも身体を「押し下げる」癖があると。それが身体をおかしくする。それをなくすための、頭の解放に、背中を上に広げるか、なるほど。やっぱり正座は背骨・背中を自由にする上で有効だなぁ。あとは関節のマッピングが大事と。膝は実際意識が濃い膝頭ではなくその下で曲がるもの。身体誤認を正すだけで身体の使い方は変わる。

 高岡さんの王向斎の話、腕を上げる時は熱性で、下げる時は重性で身体意識のスイッチのオン・オフの切替能力という話をしていたけど、それ以降この話出てこないなぁ。人類遺産で続々公開する、英訳するって話はどこにいったんでしょうか?久しぶりにサイトチェックしても更新ゼロだし…。

 フルコンタクト合気道太極拳やフルコン空手のように、健康法から武術まで裾野を広げたいと。着眼点がいいですね。空手はKO制、ポイント制、そして武道空手が今はありますが、太極拳の健康法のようなそれはないですね。KO・ポイント制から武道(合気道のような試合をせずに技術を磨くもの)、そして健康法と全てを備えた体系になるのが裾野の広さという意味で、完成度が高いといえるんでしょう。それでもやはりすべてが備わっているものはないでしょうね。全て備わってしまえば体系として趣旨がぶれますし。

 平さん、皮膚の話。皮膚が動くと筋骨も動くようになる。皮膚が硬い人は同じ技をかけるのでも違いが出ると。皮膚の内側を動かすことで鍛えるべし!と。どうやって皮膚を鍛えるんでしょ?

 あと香取神道流の杉野師範が七人の侍で、三船敏郎さんに剣術指南した話がありましたね。役者としてだけでなく剣の方も才能があった。真剣にやってれば免許を取れただろうと。その場で動きを見せただけで、ある程度再現出来てしまったとか。だからこそ世界的な名俳優になれたんでしょうなぁ。

月刊 秘伝 2013年 02月号 (特別付録DVD付)[雑誌]/BABジャパン
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 内弟子芦原英幸内弟子時代の話をする前田さん。内弟子は善悪の価値判断さえ預ける、師のロボットになるという危険性があると。見事な肘打ちの写真がありましたが、サバキ・相手の死角に入り込んで倒すというスタイルですから密着しての距離感では大事ですね、肘打ちは。

 あとは太極拳の安田さんが住み込みで修行していたら、既になくなっていた老師の幻覚を見たとか。太極拳では実力なくても入室弟子を取ることがある。特に外国人で。それでは伝わらないと。

 国井善弥翁の弟子時代の話、アレとアレを用意しろと言われるだけで師の要求に答えないといけないという話が出てきましたが、小説風に書かれているんですけど、なんでしょうかね?どこまで事実なのかわかりにくいですね。

 塩田さんの内弟子だった内藤さんが、まんじゅうを出すのを菓子皿にも出さずにそのままポンと出して叱られたというエピソードがなんか面白いですね。やっぱり一緒に生活していると師の感覚が移る。一時的とはいえ技が良くなるという現象があると。自立神経失調症のような状態になった時、塩田さんがずっと手を握っていた「お前は大丈夫だぞ」と声をかけていたという弟子思いの話もありましたね。

 漢語由流体操、自分の父親なら笑い系の体操はやってくれなかった。そういう人たちのためのもの。

 新垣清氏の解説、興味深いが文字による解説ではよくわからない。首里手に受はない。入り身のほうが早いし、斬撃に対応できないから。仮想重心を前においたまま蹴る。はしごを登るように蹴る。投げの手刀は縦、当ては斜め。うーんなんか写真見て前屈みというか、前で捌きすぎじゃないかな?と違和感を覚えましたが、この違和感はなんなのでしょうか?

 天野さんの花は枯れても実は残るという稽古論の例えがいいですね。

 平さんの皮膚の下の筋肉の話。ただ脱力しても下に力は落ちない。地球の力を借りることは出来ない。皮膚の下の筋肉を落とすことで力が生まれると。絶えない力と螺旋の動きがポイント。丹田は自由自在に動くと、自由下丹田かな?あと気は首から上にあげてはいけないということも書いてありましたね。

 藤本さん、イメージすることで筋膜はつながる。実際に指を動かすことよりも、指を動かすイメージをもったほうが、いろんな体の部位が反応する。筋膜は筋肉とつながっているので、筋肉に、そして骨に、目までつながる。なんか立禅みたいですね。やってると全身の色んな所がピクピク反応しますかね。立禅というのは筋膜から筋肉、そして全身へ意識を強調させるトレーニングということですかね(前にもこんなこと書いた気がする)。
 アクションに至る前にイメージを一度挟む重要性。目を閉じて目を上に動かすイメージを持つ。それで全身の色んな所が反応する。上下左右、時計&反時計回りでやると。寝て脚裏だけ2~3ミリ動かして大腰筋を活性化させるワーク。ただこれは実際に動かせるとは限らないと。
 筋膜の全身のつながりの他に、接触するものに一枚薄皮を挟む感覚。内と外に膜を感じる必要があるってことですかね。

 近藤さん、陳家太極拳の原型がイスラエルにあるみたいなこと書いてありますけど、本気なんですかね、これ?キッベール・カバラとありますが。
 倒木法は対象に向かって倒れこむものではない。人間が動く際には起動抵抗が発生する。それを打ち破るためには自分・内側に向かって倒れこむ必要がある。これが本当の倒木法だと。なるほど。
 XYZ軸のそれぞれの中心に向かって倒れこむのだと、それで起こりのない動きが可能になる。いや右手・左手とあるから、XYZではないのか、正中心に向かって縦横十字で中心を取るのではなく、斜めの十字なのかな?そこら辺ちょっと理解が難しいですね。

 黒田さん、子供の頃から稽古をしていて、自分の動きの質が変わったのは49歳の時なんですね。大成するには時間がかかるものなのですね、やはり。この号か忘れましたが、黒田さんは熊が歩いてるみたいな身体つきですよね。居つきがない身体というのは関節に力を入れる固定的な身体の使い方をしないのでこういうふうになってくるというものなのでしょうか。