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2016パ・リーグMVP大谷選出への疑問

 日本ハムファイターズ大谷翔平選手が投手・DH両方でベストナインを受賞し、更に2016年度の最高選手に送られるMVPにも輝きました。この選出には強い違和感を抱いたので一本書いておこうと思いました(何故今頃?というのは単純に書こうと思って書いてなかったからです)。

 今回の選考は非常におかしい、はっきり言って選考基準を考え直すべきだと思いました。大谷翔平が素晴らしい選手であることは論をまたないでしょう。が、しかしMVPに選出するのは適当ではないと思います。

■今年の大谷の成績はMVPにふさわしいものではない
 大谷翔平の2016年度の成績は次の通り―
【投手】
 登板21(先発20) 10勝4敗完投4(内完封1)投球回140 勝率.714防御率1.86
【打者】
 104試合382打席(323打数)104安打22本塁打67打点 打率.322長打率.588出塁率.416

 この数字を見てどう思うかは各個人の主観や評価基準によって様々だと思います。個人的には投手としても打者としても一流から少し劣る数字だと考えます。1.5流の選手だと見るのが普通の数字だと考えます。

 が、しかし言うまでもなく大谷というのは二刀流という前人未到の挑戦をしている選手。1.5+1.5で超一流の数字を残しているとみなすことも出来なくはありません。そういう考えから彼をMVPに選出するという考えをする人も一定数いることでしょう。そういう考え方は十分理解できます。

 シーズンを終えた成績がこれくらいだとしても、投手としてローテを守りきった&打者として500打席以上立ったのならば、二刀流としてどちらでも一年間やりきったのでMVPに選ばれても全く違和感はありません。むしろ否定的な声に投打両方できっちり一年シーズンを通して働いたことは賞賛に値すると、擁護する側に回ったでしょう。しかし、今シーズンの大谷はどちらも一年間フルにやっていない、規定に達していない。それでMVPというのは筋違いではないかと思います。

■大谷はまだ体作りの段階の選手
 ノムさんはスーパースターが休むなというブラック企業の論理のようなことを言っていましたが、そういう主張とは別の論理で一年間きちんと出場していない選手は一流とはいえないと考えます。

 ただその一流云々とは別の論理・背景が大谷にはあります。彼はまだまだ高卒四年目(当時)であり、体作りの段階の選手。二刀流という前人未到の挑戦をしているだけに、怪我のリスクも倍(下手したらいつもの2倍のジャンプをして、3倍の回転をすることで回転エネルギーが加わって怪我のリスクも10倍に跳ね上がるところです)。そういう段階にある選手だけに、栗山監督も吉井投手コーチも彼のコンディションを守ることを念頭に、出場やスケジューリングに配慮したという背景があります。

 そういう選手、つまりまだ一年間まともに働くことが出来ない選手をMVPに選ぶというのはおかしいと考えます。上記の数字を以て、それでも十分な数字を残したと考える人もいると思いますが、あくまで一年間フルに働いてこそ数字というのは評価されるもの。一年間ずっとやるというのは非常に大変なことであり、その条件をクリアした選手たちの中でもっと数字を残した人間=タイトルを取った選手というのは素晴らしいと評価され、歴史に名が残り賞賛されるわけです。

■大谷MVP選出はフェアなものではない
 大谷は一年間通してパ・リーグの一流打者との数字競争をクリアしていない。打率・HR・打点などの数字で大谷が一番だという結果を残していない。タイトルを獲得していない。投手としても同じで、並み居る一流投手と三振や勝利や投球回といった数字で互角に戦っていない。これでMVPに選ばれるのは他の投手・打者に対してフェアではない。

 一年間通して安定して数字を残す、結果を出すというのは難しい。仮に大谷が一年間やった場合、投手としてはもっと数字が落ちたと考えられます。長いシーズン必ず何処かで調子の悪い日が来る。特に投手は疲労がたまり、コンディションを落とす。そこで炎上したりすることはエースでもあること。故に先発でローテを守りきっていない大谷にはケチがつくわけですね(打者起用を優先するという背景はあれど、本質的には彼の体を守るためにローテを飛ばすという決断を監督・コーチがして、大谷を大事に使ってきた。そういう選手がMVPにふさわしいとは思えません)。

 当然打者としても同じで、一時は史上初の規定打席到達せず首位打者という可能性もあったわけですが、それくらい打席に立っていないということ。首位打者というのはファーボールを選んで極力打席に立つ数を減らすことがコツだと落合氏が説くように、そもそも打席に立たなければ高い打率を維持しやすいのは当たり前なわけです。これはフェアとはいえない(それでも、規定打席到達せずに首位打者を取るのならばそれはそれですごいことには違いないのですけどね)。

 もちろん逆の可能性もあるわけです。一年やっても数字は落ちない。それどころか打者として三冠王に近い数字を叩き出していた。投手としては沢村賞を取るくらいにNPBに敵なし状態で無双したということも考えられる。大事なことはいずれにせよ、彼は一年間やっていないということ。そういう人間をMVPに選ぶべきではない。MVP選出基準をクリアしているとはいえない。基準を満たしていない彼をMVPに選んだ人間の考えを問いただしたい気持ちでいっぱいです。*1

■一番素晴らしい選手とそのシーズン最も活躍した選手というのは意味が違う
 大谷が日本で一番素晴らしい選手、スーパースターであることは誰も異論を挟まないでしょう。しかし彼はまだ一年を通してプレーすることが出来ない選手。まだ未完成の選手なわけです(吉井投手コーチいわく、完成度はまだ10%とのこと。身びいきで差し引くとしてもせいぜい30%くらいの選手でしょう)。大谷はNPB最も魅力的である選手・客を呼べる選手でしょう。また最も素晴らしい選手かもしれません。それでも、2016年のシーズンを振り返った時、最も一年間活躍した選手=MVPとして表彰しようという基準から見た時、それは当てはまらない。MVPの基準とは本来別物であるはずです。

 何回も繰り返して言いますがMVPというのは一年間、最も活躍した選手に与えられるべきもの。投手の中で一年素晴らしい数字を残した選手、そして打者の中で一年素晴らしい数字を残した選手をチェックして、結果優勝に最も貢献した選手が選ばれるもの*2

 余談として、この基準だと優勝チームの中に三冠王沢村賞という超一流の打者と投手がいた場合非常に難しい。投手と打者が別物であるという競技の性質を考えた場合、例外規定として投手・打者同時受賞がありうる制度に変えるべきでしょう。新人王でもそういう話があるくらいですし、NPBは例外規定を考えておくべきだと思います。

 そして大谷というケースは競技の性質上ありえない投手・打者の二つをこなしてしまう稀有な例。であるからこそ、基準がない。一流の打者・一流の投手と数字を比べて劣っている場合、もう一方の成績がこれくらいだから+アルファとして打者・投手の数字を足してMVPの基準を満たす。競合する選手よりもMVPにふさわしいということが言えない。非常に難しいケースなわけですね。

■大谷MVPは悪しき前例になりかねない
 大谷をMVPを選ぶべきではないと考えるのは、例えば今ファイターズが二刀流の挑戦を続けているように、今後二刀流の投打両方こなす選手が出てくる可能性があること。その選手が今年の大谷のように投手として半分、打者として半分という数字を残した場合、MVPを与えなくてはならなくなる。超ユーティリティプレイヤーで内外野捕も投手も代打もこなす。そして頑丈がとりえで毎試合投げて、打って守るという働きをする。が、数字はそこそこで使い勝手が良い枠を抜けない選手。そういう選手が10勝20本という今回の大谷のノルマをクリアしたらどうするのか?MVPを与えなくてはいけなくなるではないか。

 超器用な頑丈選手、仮に趙貴陽という名前にしましょうか。趙貴陽はただ異常に投げて打席に立って守備についただけ、たまにいいプレーをするくらいでMVPにはふさわしくない。その選手が今年の大谷くらいの数字を残した場合MVPを与えなくてはいけなくなる。

 大谷は凄い選手だからMVPを与えたが、趙貴陽はそうではないからという理由は通らない。そういう選手が出てきた場合、MVPを受賞出来なかったら大問題になるでしょう。*3

 いずれにせよ、将来二刀流選手のために投打のカウント基準を明確化する必要がある。投手メインの場合、打撃数字をいかにカウントして投手成績に上乗せするか?また打者メインの場合はその逆という換算式が必要になる。その時々の流れ、投高打低などの潮流があり数字の価値基準も上下動する。その変化に応じてMVPにふさわしい数字をきっちり評価する、カウントできるようにならないといけない。

 無論、人によって評価基準は異なるので、Aが選ばれたけど、AよりもB選手がMVPにふさわしい!と意見が割れるのは構わない。大事なのはその人がどういう評価基準・尺度からMVPに選出したかということをきっちり説明出来るかどうか。その過程が大事。

■タイトルを獲得せずMVP?
 また問題だと考えるのは、今回大谷が一つもタイトルを獲得していないこと。せめて一つでもタイトルを獲得していれば、タイトルホルダーという条件付けが可能だった。それがないのにMVPにしてしまったから、ハードルがわけのわからないことになってしまった。次、そういうケースが起こったらどうするんだという話になってしまう。本当に厄介な前例を作ってしまったなと憤るところです。

 大谷という選手は超一流。来年・再来年はますます成長して、出場試合数も増えるでしょうし数字も伸ばすでしょう。来年こそタイトルを投打でいくつも獲得して、今回のような微妙な話にならずに、文句のつけようがなくMVPを取ることは考えられるわけです。なのに、何故今年大谷にMVPを受賞させてしまったのか?非常に悩ましい事例だと思います。

 これは稀勢の里横綱昇進の話に通じるものがあると思います。目先の派手な事実に飛びついてしまって、祭り上げてしまう。微妙な事例であれば、さらなる精進を望んで次の結果を待つ。そういうことが出来なくなった。『うしおととら』のキリオ、天才的な素質を持つ子供が出てきたら矢も盾もたまらず、ホイホイ獣の槍の後継者に選んでしまったという話を思い出しましたね(適切な話かな、これ?)。

■大谷のDHとしてのベストナイン受賞は妥当
 また、DHとしての受賞について違和感を覚えましたので調べた所、基準を満たしそうな選手はいくらでもいるかと思ったら、実はほとんどいない。各球団でDHを担ったウィーラー、メヒア、レアード、長谷川、デスパイネが該当しそうですが、当てはまるのは実はロッテマリーンズデスパイネしかいない。

 楽天の外国人打者は打っていたイメージがあるので、条件を満たした選手がいるかと思いきや、殆どフル出場した選手がいない。唯一フルシーズン働いたのはウィーラーで140試合出場して、27本塁打88打点.265。打率で大きく数字を落としているがDH=大砲という役割を考えるとベストナインにふさわしいのでは?と思う所。が、しかしDH専ではなく、ファーストで48試合・外野で47試合出場している。

 西武メヒアは35本塁打を打っているものの、DH出場は41試合でDHで打った本塁打は6本のみ。DHで選出するにはDHでの活躍がメインでないことがネックとなる。守備位置なんか関係なく、打ってるのならDHにしてしまえばいいという考えもあるでしょうが、落合・松井がいうように、DHというの意外と難しい。守備について試合のリズムを整えながらでないと打席に入って力を発揮することは出来ないと言われるポジションです。バレンティンなんかも去年の日本シリーズでDHで使うよりも、下手でも守備に就かせて体を動かして温めたほうが打撃が良くなると言われたりしましたからね。その逆で去年の李大浩なんか守備に就かせるよりもDHの方が調子が良かった。そういうケースが有るように、DHで打撃が良くなる・悪くなるという要素があり、それを無視してはならない。DHで数字を残していない場合、ベストナインから除外されるわけですね。フルシーズンDHで固定起用されるケースが少ない上に、DHで実力を発揮する選手が限られるとなるとベストナイン資格を持つものは自ずと限られるのですね。

■現在のプロ野球でDH専門は希少
 DHというポジションは外野やファーストを守らせながら就かせるポジションであり、専門にするポジションではない。長いシーズンを戦うために、コンディションを落とした選手や怪我をした選手をDHにおいて様子を見るというのが今の野球では一般的。守れない・走れない選手をDH専で使うという偏った起用をするケースは今や殆ど無くなっている。そういうことを考えると、そもそもDH大谷の競争相手はいないわけですね。オリックスは持ち回りで使い、ホークスは長谷川が90試合ほどDHで出場していますが、十分な数字を残せなかったのは言うまでもありません。

 チームメイトのレアードも140試合をサードで出場しています。DHでの出場はたった3試合。39本塁打を打った彼の成績は紹介するまでもないでしょう。もし本塁打王の彼がDHメインで出場していたなら、まず彼がDHでベストナインに選ばれていたでしょう。またレアードの競争相手の松田がゴールデングラブを取って、前年度並みの35本くらいHRを打っていたら、松田がサードベストナインを受賞して、レアードはDHで選出されるという可能性もあったでしょうが、今年の松田はエラー連発でHRも30本台に行かず、打率も.259と振るわなかった。

 とまあそういうことを考えると、唯一の競争相手となりうるのはロッテのデスパイネしかいない。彼はキューバの国内リーグに参加しNPBでもプレーする。一年中野球をするという過酷な環境にあるために、DH専で試合に出る稀有な例のため大谷の唯一の競争相手になるわけですね(それでも7試合ほどレフトを守っています)。123試合535打席24本塁打87打点打率.268(全出場は130試合です)、この数字で大谷とデスパイネを比較するならば、特に大谷で文句はないでしょう。

 DHで見た場合、主にDHで出場した大谷*4デスパイネを差し置いてベストナインに選ばれるのもさほど違和感はありません。出場試合数で少しデスパイネに劣るところがひっかかりますが、DHというポジションの役割は何よりもHR。そして勝負どころでの大事な一撃ですから、今年印象的な一打の多かった大谷でもさほど問題はないでしょう。

 唯、DHでベストナインに選出されるというのは一応名誉ではあるものの、若い大谷には不名誉な要素がある。来年*5は外野で選出されることを目指してほしいと思うところです。DHで選出されているのに30本以上HRを打っていないというのも人によっては違和感を覚えるでしょうしね。

■MVPは数字上レアードがふさわしい
 最後に付け足しとして、ファイターズを優勝に導いたのに大谷の存在が大きかったのは確かですが、他にも一年間通して働いた選手はいる。投手としては宮西谷元は一年間素晴らしい働きをした。有原・増井・高梨・マーティンなどはいい働きをしましたが、一年間与えられた役割を全うしなかった所があるので除きましょう(高梨の場合は途中から先発に格上げされたので、負の面はないのですが。役割的にMVPというのは難しい。数字的にもね)。NPBは中継ぎ・セットアッパーが評価されづらいので、この二人のMVPが無理だとしても、打者に打点王中田にHR王のレアードがいる。この貢献度はMVPとして文句ないレベル。打率・打点・本塁打をトータルで見るとレアードの方が上。MVPはレアードで文句ない。

 大谷はホークスを逆転する1番で先頭打者HRという印象的な活躍がありましたが、MVPというタイトルをこれまでの基準で考えた場合、やはりMVPに選ぶのは適切ではない。ましてチームメイトにレアードというふさわしい数字を残した選手がいるのならば、タイトルホルダーという基準をクリアした選手がいるのならば、レアードにすべきだった。

■通常なら投手のベストナインは和田
 またホークス和田が最多勝最多勝率のタイトルを取りながら、同じく大谷のためにベストナインを逃しています。打者ならともかく、投手というのは一年間与えられた役割をきっちりこなすこと。ローテを守るかセットアッパーとして60試合前後をきっちり投げることが何よりも大事*6

 個人的に今年優勝できなかった要素として、というか勝負どころで勝つことこそエースの役割なので、それができずチームを優勝に導けなかった和田にベストナインと言うものを与えるのには違和感がありますが、それは個人的な感情でしかなく、NPBのこれまでのタイトル基準から考えれば間違いなく和田になるはず。そういう基準を恣意的に捻じ曲げるようなことはすべきではない。

 終盤肘を痛めて2試合ローテを飛ばして24試合というのはちょっと引っかかるところですが、それでも規定に到達していない大谷と比べるのならば間違いなく和田でしょう。また二年連続セーブ王に輝き、パ・リーグ新記録の43セーブをあげたサファテだって選ばれてもおかしくないと言える。今シーズンは無茶苦茶な使われ方で失敗が多かったというマイナス要素がありますけどね。まあ分業制が進んだ今、代打や代走、セットアッパーにクローザーというのをプラスしてベストナイン~イレブンとして選出するほうが適切でしょう。こちらの場合は該当者なしを基準にして素晴らしい選手がいたら選ぶということにすればいいでしょう。

■糸井のゴールデングラブ賞も適切ではない
 この話に絡んで糸井のゴールデングラブ賞受賞についても一言。糸井は足の影響で今年は守備範囲が狭まって、守備では貢献度が低かった。西川や中村晃の方が守備で貢献度が高かったと言われているように、糸井が選ばれる根拠がない。普段の守備では守備範囲が狭かったが、ファインプレーを連発していた。勝負どころできわどい打球をアウトにして流れを引き込んだなどの根拠が本当にあるのでしょうか?例えばファイターズ・ホークスの直接対決で陽がサヨナラになる場面でファインプレーでファイターズを勝利に導き、優勝に大きく貢献したワンプレーがありました。そのような素晴らしいプレーがいくつかあったのでしょうか?それならば数字以上の勝利の貢献があったということで納得できるのですが…。

■公明公正なタイトル競争のためにタイトル選出者の資格を審査する新制度を導入すべし
 いずれにせよ、タイトル選定が記者投票制という不確かなものである以上、そこにチェックが必要であると思われます。今回のように大谷の選出はおかしい!となったら、その投票をした記者らは実名と投票理由を明確にする。そのおかしい投票・選出理由を繰り返した場合は、基準を喪失するといったようなチェック制度の導入が必要であると個人的に考える次第です。今回の事例を見ると、無記名投票は好ましくないと言わざるをえないでしょう。無論、記名制にした場合それはそれでまた癒着など別の問題も起こってくるのでしょうけどね…。

 公明公正なタイトル選定のために記名・審査制度に変えるべきだと思いますが、まあNPBが率先して「やるじゃないか!」という改革をすることはないので、言うだけ無駄でしょうけどね。簡単に書き終わるからこのネタを先に書こうと書いたはずなのに、何故こんなに長くなった…。

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*1:今回のように投打両方で規定に到達していないのにMVPとなるのなら、せめて一試合も休まずに投打どちらかで出場した場合でしょう。その場合ならまだ説得力を持ったと思います。が、言うまでもなく何度か怪我防止や、コンディションのために休んでいますからね。それでMVPに選ぶというのはおかしいと言わざるを得ませんね

*2:時に優勝チームの中で際立った数字を残した選手がいない場合には優勝チーム以外から選出されるケースもありますが

*3:現実的には考えにくいので、考えやすい例として、30本くらいHRを打つ強打者で基本中継ぎ・守護神タイプにしましょうか。そういうタイプで投手としては便利屋で先発・ロングリリーフ・セットアッパーとして大車輪の働きをして、10勝20Hくらいの40試合登板するタイプにしましょう。それはそれでもちろんすごいですが、投打でタイトルは取れない、そういう選手が出てきたらどうするんでしょうかね?個人的には大谷が受賞できて、その選手、また趙貴陽という名前にしておきますか。趙貴陽が受賞できないとなれば大問題になると思いますが…

*4:DHで80試合、投手で7試合で、途中出場が17試合です

*5:もしくは再来年、でも再来年にはMLB行ってるんでしょうけど

*6:まあベストナインは殆ど先発なので後者は参考程度に