別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

Google囲碁とかAI小説とか

圧勝「囲碁AI」が露呈した人工知能の弱点 :日本経済新聞
 以前、将棋の話を書いた覚えがありますが、今度は囲碁。AlphaGoというGoogleが開発した人工知能と対決して、コンピューター側が圧勝と。プロ囲碁棋士に勝つのにはまだまだ時間がかかるのでは?と言われていたようですが、人工知能の発展のスピードが速まっているということでしょう。
 それだけなら別に取り上げるまでもないのですが、言うまでもなくドローンや、自動運転などのコンピューター技術と関わってくる。人工知能の成長が早ければ早いほど、コンピューター制御による自動化という技術開発・革新は早まる。現実社会の変革に関わってきますからね。

 そういう関係でソフトバンクのペッパーというロボットがあるんでしょうね。正直、あんな気持ち悪いの誰が買うんだよと思っていますが、あれが売れる・売れない別にして、ああいう分野に手を出すことで将来の人工知能関係に役立つんでしょうね。まあコケても投資になる、次の次を見据えているということでしょう。あんなもんに手を出して大丈夫か…と思っていましたが、AIによる社会変革が近い将来起こりうることを考えるとちゃんと戦略があるんでしょうね。

 あと、パワースーツみたいな運動をサポートするようなものにもつながってくるでしょうしね。ロボット技術は。

人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過
 ―なんていうのもありました。まあ、今の段階だと8割人間、2割がAIだとか。文学=創作ジャンルではまだまだでしょうね。というか無数の羅列・パターン判断をするだけで、果たして人を感動させるようなものができるかと言われると疑問ですよね。短歌とか俳句も、その人間あってのものですから、作品の背景・書き手のキャラがポイントなのにAIが作りましたでは意味がないでしょうね。40代男性が寂しい・切ない気持ちを、この情景に合わせて詠むとか設定を入力でもするんでしょうかね?

 既存のものをなぞることは出来ても、怒りなら怒りにまつわることしか表現できない。これまで怒りを表現するもの・ことを笑いで表わされるものを使って表現した!革新的・斬新的な表現だ!みたいな、既存価値観の転換や破壊を迫るものというのが文学で最も大きいという気がするのですが、そういうのはまず無理でしょうね。

 高岡さんは、「機械が作った楽曲は人をまるで感動させることがなかった。それは身体がないから。身体性のないものに芸術・創作は出来ない。コンピューターには身体がない。人を感動させる・魂を震わせるものは無理だ」ということをおっしゃってましたが、多分そうなると思いますね。

 村上春樹風とか、東野圭吾風とか、その人が書くとしたら~という作品は出来ても、結局模倣・二番煎じ止まりになるんじゃないでしょうかね?むしろどちらが本人が書いたものか、読み手の審美眼を問うような時代がきそうですけどね。