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スーパースターその極意のメカニズム(高岡英夫メモ⑦)

スーパースターその極意のメカニズム/総合法令出版

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 オリンピックの話が多いです。自分がケアしたら、指導したら…という視点なので、高岡さんを知らない人は何だコイツ?偉そうにしやがって!となるんじゃないでしょうか?特に後半、僕が指導するなら…という話が出てくるので、その危険性があるかもなぁーと感じました。

高橋尚子

 彼女は脇がタイト。心田流は普通脇を大きくするが、彼女のそれはタイトにエネルギーが入って来る構造になっている。そのエネルギーで肩包体を成立させ、腕と肋骨がバラバラに動く。松葉杖に乗って浮いてる感じ、そのまま流れに乗って走っていった。左右アンバランスで左に巻く意識が強い。左に乗って右を作っていた。競走馬が最後に流す時も江戸の人力車、天秤棒担ぎも皆斜めに走る。自然界で斜めに走るのは自然なこと。彼女もアンバランスを活かして斜めに走った。

 壊れる危険性もあったが、優れた熱性のパワーで気功師のように治療しながら走った。声援を力に変える身体意識を持っていたので、応援してくれる人からエネルギーをもらっていた。有森は与えるというパターンだったので、そのエネルギーのやり場がないと衝突をする方向に向かっていく。JOCとの戦いもそう。レースがないとエネルギーのやり場がないからそうなってしまうと。実際のレースでは人に元気を与える。スキーのトンバも高橋と同じでエネルギーを貰うような構造を持っている。トンバの場合は憎しみさえ自分のエネルギーに転換してしまう。

 ものすごい熱性の意識が発達しているが、熱い人だとは周囲も感じないし、本人も感じない。表面をきっちり冷静の意識でコーティングしてある。だから流舟で爽やかな風を感じると。死ぬ気のトレーニングで、本番4ヶ月前で見事なDSを発達させた。

 三丹田がしっかり揃って、パームもある小出監督。師を探して素直に言うことを聞いた成果。疑っていると弟子は絶対に育たない。

田村亮子

 中丹田が突き上げるような形をしている。よくぴょんぴょん飛ぶのもそのため。柔道はボテッとしててとらえどころのない投げにくいような質感が大事だが、彼女にはそれがない。動きは素早いが崩されやすく、投げられやすいところがある。浮いてくる闘志もあって、それ故たまに負ける。※普段の稽古で体重無差別出やる、あるいは幼い頃からそういうデカイ相手、大人や大男と組手をして、そういう相手に勝つにはスピードだ!!みたいな感じになってそれに特化していく感じになったとかでしょうかね?

 パーム・ベストの発達。相手をとろけさせる・力を入らなくさせる意識がある。調子のいい時は相手が勝手に吹っ飛んでいくという合気柔術の達人のような感じ。動的下丹田なので、ズシッとした重みがない。組んだ相手が動かせないという重みを感じないのはそのため。オリンピックのような大舞台ではどうしても身体が浮いてしまうもの。

 選手としてはもったいない浮き上がる形の中丹田だが、それに顔に冷静のクオリティが落ちてくるというものと相まって人気を生む。しっかりしたベストがあると威圧感を生みやすいが、彼女は背中のリバースで声援を取り入れているから笑顔が表面だけでなく背中からも笑うことが出来る。そこが彼女が好感を抱かれる秘密。

 下半身は格闘家のような動きまわるものになっている。木村政彦のそれと比べると、彼は最小限のものしか発達していない。強くなるためだけのものが発達している。ファンなど関係ないからリバースもない。田村はリバースが発達している。こういう所に格闘家とオリンピック・アスリートという時代の違いが現れているということでしょうかね。※木村は全身重性だらけですごく発達していますが、パームがないのが不思議ですね。マイナスにならなかったんですかね?それを必要としないスタイル・得意技があったとか?

マリオン・ジョーンズ

 マザー・テレサのように巨大に発達したマリオン・ジョーンズのDS。心田が脇から飛び出してしまっている。ベストが巨大で輪になって、四足動物と同じ動きをしている。仏像の光輪のような熱性の輪っかがある。下半身が育ってないのが残念。

中田英寿

 天から吊られてはいるがセンターが通ってない。側軸が通っている、股に舟があってフリーフルクラムが可能。しかしセンター・地芯に乗ってないから、吊られたままで反っくり返りやすい。カズはサイボーグ、筋肉で前側を固めている。地下から熱性を取り入れている。頭にまで入っており、寿命を縮めると書かれてありますが、脳梗塞とかやってしまいそうで怖いですね…。

 ロナウドは脇に地下からエネルギーを取り入れている。そのものすごいエネルギーで合気のように並み居るセリエAの選手もふっ飛ばしてしまうと。ぶつからなくても吹っ飛んでしまうパワー。武術系の気で相手をトトトと後退りさせるものなんて比べ物にならないほど。そのものすごいエネルギーを抑えるために腰と肚で抑えている。肚の「丹箱」を外してやれば一瞬で前に出れると。流舟があり、センターがそれを押しているので高重心で動ける。ただセンターが通ってないので、それをきちんと育てられるかがポイントと(98年の話)。上丹田中丹田もあやふや。

長嶋茂雄

 ものすごい熱性のエネルギーの塊のような人。上から下に流れている。これが逆なら脳障害か精神障害か何かで死んでいると。重病を患ったのもこれが影響しているのでしょうかね?全身流しっぱなしの人であると。中丹田がない、故に本当の情愛はない。選手に対する起用などもそう。パーム・アーダーが丸になっている。「掌握ディレクター」といい、脇で人々を魅了して掴んでいる。本当のスーパースターは中丹田・胸で何千万人だろうが結びつけるが、彼は掌握するだけで交流をしない。

 顔にある冷静のディレクターでファンを魅了する。これが頭に入っていたら知性的な面が現れた。腰が人という字でスパッと切れている、これでフリーフルクラムを可能にしている。後光のような宗教的ディレクターが背後にある。股、3・4軸に下宇天からモーツアルトと同じようなエネルギーが入っている。よって心臓がパランポランして音楽がなっているような感じになり、せわしなくなる。監督としては不利に働くと。

 中丹田も下丹田もない長嶋は、時代をぶっ壊した英雄だと。軸も三丹田もない。軸と三丹田があって初めて英雄、スーパースター足りえる。どうせなら時代を、良い価値観を全て壊してしまえ、そうじゃないと再生は不可能だと。完全に壊れた、底を打った。そして今の再生の時代があるということでしょうか?坂口安吾の影響なんでしょうかね?

貴乃花

 パームはあるが中丹田も下丹田も構造があやふや。雄大なのに人はどこかおかしいと感じる。地下からエネルギーを取り入れる才能があるのに、しっかりと構造化出来ないのはもったいない。才能は素晴らしかったがマスコミがダメにした。宮沢りえと褥を重ねて欲しかった、それでお互い高め合えば破局するにしろ大女優・大横綱ということになっただろう。破滅するようなものをそもそもお互い持っていたと。

 子供の頃を見て素晴らしいと感じたが、同時に育つかなぁ?という危うさを感じた。やっぱりそうなってしまった。千代の富士もいきなりコロンと負けてしまったのが問題、壁になれないと将来のスターは育たない(桜庭にも同じ事言ってましたね、ヒクソンが壁になってほしいと)。マスコミに注目されなければ…。イチローはその好例、注目されていたらどうなったかわからなかった。

 大鵬にはセンターがない、体がくの字になっていた。昭和三十年代の新聞には相撲のレベルが落ちたという言葉が頻出する。本当は前から退化している。中丹田・下丹田もあやふや、長嶋と同じで優れたものはあっても本当の英雄とはいえない構造をしている。

 双葉山はウェーブというものが全身にかかっていてそれで相手の動きを吸収分散してしまうと。押せないから相手はもっと押そうとして、脚で支えて腕で押す支え棒構造になる。棒を外してやれば相手は自然にすっ転ぶと。

 ※そういえばマスコミに注目されないからこそ、イチローは育ったという図式・構造が朝青竜にも白鵬にも当てはまりますよね…。逸ノ城はかなり注目を浴びましたが、大丈夫でしょうか?

プリセツカヤ

 バレエ特有のDS、発達したセンター・股舟・流舟、足センターが発達してスネからしたがぷらぷら綺麗に動く。トゥシューズで立つL字型の強い意識がつま先からある。側軸が右にある、右を意識したポーズが得意。強烈な中丹田があって、国家との対決などがわかる。ただきっちり収まってるので暴走はしない。バレエで腕の動きはサッカーくらいで、そんなに必要ないのに心田流が発達している、彼女独特。

 舟・センター・開側芯・側軸とシンプルなギエム、三丹田も四軸から上丹田、三軸から中丹田、中軸から下丹田という模範的な形をしている。プリセツカヤやギエムに比べるとスティフな草刈民代。腰を痛めるDS

ベーブ・ルース

 ツルン・クルンと動く人、フリーな人間。両足で踏ん張って腰に強く力を入れて―というスティフな打ち方はしていない。

 マグワイアは軸で回って、アーダーがそれについてきて舞うだけ。下半身と相対的に腕周りが異常。普通の人と比べて異常な体型をしているのに、それでも気にせずにこのスタイルを貫き通したのは本人に確信があったから。一流のバッターはピッチャーサイドの軸を回転させることで打つ。キャッチャーよりの腰を回すようなことはしない。フォロースルーもいらない。マグワイアは足裏まで回っている。擬似流体構造を体現しているマグワイア

○マーク・スピッツ

 魚を意識したようなDSになってくる。船の穂先のようにとがった「とんがりぼうし」が頭部にできている。水中では腰から下は邪魔なので細くなっていく。水中丹田?と言っていいのか独特の形状をしている。魚がスタート台に立てば足が震えるように、スピッツも震えたと。岩崎恭子ジャンヌダルクのように奇跡が起きてDSが直前にできてしまった。p274、一ページ編集ミスで丸丸同じ文章が出ていますね…。

 ミュンヘンで男子バレーは金を取った。その時のお金をかけないトレーニングの工夫は身体意識を育てるいいものだった。それがパワー主義・マシントレーニングが入ってきて一気にダメになっていった。

 今の座り込んでしまう若者の方が、筋肉で頑張ってるヤンキーよりもトレーニングで良い方向にもっていかせやすい。

 一流の人材が武道ではなく、スポーツに向かう時代故に、武道の衰退は避けられない。

 清水宏保の親父は氷上でも四股をやらせた、それが今の滑りに結びついている。天才は異常な育てられ方をしている。10に1でも実ればいいほう。こういう親父がそもそも珍しい。イン・アウト二つのジンブレイドを体現している。

 板に体がのめりこんでいく舟木のジャンプ、外に大きく展開された開側芯にインサイドジンブレイド。身体がジャンプで回らないようにセンターよりも側軸が向いている。今の舟木はここからさらに発展を遂げているのでしょうかね?

 ターンで減速しないモイヤー、ターンでさらに加速している。