別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい

相撲について(3)

 

 

 一ヶ月以上書くの忘れてた。かの角聖双葉山が生んだ時津風一門時津風部屋親方が弟子を殺した。春秋園以後の相撲体制の崩壊を決定付けるまさに象徴的な事件。春秋園という大相撲改革運動は、双葉山という巨才の出現で吹っ飛んでしまった。力士=選手主体の運動はあっさり潰えてしまった。現代それを知る人間は好角家だけだろう。

 

 んで、大嶽部屋北の湖部屋の力士スキャンダル―露鵬白露山の大麻で北の湖理事長は理事長を辞任し、大嶽親方は委員から年寄へ。間垣部屋若ノ鵬のケースで間垣親方は理事職を辞任。こんなことで信賞必罰が果たされたと申し開きできるのか?決定的な腐朽組織では、もはや表面上の処罰では問題が解決されない。抜本的な治療が必要なときに、表層上の治療だけでことを済まそうなんて虫が良すぎる話だろう。二所ノ関部屋マネ―ジャーが首つり自殺事件が起こり、今後も不祥事・スキャンダルは続くだろう。新弟子外国人を各部屋一人に制限する珍案など全くもって、事の本質を理解していないとしか言えない。

 

 どうしてこんなに旧態依然とした慣行・組織運営が残ってしまったのか。それはバブル景気時代の若貴ブームによるだろう。経済成長の最中、なんだかんだいって客があった。そしてプロ野球以外に興行相手がいなかったことが大きい。そして相撲というスポーツはアスリート選手として要求される能力が他のスポーツと異なっており、棲み分けがなされていたという要素もあった。でかくて瞬発力があること、スタミナは問われない。そしてタニマチといわれる仕組みのように、一種のステータス足りうるという文化観念もあった。しかし時代の変化とともに、殆どそれらはなくなってしまった。サッカーあり、総合格闘技あり、ゴルフあり、見た目の華やかなものがいくらでもある現代。裸でまわし締めている巨漢をかっこいいと思う若人はいない。かっこいいと言う価値観がなきスポーツは廃れるに決まっている。成り手=将来の選手候補がいなくなるんだから。

 それだけではなく、旧態依然とした人間観についてこれないだろう。入社して奴隷のように扱われれば三年も経たずに若者は辞めるに決まっている。失敗したときのその後の人生の保障が不十分、活躍しても殆ど目立たない、評価されない。まぁ、他のスポーツでも同様な現象はありますが。ならば廃れて行くのは自明の理でしょう。もし若貴や様なブームがなければ、もっと早く改革しよう!何とかしよう!という動きがあったでしょうね。まさに成功は最大の麻薬、失敗の原因。それ以上に、NHKが放映しないぞ!改革やれ!という圧力をかけられれば違ったでしょう。NHKが放映することで30億という巨額の収入が約束されている。=国民の税金を見もしないスポーツに垂れ流すという腐朽官僚制でなければ…。最も成功している野球界ですら、一時期のサッカーブームで廃れてしまうのではないのか?という危機感を持っていろんな改革、取り組みを行った。常に客の目を重視している。それに比べて相撲と来たら…。

 

 一門・親方制を廃止して、協会は公正なルール作りをするだけの部署に変わること。同部屋で対決しないなんて意味が分かりません。一門でF1みたいなどのチーム出身力士が優勝したかという回数を競うのならともかく、全く無意味。意味のない慣行・システムが残り続けるとき、腐っていくのは当たり前。そうでなければ相撲という興行はこの先生きのこることは出来ないだろう。

 

 朝青龍でなくとも、曙がいなくなったということ、外国人だから地位が安泰しない、正当に扱われないということは今後も続くのだろうか?そうでなくとも今殆ど、上の力士は外国人、日本の古い旧習に従うだろうか?日本人有利なシステム・ルールはやめようと彼らが一斉に反発したらどうするのか?一枚岩になるとは考えにくいが。50年経ったら、日本人横綱がいない今、みんな外国人親方になる。彼らが改革したらどうするのだ?日本人は改革能力がない民族だと、また世界に恥をさらすのだろうか?

 

ジャンジャンニュースなんかおもしろかったな~。

yaohさんのブログのこの記事なんかまんま拙意見と同じ(もちろん細かいところでは色々異なりますけどね、というかうーんそれはどうだろとなりますが)。