別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

竜王戦 将棋の不正疑惑、不正の証拠なし

 <将棋>三浦九段のソフト使用疑惑「不正の証拠ない」
 <将棋>三浦九段の承諾なく出演取りやめ 新春イベント
 疑惑が晴れた「将棋のソフト不正問題」と将棋連盟に対して望むこと

 将棋の不正疑惑問題について、結局確たる証拠はなく、疑いのまま終わったようですね。しかし、気になるのは三浦氏がPC・スマホを提出したというのなら、解析されたら一発で不正をしたかどうかわかると思うのですが、それでも疑問が残るのでしょうか?どんなソフトを使っても解析できないという特殊なソフトを使ったとか、データ消去が行われていたとかそういうわけでもないでしょうに。

 疑惑で対戦を休みますという経緯でなんでやらなかったの?やましい所があるんじゃないか?という指摘もあると思いますが、大事な一戦で変な疑いをかけられてしかも世間の注目を集めたら、コンディションを保つのは大変だと思いますね。スポーツと違うとは言え、一瞬で何万通りの手を考えて判断しないといけない。相当神経使うと思いますから、ゴタゴタがあって精神的に動揺してしまったら、真剣勝負の場には望めないでしょう。

 渡辺竜王がソフトと指し手が一致していると指摘したことが問題の発端ですが、他の棋士いわく普通の手。だとしたらそんなに神経質になってタイトル戦中止!とすべきことだったのでしょうか?

 シロクロはっきりさせたいのなら、それこそこっそり竜王戦タイトル戦をやっているさなかに離席する三浦氏を監視していれば疑惑が真実かどうかはっきりわかったと思いますが。

 将棋界・棋士という者は選ばれた特別な者達、その神聖な棋士から不祥事で追放など醜聞があってはならないということなのでしょうか?最悪の事態を想定して、三浦氏が不正をしていたとしても大丈夫なように事を済ませたということなのでしょうか?

 まあどちらかというとリンク中にあるように第三者が関与していない身内による組織運営であるために、保身第一の事勿れ主義でなあなあ判決で終わったという感じですかね。

 メディア対応も未だにこういうやり方なのか…というもの。それならば変な天下りは論外として、運営・管理は違う組織に任せて自動的に行われるような形にしたほうが良いのでは?という気がしますが。そういえば将棋界も徒弟制でしたっけか。やはり変化を嫌う性質が強いのでしょうか?

 しかし会長が「疑いが晴れた」という形でしっかり謝罪したのは良かったと思います。高架下に飛び降りた社員を責めるようなトップと違い、こういうときに守るという姿勢を見せることは大事かと思います。

 そういえば、文春に疑惑追求みたいのが書かれていたのでしたっけ?それより先行して処分をしたかったという話がありましたが、それは理由としてどうなのでしょうか?疑われたからタイトル戦中止なんてことやっていたら、その都度中止しなくてはならなくなってしまうのでは?

 本人の同意なしにイベント参加が中止になっていたなど、色々おかしなことになっているみたいですが、正常化というプロセスでも問題がありそうですね。

 そもそもスマホを対局中に持ち込まなければいいだけだと思いますが、棋士の反対があって実現していないとか。対局中でもスマホで録画の確認とか株価のチェックとか色々やる人が多いということなのでしょうか?

 まあ使用や退出自由にして、その代わり監視カメラのようなものでも設置して録画・検証可能にするという取調可視化の導入を将棋界が先んじて行うという手もありますね。棋士達の妙手で無言のプレッシャーをかけるのも一興かと。

 シロクロはっきりではないですが、シロクロといえば囲碁囲碁界でもネットで凄い打ち手=ソフトが出てきたとか。セオリーを度外視した指し手で囲碁にまだ未知なる可能性が!何ていう話を聞きましたけど、ソフトによってまるで異なった新しいセオリーが出てくるとすると凄い話ですね。コンピューターが人の手を超えて新セオリーを作る初めての例になるかもしれないですね。