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別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい

オリンピック(冬)について

 ナチスの話、意外と長くなったので、こっちを小ネタに回そうと思います。

 オリンピックについて全く見ていないのでどうということもないのですが、いくつかコメントを。インゲマル・ステンマルクのような天才がいるとかならともかく、そういう飛び抜けた存在がいるわけでもないので、見なくちゃ!という興味はわきませんでした。

 なにより冬季の場合、日常的に馴染みがある競技があるわけではないですからね。競技人口はどれだけなのか?日本だけで言えばそんな大したものでもないでしょう。葛西の偉業は国民栄誉賞に値する。欧州では彼はビッグネームという話を聞きましたが、きっと欧州とかアイススノー競技が根付いている先進国主体の祭典なんでしょうね。殆どの競技は特殊な器具・環境を要するものですから、金持ちでないとやれないでしょう。冬季という括りで分けられたのも自分達が楽しんでいる競技が、競技人口の少なさゆえオリンピック正式種目から外れかねないという危惧があったからじゃないですかね?

 やっぱ競争している方が見ていて面白い、一気に決着が突きますし誰が強いのかも一目瞭然。冬季の競技は個人がやって採点とかタイム計測とか個別が多いのは難点ですね。見ててダレる。砲丸投げみたいなの全員一気に投げろよ(問題発言)とタマに思います(^ ^;)。サッカーでも野球でもバスケでもなんでもいいですがやっぱ複雑な動作を要求される方が見てて面白いですからね。あるとしたらアイスホッケーですかね?カーリングもまた地味なんであんまり見る気にはなれませんでした。アイスホッケーで優れた選手がいれば多分見たかも?まあプロリーグがあるあちらさんと違って勝つなんてそりゃ無理な話ですよね。

 で、以前書いたように金つかって選手育てていない、戦略持ってどの競技の誰でまたは団体で、メダルを取るということやっていないのでやっぱ成績・結果がしょぼいですよね。またそうでなくても競技知らないんですから、オリンピックヤる前にこういう種目はこうでとか説明もない。柔道がプロリーグしたあちらさんのように、スポーツで食っていけるような環境を作れない日本において、アスリートは使い捨てですから応援する気にもなれないですしね。前回書いたボクシングの話につながりますか閉鎖的な制度が、社会全体においてスポーツの力を発揮して社会を豊かに使用、コミュニティの柱になろうなんて発想が無いですもんね。田村亮子さん、早くスポーツ大臣になってたも。

 誰でしたっけ?スプリンターじゃない、ハードルか?為末さんじゃなくて名前ど忘れしましたが(ん?為末さんであってる?)、金かけずにメダル取れ!はブラックという発言が話題になっていましたが、もう本当そのとおりですね。金かける→強い選手作る→スポーツ振興→ビジネス&社会資産とかそういうルートがないのでプンプンですよ、本当に。

 で、竹田さんがメダル噛むなというのも話題になってましたが、一時期ブームになるのはいいですけど、毎回やるのはもういいでしょって感じ。本人がやりたいならいいですけど、メディアのアホ人間が「噛んでよ」とか失礼なこと平気で言うことがあるから勘弁してよと思っていました。体操の内村くんが断固拒否した話を聞いてその通りと思いました。

 あと、負けてヘラヘラ笑ってんじゃねーよという竹田さんの発言もあり、これには同意する面があったのですけども、彼はどうやらJOCのトップ。それならば問題発言になるでしょう。―と思ったら、パパ親がトップなんですね。トップがそういう発言をするのはおかしい!と書こうと思ったらトップの息子の意見ですね。じゃあ、まあいいです。金も使わないくせに何言ってるんだ!それなら選手の思い出作り、自己満足になるに決まってるじゃないか!と思いましたが、関係者じゃないので別にどうでもいいですね。

 オリンピックってのはあれ戦争ですからね。スポーツを使った代理戦争。選手が命がけで戦うから見ていて面白い。国を背負って戦うんだ!という覚悟があるから見ていて感動するという性質があります。自分一個人を越えた大きいものと向き合って、使命感を抱いて戦う姿が感動を呼ぶ。そして負けたら死ぬくらいの覚悟で戦い、そこにドラマが生まれる。互いに死線をくぐり抜けたライバルがお互いの厳しい環境を知ってるからこそ、言葉も通じない異文化の相手を尊敬するというのが素晴らしいわけで。参加することに意義があるなんて戯言はまるで通じない、負けたらゴミクズ扱いされて、勝てば英雄になる。勝負は勝たなくては意味が無い、負けたら死ぬ―そういう世界のドキドキハラハラが醍醐味ですから。

 しかし、これは競技や選手個人によるものが大きく、全員が全員そんなことやるわけではない。まあやられてもこまりますね。そういう人間が時たまポッと出てきてそこに感動するわけで。個人的に、そういう国を背負って戦う天才みたいな物語が好きですねぇ。天才と言われながらも、水泳とかで金メダルをいくつか取るも、団体でミスしてチームに迷惑かけたら日本に帰れないと大会以外日本に帰らずに4年間海外で過ごして次の大会で成績残して、これで日本に帰れるとかね。そういう強烈な使命感・プライド持って戦う選手とかみたいですねぇ。

 上田愛子みたいに5大会でてそこに長い戦いがあるとかならともかく(彼女の最後の笑顔を負けてヘラヘラすんなとは誰も思わないでしょうからね)、一回くらい出た選手の負けた姿はドラマにも記憶にも残らないと思います。誰だか忘れましたけど、死んだライバル・親友と一緒になって戦うとかそういう姿は感動しますけどね。殆どの選手にそこまでの思い入れは生まれないでしょうしね。人は勝者が好きですから勝った英雄は尊敬しても負けた選手は見向きもしないでしょうね。そこで温かい声援をかけるのは身内の役目ですから。ただ、そういう選手を負けやがって!みたいなことを言うのは論外ですけどね。そんな奴こそじゃあお前やってみろって話ですから。

 冬季五輪でそういう選手が出ない、国を背負って戦う意識がないというのは夏とは本質的に違うということ。そしてハーフパイプ?かなんがで銀とった選手がいてその競技はプロ化されていて、ソッチのほうがプロとして意味があるという記事を読みました。丁度五輪よりもワールドカップ。んでワールドカップより欧州チャンピオンズリーグみたいな感じで、プロリーグが成熟すると五輪の価値が下がるようなことになっているんでしょうね。プロ競技が多いから、そこまで思い入れ、関心が高くならない。選手が一つの大会としてサバサバするようになっている。

 正直世界選手権四連覇とオリンピックどっちが凄いかって言ったら四連覇の方が圧倒的にアスリートとしては凄いですからね。オリンピック!オリンピック!と権威をありがたがることもそんなにないですからね、今。東西冷戦期の体制の優秀の証明とかがあった時代でないですから。まあ日本のスポーツ界がプロ化という流れに逆行しているということだけは言えるのではないでしょうか?

 あとどっかで書きましたが、メディアは対応考えろ、不愉快ですね。肉食うな・酒飲むな・異性を抱くな(無論同性でもダメですよ(笑))。斎戒沐浴くらいして、選手の邪魔にならないように細心の注意を払え。正直頭きますよね。人によっては殺し合いするくらいの心境でいるのに、何考えてるのか?って人いますからね。森さんとかどうせ酒飲んで肉くってるでしょ。五輪が始まったらトップなのに禁欲しようなんてかけらも思わないでしょう?負けて恥さらしが!なんてアホなこというやつがテレビ前で正座して、食事も制限して、不眠不休で応援しているとは到底思えないですしね。

 何でしたっけ佐村河内守?騒動のとき高橋くんが曲を使ってるんだから、発表を抑制することがどうして出来なかったのか。よしんばそうなってしまったら、選手の心を乱さないように、そういった質問を絶対しないように配慮しないといけない。これから戦うという時に「曲は変えますか?変えませんか」なんて聞く神経が理解できない。

 松岡修造は結構好きなんですが、浅田真央選手のインタヴューで最後の演技で泣いたときに「あの時どんな気持ちでした?」と聞いていました。アホかお前はと思いましたね。そんなこと聞くなよ馬鹿じゃねーのと驚きました。失敗してもうメダルは届かない、これまでの四年間の努力がパアになってしまった。それでも最後の最後で素晴らしい演技をした。それでもう十分、彼女の最後の涙が全てを物語っている、人の心をうったのに余計なこと聞くなよと思いましたね。彼女の中でしか戦いの苦しみ、喜び、色んな複雑な感情の重さはわからない。彼女の顔を見て周りの人間はその思いを察するしかない。顔見たら彼女の気持ちはわかるというか、それで十分でしょうに。あれを見て、心が「むきゅっ」ってなったでしょ。もうそれで十分なのに。何余計なこと聞いているんだ、失礼だろとプンプンですよ。

 あの瞬間は、彼女にしかわからない崇高な時・瞬間でしょ。それによく入ってけるなぁとビックリしましたね。聞くにしてもおそるおそる聞くでしょ、「質問して大丈夫ですかね?」とかためらいがないのが信じられない。土足で聖域に踏み入るような態度に見えましたね、己には。馬鹿じゃないの?インタビューなんか必要ないのにね、素晴らしい演技でした、あの瞬間のあの場所は素晴らしい時間でした。ありがとうございました以外いらないのにね。

 結構長くなったなぁ(笑)。また違う小ネタを探すか。