別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

<携帯版> 【原巨人への懸念】 後半戦の巨人の采配について

さて、しばらく野球関係続いたから、後回しにしようかなとも思ったけど、ツイッターで野球見る人を引っ掛けるトリックとして、トリック・オア・トリートとして書いてみようと思ったので書きます。トリックアンドトリックですよ。仲間幸恵です(笑)

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仲間幸恵美人ですねぇ。いつ・誰と結婚するんでしょう?40過ぎても田中美佐子現象の次に仲間幸恵40なんだって、になりそうです。

さて、この前の横浜戦のコメントを書いているときに思いついたのですが、こりゃあ、まず無理だなと。今シーズン仮にCS残っても確実に負ける。監督・コーチ・フロントといった球団の体質を考えて来年というか、三年後・五年後を考えた采配ができていないですから、間違いなく厳しいと思います。

【原監督のコンプレックスが采配の原因?】

 原監督のinferiority complex(劣等感・コンプレックス)として、現役時代今の落合監督によって晩年・晩節を汚されたというものがあります。ケガによって衰えが見え出したとはいっても、スタメンであればそこそこの成績を残せたはずなのに。満足いく出場機会を与えられなかった。そのベテランの引退にいたるまでの心境を誰よりもよく理解しているからこそ、非常な采配ができないのではないでしょうか?

 大卒で満足に働けたのは11年くらいで、そんなに短いほうではないとはいえ、彼ほどの才能・実力があれば15年は働いて欲しいと思うのが人情。だからこそ大打者に対しては自分と重ね合わせて過度な待遇をしてしまうのではないでしょうか?

 またイチローや稲葉に実力のある選手に対する信頼は揺らぐことがなく、失敗しても使い続けます。それゆえに彼らから尊敬されています。WBCはそれが見事にあたったという過去もあって、そういう選手は必ず最後にやってくれるという思い込みがあるといえるでしょう。

【過去の原采配の魅力】

 原監督のすばらしさはダメ監督長嶋時代と180度異なって、2軍から若手を用いて生え抜きを起用する。配置転換によって衰えの見える選手に新しい姿を見せる。新しいスポットライトを当てる。人材を生かしきるところがこれまでのジャイアンツにはまるでない素晴らしいものでした。

 若手で原采配により、台頭したのは鈴木・亀井・松本…まあ上げればキリがないですね。脇谷は個人的にそんなに好きではないので置いときます(^ ^;)。

 人材を生かしきるというのは上原・川原などのストッパー転換。清水・高橋の一番起用などありますね。逆に言えば豊富な戦力・タレントがそろっているからこそできるといえる采配でしょう。

【今年の原采配の欠点、現巨人を率いるには向いていない】

 長所は表裏一体の裏返し、そのまま短所になる。毎回ノムさん押しなんですけど(^ ^;)、ノムさんが言ってたことで、私が巨人を率いても勝たせることはできないという言葉があります。

 普通は弱小ヤクルトを引っ張ってきたノムさん。そのノムさんが巨人のようなチームの指揮を執れば、さぞや!史上まれに見る監督×最強チームという夢のコラボ。オクヤスの言うハーモニーですね。モッツアレラ×トマト、ウッチャンに対するナンチャンになるだろうと。ところがそういう監督のタイプがあって、強いチーム・最初から戦力が整備されているチームを率いるのは向いていないとノムさんはいうのです。

【監督のタイプ―戦力型と育成型】

 対照的に森監督が西武で常勝軍団を築いたが横浜では…(> <)だったように初めからある程度の戦力が整備されていないと勝てない監督だと。そういうタイプの違いが監督にはあるというのです。さしずめ仰木監督もそういうタイプかもしれません。育成というか選手を見出すのがうまかったですし(印象だけなんでわかりませんが)。

 仮に戦力型と育成型とでもしますと、星野監督もそういう戦力型タイプで、フロントにあれ取れ、これ取れと要求する。阪神時代からそうでしたね。ノムさんはそういうフロントに干渉する行為を越権行為として批判してました。フロントから監督までやんのかい!というところでしょうね。

楽天育成型→戦略型に転換、大丈夫?】

 余談ですが、楽天ノムさん型少ない予算、戦力でいかにして戦うかというチーム作りを進めてきたチームなのに、星野型の金使ってじゃんじゃんやるチームに転換しました。こんなことで楽天は持つのかなぁ?と。星野さんはパイプがあって金銭面でもまあ、おkなんでしょうけど、五年で仮に星野さんがいなくなったら、時期監督はどうなるんでしょうね?古田・桑田がそれをこなしてくれるという保障があるんでしょうか?

【即戦力頼みで一・二軍の連携がない】

 結局、原監督も豊富な戦力あってこその監督であって、常勝をテーマとされている巨人にとって育成・戦力整備を闘いながら行うというのは向いていないのでしょう。なんか問題あったら、ライアルくそだろ!いらね!フィールズとってくるノシ!といって、フィールズ途中でとってくるくらいですからね。巨人のフロントは。藤村を三年プランで育ててきたんだとドヤ顔で言ってたのが懐かしいです。

【選手は三年かけてみるべし】

 そもそも選手は三年くらいかけてやらないと無理でしょう。一年目慣れる、日本の野球を理解する、二年目適応するスタイル作り、三年目実戦で結果を出す。一年目からスタメンでフルに働けって…あんた、労務者じゃないんですから。無理ですよそんなもん。そんなやついたらメジャー行ってますよ。日本なんか来るかって。過去の日米格差から外人は活躍するものだという思い込みをいまだに捨てられないんじゃないですか?バースを引きずる阪神ファンですよ(今は強いから引きずらないんでしょうけど)。

 以前書いたように、三年かけて一軍で実戦機会与えて育てないと。試行錯誤・トライアンドエラーができないでしょう。一軍で失敗しても、課題がわかれば二軍で練習できるじゃないですか。一軍・二軍の監督・コーチそれぞれ最低4人が(打者なら打撃コーチ、投手なら投手コーチ)連絡を取り合いながら、ああしよう、こうしようと育成するものでしょう。普通はね。しかし巨人というチームは二軍と一軍の連携が殆どないと思えます。

【二軍が育てろ、ワシは知らん】

 一軍にあがってくる待ちで、一軍にあがって来れたらもうずっと使う。5試合満たないでダメなら、サヨウナラ。即戦力待ちで終わってしまう。そういう傾向が非常に強い。亀井や松本や脇谷には結構な出場機会を与えていましたけどね。

 太田がはじめて上がってきて「いったい誰があんな打撃を教えたんだ!」といった一言は有名でしょう。というかあんたはチェックしとらんかったんかい!って突っ込んだ人は何人いたか。しかもそれならそれで一年目の4・5月の早い時期にあげて言ってやればいいのに…。

 つまり、ワシが育てた!ではなく、二軍が育てた!なんですね。使うのは私。使える戦力を提供してくださいなという感じ。出された料理をおいしくいただくだけなんですね。なんていうかコックと農・魚・畜の生産者がきっちり分業化されていて、コックはいい食材がなければもう料理できないというか。本来それが正しいといえばそれまでですが、その分不意の事態に脆い。輸入ストップで何にもできなくなるわけですね。

【三年・五年を見据えた采配】

 今の巨人の問題は三年・五年が見えないというところなんですね。采配はペナントを見通した采配だけでなく、三年先のチームが見えないといけません。特定のポジションにある選手が20年ガッチリキープするなんてことはまずありません。だから連続出場記録なんてのがあるわけですし。その年だけダメで、出てこれないなんてことはよくある話で、そろそろ引退かという年齢に差し掛かった選手は欠場が増えますし、その選手と育つかな?という将来有望な選手と併用するのは珍しくないですからね。むしろそれこそ監督の采配のキモといえましょう。

【難しい采配、世代交代期を経験していない名将】

 キヨは原監督が一時追放されていたときに飛ばされましたし、仁志は追放、清水は西武、江藤も西武、二岡はハム、松井はメジャーですし。実はそういう世代交代で悩む深刻な采配を原監督は経験していないんですね(松井は今でも十分使えますけども)。普通監督はケガが困るし、本当に働いてくれるかもわからないベテランとこれから育って欲しい有望な選手がなかなか結果出してくれない!(> <)というジレンマに陥ったことがないんですね~。他球団の監督からすればうらやましいこと限りなしではないでしょうか?まあ、そもそも戦力事態足りなくてそんなこといってられないチームもありますがね。広島の天才前田なんか良い例ですかね?代打起用で現役終える。もっと出場させて欲しい選手ですけどね…。

【打者・投手ともに計算できないという初めての状況】

 ピッチャーだって育った東野を抑えにまわしても機能しない、砂魔人という配置転換がまったく機能しない状態。先発・中継ぎ・抑え、どこ見ても不安・開幕から駒そろわずという自体は経験していませんからね。意外なところに原監督のキャリア不足が露呈してしまいました。

 もちろん、これは監督のせいというよりは、戦力を整えられない、見越せなかったフロントにあるんですけどね。

三年・五年を見据えれば、新人を我慢して使うべき

 将来のために新人を我慢して使うべきなんですけど、下から使いませんね。太田とか、太田とか、太田とか(笑)。つかわないならくれよ、グミくれよというべジータの声が聞こえてきますね。矢野とかカジ前とかいくらでも試すべき選手がいるだろうと。特に松本なんか16試合の14打席でしょう?50~100使わないと調子取り戻せませんよ。そんなにケガが深刻なんでしょうか?そのために今年はまず使わないという方針なら納得できますが守備固めで使ってますしね。加藤・円谷・隠然も見たいですね~。少なくとも50立たせましょう。

【小笠原・谷・フィールズを外すべき特に小笠原】

 彼らを外して若手に出場機会を与えるべきなのはベテランが機能していないこと。勝負をかけるなら9月特にCSを念頭に今から休ませて、下でじっくり調整させること。これにつきますね。今の状態なら、選手層の厚さ、コマの多さで勝負するしかない。目先の一勝にこだわるのではなく、CSや将来を見越して若手を使うべき。多くの人間にチャンスを与えて覚醒を待つ。これにつきるでしょう。

 ①小笠原は機能していない。確実に足を引っ張っている。210打数ですよ?普通は100でしょう。150超えて結果が出ないのはスランプでもなんでもないですよ。たまに打ったとして、その長打が魅力ツーベースなら、もう、次ヒット一本で一点ですから、それを期待するべきです。しかし長打率低すぎです。HRない、長打ないそういう大砲型を使うべきではない。誰がどう見たってそう思う。

 ②谷はベテランとはいえ、やはり成績悪い。一度二軍に落とすべき。調子悪い選手がいるのに、一軍に呼ばれて試されなければ二軍が腐る。組織が腐敗する。チャンスは平等に与えるべき。セリーグだから代打が必要なのはわかりますが、それならサブロー・高橋で十分に補える。時には阿部を休ませてそうしても良い。十分に補えるでしょう。

 ③フィールズは結構良いと思います。言われているよりは。というか50打席超えて課題が見つかったことですし、育つかどうか次のポイントに入ったところでしょう。二軍再調整、で再び一軍もしくは来年でしょう。

 いずれにせよ全員・足がない、守備が飛びぬけてうまいわけでもない。なら打てないにしても走れて守れる選手を使うに決まっているでしょう。バントあり、盗塁ありの選手のほうがよっぽど怖い。一発より粘って球数使わされる、四球で盗塁、ワンヒットでひょっとしたら一気に帰ってこられる。盗塁でキャッチャーミスって一気に三塁。または配球が単調になり、狙い撃ち。そちらにかけて一点をもぎ取る野球をするべき。長打&HR野球が今シーズンはもう無理なんですから、そちらに転換するしかない。

 要約するとヤクルトのやってるようなことをやれ!これにつきますね。

【クリーンナップ型=大砲型が多すぎ】

 クリーンナップ型が異常に多すぎるのが巨人の特徴です。去年はそれで結果を出していましたから、それでいいですが、今年はまったくダメ。どの選手も長野以外は、HR・長打去年並みにないんですから。小笠原・ラミレス・阿部・高橋と走れない&バントできないという大砲型。機能しているならともかくダメなんですから、必要なのはピストル型・小技を使う選手でしょう。

 そういう状況でフィールズという大砲型を採ってくるんですからねぇ、フロントは…(゚Д゚ )。何をかいわんや。ただでさえバランス悪いのに、そんなんもってきてどうすんだ?選球眼で粘って四球取れるんならよかったですが、それもないですしね。

【若手を使うもうひとつの理由―柔軟性】

 ねばねば&四球&盗塁&犠打そういう選手を使いましょう。太田は大砲ではなく、二軍で22盗塁と一発を捨てて走っています。今自分に何があれば使われるのかということを必死に考えてやっているのでしょう。今のバランスが悪いチームなら必要なのは大砲ではなく足だということですね。

 そして若手のほうが好ましいのは彼らには柔軟性があるということです。過去の経験がないから、統一球になってどうたらこうたら言っても経験事態がないわけですから、柔軟に対処できる。新しいフォームでも何でもやれるわけです。中田が自分の都合より、まずボールをしっかり見ることを重視して蟹股打法に変えたように。おそらくあそこからさらに修正を重ねて自分に一番良いフォームを探していくでしょう。自分の都合より、状況の都合に対応しやすいのです。

 次に、その逆ベテラン特に小笠原といった大打者はそうはいかない。過去の経験・実績がそれを邪魔する。過去そういう危機を乗り越えたという自信が邪魔をするわけです。それだけではなく潜在意識が過去の打撃を覚えていますから、どうしても修正するのに時間がかかるわけです。短期間で修正できないほど過去の成功が染み付いてしまっているから無理でしょう。

【迫り来る世代交代】

 小笠原38

 ラミレス37

 高橋36

 阿部32

クリーンナップ・大砲型の四人が五年後まずいないだろう。いや、三年先でも怪しい。阿部が唯一故障を克服し、打撃も維持できるという条件付で残るかどうかというところ。それでも主軸が軒並み姿を消すというチーム事情を考えれば、若手を使わないわけにいかない。その年、その年限りのブッツケ采配でもいいというのはいざとなったらFAで大砲とってくるという楽観があるから。そんなんで強いチームができますか?できるわけないでしょう。

 サブローを獲得してきたのは非常によい。クリーンナップ打ってきたから大砲に見えますが、彼は足がある。一発はそんなに多くないですから。繋ぐ4番は非常にありがたい。というか普通走攻守そろったオールラウンダーをまずとるべきだと思うんですけどね。一発型はチームに一人・二人で十分ですよ。ただ彼も35ですから、先は言うまでもないですね。高橋信も捕手経験があるというのが大きいんでしょうね。ただ打撃のほうがあれなんで使いようがないんでしょうけど。

 外野・内野・捕手、外野は数そろってますから良いとしても、三塁・一塁とか考えると、何より将来のキャッチャー考える上で、つなぎは鶴岡として、若手使わないとまずいでしょう。河野・谷内田・市川・鬼屋敷とか全然知りませんが、今年出場ないとかね。まあ、鶴岡自体育っているといえないんで、彼をまずということなんでしょうけど。巨人は伝統的にキャッチャー育てられないですね。ホントいいかげんにして欲しいです。

【ラスト】

 普通は小笠原を外して新人使うんでしょうが、まあ使わないでしょうね。飛距離が出ないんですから、大道みたいなスタイルしかないと思うんですが…。今年は心中・無駄イヤーになるのかな…。まあ、ヤクルト以外他のチームもよくないですから、CSはあるかもしれませんね。

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