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【2016工藤采配批判②】 李大浩の穴は存在しない。李大浩がいる前提の野球をしているだけ

 捕手論・捕手起用の次は、打線・打者起用の話をしたいと思います。李大浩の穴はないという話です。李大浩の話は後半に書いてますので、そちらだけで十分だよ!余計な話いらないよ!という方は「李大浩の穴は―」からをお読み下さい。

 ―と書いてますが、李大浩の話を書く前に打順の固定の話を書いてました。追記をしたら無茶苦茶長くなったので、分割しました。ここでは李大浩の穴云々の話のみになっています。打順の固定云々の話はリンク先です。よろしければご覧ください→【2016工藤采配批判1.5】 見当外れな打順批判、固定的起用は好ましくない

李大浩の穴は存在しない―李大浩という選手の特長

 ホークス打線の不調として李大浩の穴が大きいという話題が度々出ますが、小宮山氏も言及していましたが、それはありえないでしょう。小宮山さんの場合は、豊富な戦力を活かして戦ったチームが一人抜けたくらいでどうこうなるわけがないというもので、己のそれとは少し異なるのですけどね。

 3割・30本・100打点の選手がいなくなると戦力ダウンするのは普通では?と考える人が多いのだと思います。が、前々から李大浩という選手は特に必要な選手ではないと書いてきました。彼は足が遅いし、勝負強くない。大事なところで打てないという特徴がありました。移籍一年目はランナーがいない場面ばかりで打つので4番ながら、「李大浩1番バッター」と言われていたほどです。またゲッツーが多くデホゲという言葉もありました。

 ここで打ってほしいという場面で打つわけでもなく、
HRを打つと言っても確か20本以上がソロでどうでもいい場面でばかり打っていた。数字は立派でもそこまで重要な選手ではなかった。

 ファーストの守備がうまかったのは良かったのですが、何よりも足が遅くて類に出る邪魔になっていた・得点効率が落ちたのが、個人的に彼を評価できない最大のところでした。彼が塁に出てしまうと渋滞を引き起こす。長打でない限り塁が詰まって連続して結果を出さないと点にならなかった。後を打つ松田が内野安打の当たりをセカンドフォースアウトにされて、3本程損をしたというのも移籍最初の年にありましたしね。

 
彼は見かけに似合わずに実は器用な中距離ヒッターで、テラスが出来てからHR30本を超えるようになりました。彼のいいところにホークス打線が苦手なカーブ・チェンジアップを打つのが巧いという特長があって、この点においては間違いなくホークス打線に穴が生まれたと言って間違いないと思います。カーブ・チェンジアップが得意な相手投手が先発で来た時、この時ばかりは李大浩がいれば…という意見に賛同せざるを得ないでしょう。

 プラスマイナスで考えると、そこまでプラス要素が大きくはならないというのが個人的実感です。チャンス・良いところで打つわけではなく、どうでも良いところ・試合が決まったところでばかり打っているのですから。とはいっても、死体蹴りでも点を取ってくれれば、継投が楽になる。30本打つバッターには投手にプレッシャーが掛かる。打線に対するイメージが変わって投げづらくなるという要素があると思います。

 その点は間違いないので、以前から李大浩は別に大した選手じゃない、そこまで必要な選手じゃないと書いていましたが、訂正したいと思います。いれば確実にプラスにはなる。だが必要不可欠な選手ではないし、その穴は決して埋められないようなものでもない―と。

ホークスの野球とは守って勝ち、走って勝つ野球

 個人的に守り勝つ野球こそ王道野球だと思っています(まあ落合・野村の影響なのですが)。常にそうではありませんが、守り勝つ野球=投げ勝つ&走り勝つ野球なので、ホークス打線には走り勝つ野球を期待しています。ファンになった年はチームが200盗塁していました。この点もホークスファンになったきっかけでした。李大浩がいるということはその走り勝つ野球ができなくなることを意味します。ですから、彼の評価は高くありませんでした。

 李大浩がいなくなったからHRが減ったというのは正しいですが、得点能力が落ちたというのは錯覚で、李大浩がいる前からホークスというのは点を取る時は、それこそ相手投手を滅多打ちにしてKOすることが多い打線でした。典型的なのがセリーグとの対戦、特に広島がいい例だと思います。それはHRやヒットの固め打ちによってではなく、足によってプレッシャーをかけた結果生まれたものでした(勿論HR・ヒットで滅多打ちにして打ち崩したのもありましたが)。

 広島相手には1イニング3盗塁というものがあったと記憶していますが(その試合では計6盗塁していたと記憶しています)、とにかく毎年走りまくって盗塁を記録しまくっている。結果、プレッシャーを掛けられたバッテリーが自滅するというケースが本当に多かった。ホークスの野球というのはランエンドヒット野球で、四球でも出そうものなら、すかさず次の塁を狙って実質ツーベースにしてしまう。細川と内川以外全員が走ってプレッシャーを掛ける。焦った相手がアウトロー一辺倒になったところを打者が狙い撃ち。バッターとランナーがコンビで投手を攻略して、打線全体で圧力をかけていく。それこそ往年の横浜のマシンガン打線のように、畳み掛けてビッグイニングを作るというのがホークスの野球でした。マシンガン打線こそ一つの理想形・究極形なので、この形を基本とすべきだと個人的に考えています。

 ところが去年の工藤政権になってから、それをやらなくなってしまった。マシンガン打線こそが理想なので、残念だったのですが、工藤野球でもきっちり相手投手を攻略していたので、文句のつけようがありませんでした。しかし今年は別です。なぜならその工藤野球の一つのポイントだったプレッシャーを与える大砲がなくなったのですから、毎試合そうしろとは言いませんが、マシンガン打線のように足でプレッシャーかけなくてはならない。それこそ2014年より前の盗塁・足でプレッシャーを掛けて攻略する秋山時代の戦術を採用するべき。何故そうしないのか理解できない。

 李大浩がいた去年ならばそれでいいですが、今年は李大浩がいないのだから李大浩がいないなりに足を使って戦えばいいだけ。その破壊力は工藤政権以前で実証済みなんですからね*1李大浩がいる前提の野球をやっていれば、そりゃ得点能力は落ちますよ。走れる・脚があるというチームの特長を何故活かさないのか理解できない。去年の自分のやりたい野球・理想にこだわって、現状・現実に適応出来ていない。これはなぜなのか?非常に気になるポイントなので、どうして秋山時代のように足を使ってプレッシャーをかけないのか?誰か解説者が聞いて頂きたいところですね。盗塁に気を使わなくていいのならば、そりゃキャッチャーは配球楽になりますよ*2足の速い選手が好きなのに、盗塁を積極的に仕掛けないというのもかなりの謎ポイントですしね。

李大浩不在で育成ができる(はずだった…)

 で、また李大浩がメジャーへ行ってよかったと思ったのが、彼がいなくなって得点力が落ちて去年より多少勝てなくなるとしても、その分ポジションが空くこと。空いた分色んな若手をそこに入れて育成できるから。勝てなくなるにしても足を使えば、監督の戦術次第でそこまで穴が生まれてしまうとは思っていませんでした。まあ要するに穴が生まれたというか、スタイルを変更すれば幾らでもやりようはあるのに、穴を埋める努力をしなかったということですね。穴が空いたままの欠陥工事というところでしょう。

 フロントも育成をするつもりであえて外国人打者を獲得しなかったのだろう。将来の4・5・6連覇を見据えて、大胆な決断をするものだワイと喜んでいたら、なんと若手選手をファーストやDHで全く使わなかった。塚田・猪本・真砂・釜元・曽根(育成ですが)などなど、上で打席を与えて来年・再来年のために芽をださせておきたい選手はいくらでもいる。あやつぐ・高田・上林などばかりで、これらの選手にはチャンスを与えなかった。あやつぐ・高田はポジション上当然だとして、上林は去年HR打っただけで調子が悪いのならば、優先して使う存在だとは思えない。守備が下手ですしね*3

 前述通り、松田・内川も疲れがたまる夏以降には休養を与えるべき。そこで若手を試すべきでしょう。今年、そういうこともしなかった。確かそれまでフル出場を続けていた長谷川がスライディングで故障したことを考えても、故障リスクを減らすためにやれることは何でもやっておくべきでしょう。今年のDHは殆ど長谷川だった。足の状態が悪いといえど、今年の長谷川の状態を考えればDHでそれほど使うべき存在だとは言えない。

 そもそもケガがここまで長引くということはもう足の状態は治らないのでは…?二桁盗塁できて20本近いHRが期待できる、勝負強くて出塁率も高いという穴が少なくてどんな役割も期待できるというのが持ち味の優れた選手、こういうタイプは球界でも数少なくて貴重な人材だったのですが、足が治らないのならばそこまで重視すべき選手ではなくなる。今年の状態を見ると城所が一時良かったにせよ、若手にチャンスを与えないのは疑問と言っていいでしょう。ここまで重視する以上、来年確実に復活する・例年通りの数字を残せるという確信がないといけませんが、果たして本当に復活させられるのか…。一つのポイントになるでしょうね。

 いずれにせよ、今年下で結果を残してきた若手、特に塚田・猪本を試さなかったことは疑問。勝利に拘るのならばカニザレスが使えないことが発覚した早い時点で、外国人打者を取って来るべきだった。この点フロントと現場の意思疎通はどうなっていたのか理解できないですね。

 李大浩がいないのにいる前提の野球をやる、若手を将来のために育てない。今年のホークス打線の問題はここにこそあるといえるでしょうね。ホークスにとって、松田・内川の後釜育成は大事なのに、またFAに頼るつもりなのでしょうか…。それで本当に4・5・6連覇できると思っているのでしょうかねぇ…。まあ、すでに今年の優勝が危ういので何をか言わんやですが。

 次回は今年のホークス最大の問題、継投の話をしたいと思います。

 

追記ー2015と2016の工藤采配の決定的な違いはエンドランの有無

 忘れていたので追記します。去年は李大浩がいた云々以前に、監督がエンドランを多用していました。継投の問題を除けば去年と一番変わってしまったのはこのエンドラン戦術の放棄でしょう。秋山采配では、エンドランは皆無。バスターもまずない。バントとランエンドヒットのみという硬直的な戦術で指揮官が存在する意味がなかった。監督が相手ベンチの意図や配球を読んで、戦術を繰り出す・駆け引きを行うということがなかった。ベンチが何もせず、選手任せな状況にうんざりしていました。単独スチールとバントだけって、中畑ベイスターズか!と呆れた事もありました。なんのための前進守備、もとい監督なのか意味がわかりませんでした。しかし工藤政権になってからは、エンドランもバスターも多種多様となって、非常に戦術のバランスが良くなった。指揮官が優秀な者に代わるとここまでチームが変わるのかぁ…と嘆息したものでした。

 ところが今年になってエンドラン戦術を放棄するようになってしまった。皆無とは言わずとも去年に比べるとガクッと減った。大野に一度エンドランを読まれて外されたシーンを覚えていますが、もう一回くらい何処かで読まれて外された覚えがあります、楽天戦だったかな?やはり二年目ということで、当然相手も去年の工藤采配をデータ化して研究してきたということでしょうね。何点差のどういう状況、どういうカウントで、どういうバッターとランナーの組み合わせの時にエンドランを仕掛ける傾向があるというデータ化に成功したんでしょう。エンドランの成功率が去年よりも落ちるようになった。序盤で相手にきっちり警戒され、エンドランがマークされるようになると、去年ほど決まらなくなったわけですね。

 栗山さんも確か本で「エンドランを失敗すると体中から血の気が引いた、エンドランのサインはものすごいプレッシャーが掛かる」と書いていました。エンドランの失敗というのはバッターやランナーの失敗以外、つまり相手に読まれて外された場合、100%監督の責任になる戦術です。ですから監督にとってはものすごく重い選択・戦術になるのでしょう。

 監督・トップが責任を取れなくなった時、組織は崩壊するーと考えていますが、指揮官が自分の判断で戦術を決断できなくなった時、組織の中枢が機能しなくなるのですから、今年は相当まずい采配となったといえるでしょう。エンドランで動けなくなった分、その動きたい欲・口を出したい欲が投手継投や打順をいじるという力学に転換されて、必要以上にあれこれいじったということも考えられるかもしれませんね。

 監督2年目となれば相手は当然去年の研究をしてくる。工藤公康という監督はどういう発想で戦うタイプなのか、相手は丸裸にしてくる。それについて、どういう対策を練るか・対応をするのか?これをこなすことが連覇の一つの鍵になる。その所の認識は一体どれほどあったのでしょうか…?優勝した翌年チームは弱くなるというセオリーの認識はフロントになかったのはともかくとして、監督にはどれくらいあったのでしょうか?

 とりあえず今年の失敗を糧にして、来年はまたエンドランの成功率を上げるようにすべきでしょうね。また今年の場合、そのような戦術に応えてくれる小細工の上手い選手である明石・川島の二人が離脱してしまったというのも大きかったのは間違いないでしょう(明石は小細工が巧い起用な選手ではありませんが、ファールの日本記録持ってることでわかるように、バットコントロールが巧い。そういう意味でエンドランをこなせる要員の一人ということですね。本多はそういうの上手くこなせませんからね…。守備では本多ですが、守備で少し劣ってもエンドランかけられる彼がいなくなったのは地味に痛かったでしょうね)。

 前デーブ監督がプロ野球ニュースで「セーフティースクイズという戦術は選手任せで、監督が100%責任を取らなくていい選択だから卑怯。スクイズという戦術を監督はよくやった」というシーンが有りました。今年の工藤采配はセーフティースクイズの多用も目につきました。バントが上手くてセーフティースクイズの方が良いという選手ばかりでもないのに、セーフティースクイズが多かったと思いました。もう少し監督が責任を持って、スクイズのサインを出すべきだと思いましたね。ここでスクイズのサインを出しても相手は対応できない!と相手を研究して、スクイズ成功率をぜひ来年は高めていただきたいと思いますね。

 去年は監督の采配・戦術がことごとくハマっていて凄い監督だなぁと思っていました。工藤公康という監督は、パの試合すべてを毎回自分でチェックしているという話を聞いて、ああだからこんなに戦術がハマるのかぁと感心したものでした。相手選手・監督も全て丸裸にしてある。相手ベンチとの戦術の読み合いで決して負けるようなタイプではない、智将タイプだと思っていたのですが、全ての試合をチェックしているというのは一体何だったんでしょうね…。新監督の梨田・福良辺りにデータがないため、序盤戸惑ってやられてしまったというのなら理解できるんですけどね、特に定評のある梨田氏にやられたとかならまだ分かるんですが…。

追記②―ホークス例年の盗塁とHR数

 気になったので数字をチェックしてきました

15年94盗塁141本

14年124盗塁95本

13年87盗塁125本

12年144盗塁70本

11年180盗塁90本

10年148盗塁134本

 ―で、180盗塁でしたね。200はいってませんでしたね。今年はまだ終わってませんが107盗塁114本でした。秋山野球と言えばランエンドヒットで盗塁とバントでしたが、13年は走ることよりも一発を重視したのか、あまり走らせなかったんですね。13年といえば秋山采配を見限ったシーズンでしたが、統一球でHR減はやむを得ずの年だったのにもかかわらず、それに逆らってHR増&盗塁軽視だったんでしょうか…?まあこれは指揮官云々よりもフロントの要請という気がしますが…。

 一昨年と去年を比較すると30盗塁減ってしまったが、その分50本近く増えていたのでまあ全然OK。「走る野球」よりも「空中戦でねじ伏せる野球」を選択したのは間違いなく正解だとわかりますね。しかし今年は30本減ったのに、その分盗塁が増えていない…。盗塁とHRが逆相関関係にあるというよりは、選手がいなくなった・打てなくなった・走ることが出来なくなったなどの要素が大きいので、単純には言えないことですが、デホという蓋がなくなったのにもかかわらず、走る機会を積極的に増やしてこなかったことには違いないでしょう。

 キャンプから今年は走るぞ!とやっておかないといけなかった。それを怠っていたのは相当まずかったでしょうね。そういう意味でキャンプの時点で暗雲を感じておかなくてはいけませんでしたね。キャンプまでチェックしているわけではありませんが、今年は走るぞ!って記事ありませんでしたからね。

 それでも去年より13盗塁増えているから良いのでは?そういうことをやろうとしたのでは?と考える方もいるかもしれませんが、ハッキリ言って全然足りないですよね。14年の124盗塁が一つの目安になりますし、それでも全然足らない。大体30~20盗塁する中心選手が2~3人いて、その他にも足が使えて二桁盗塁選手が多くいることがチーム盗塁数を増やすポイント。ホークスにおいては柳田・本多。彼らが30盗塁する。そして明石が20、長谷川・松田・今宮・晃・城所・福田が10というのが大体ノルマ。まあケガなどがあって、全員がそのノルマをこなせるとは限らないわけですが。柳田離脱が痛くとも、20は走っているわけです。本多という選手が出塁と盗塁に専念していないのは未だに大きな問題でしょうね。もうずっと言ってますけどね。いい加減競うなッッッ!持ち味を活かせッッッ!!って感じで短く持たせて出塁に専念させるべきなんですけどね。

 長谷川の足の状態を考えると贅沢は言えないので、長谷川は除外しましょう。基本が130ラインとしましょう。そして他の選手も微妙に走ってカウントされるのでそこから+10~15されて最終的には合計140~145ということになるでしょう。これまで城所・福田という選手は、代走からの盗塁だけだったのが、今年はスタメンも多かったので20が基本ラインになるでしょう(福田は去年からスタメン多かったですけども)。とすると柳田・本多で60、柳田は40‐40を公言していたので40でも良いですけどまあいいとして、明石・城所・福田で60で120、松田・今宮・晃で150ですね。その他をカウントすると160が基本ラインになります。

 明石・柳田の離脱で-20としましょう。そうすると140が個人的なノルマだと思います。30以上ノルマに足りていませんね。ノルマを全然消化できていませんね。こらダメでしょうね。足のプレッシャーが全然ないですもの。HRのプレッシャーがなくなるとするのならば、じゃあどうするのか?普通は足でプレッシャーをかけるでしょう。走れるチームなのですから。

 特に秋山政権時代に控えに甘んじていた福田・城所を抜擢したのに、この二人が20盗塁いかないというのは厳しい。福田は好調不調の波が激しくて、打てないときが多かった。そういう1.5軍の選手なのに、「お前の魅力は足なんだから、選んで塁に出て盗塁すればヒットと同じ。その試合ノーヒットでも盗塁すれば良いんだよ」と盗塁を増やさせていれば、もっと楽に試合に臨めたんじゃないでしょうか?福田という選手はそういうふうにして活かしてやるべきではないのか?途中出場ももちろんあって、代走の出番が当然ありましたが、この二人に1点ゲームで盗塁で勝負させるという判断・決断も非常に少なかった気がしますね、今年は。

 そんなのお前の妄想だろ、都合のいい計算だろ!と批判されるのは承知の上で、上の数字はまあアホ計算として置いといて、ポイントは福田・城所を最大限活用しなかったことかと思います。抜擢した福田・城所と言えば、何をおいても足が魅力の選手。ですから、秋山政権時代に10くらいのそこそこの盗塁しかできなかった選手を、その足という魅力を最大限活かして、走らせることで倍以上盗塁させて今年は戦う。この二人の足を最大限活かすという戦術を選択しなかったことはおかしいということだけ理解していただければいいかと思います。全員が全員でないにせよ、この二人だけでも「出たら必ず走ってくる…」と相手チームに思わせるようにしなかったことは疑問と言っていいでしょうね。

*4

*1:松田の年齢による脚力の劣化で単独スチールの減少とディレード多用や、長谷川の負傷などの事情も存在しますけどね

*2:こういうところも捕手・リード軽視の一端といえるのでしょうか…?前記事参照

*3:あまり状態が良くなかった上林を上げて使ったのは、もしかして長谷川が良くない。数年でいなくなると想定してのことなのかも…?

*4:アイキャッチ用画像

BBM2015 福岡ソフトバンクホークス Hyper Hawks No.S15 李大浩