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2015CS 日ハムVSロッテ

 書けていなかった野球ネタを一気に書きたいと重います。パ・リーグCSから日本シリーズまで。あとはオフ動向とかも行くかな?まあとりあえずかなり日が空きましたがCSを。日ハムVSロッテは9-3、2-4、2-1でロッテが勝ちファイナルに進むことになりました。

 ロッテが怖いと言われるけど、まず1stでファイターズに勝てない。初戦の大谷でやられて終わるだろう。CS・短期決戦は初戦の占める意味が大きい。怪我人だらけで、涌井も使えないから、ロッテはまず勝てない(CSロッテは脅威か?脅威はハム>鴎>獅子の順で、書きましたけどね)。

 ―と思っていたのに、大谷がKO…。やっぱ速球派であるノーコンPはアカンということですかね。制球よりもスピードボールが持ち味でそれで抑える投手は、暴れだしてその回立て直せずに自滅するということがありますね。ロッテに一度も負けたことのない大谷なのに…。

 と思ったら、防御率1.13という状態なだけで、一度負けている。直近の東京ドームで角中に初回に2ランを打たれ、6回3失点していたわけですね。絶対的エースなんて言っても、大事な試合に負けたら意味が無い。CSのためにロッテに良いイメージでマウンドを降ろさせてやりたかったでしょうが、3年目でまだまだ身体が出来ていない大谷の状況・ロングイニング食えない状況を考えると無理もできなかったという感じでしょうか?

 ロッテはこの大谷への1勝で何か対策・癖でも見つけたのか?大谷のボールがあっちこっちに行っていた、大谷自身も投げるボールがなかったという状態なので、大谷の自滅と見るべきでしょうか。

 初回ラッキーなジャッジがあって、立ち上がりを0で抑えて、その裏きっちり先制点を上げて、ああもうこれで大谷から点を取れずに終わりだろうなと思ったら、今江の走者一掃タイムリーで一気に逆転(1-3)。打った今江も素晴らしかったですが、その前にファーボールで選んでつなげた鈴木もまた良かったですね。

 3回、先ほどの流れを断ち切って立ち直らなければいけないのに、先頭清田にファーボール、これで決まりましたかね。短期決戦で一番やっちゃいけないことの一つですね、先頭ファーボールは。内容にもよりますけど、大谷はランナー出すならヒット>ファーボール。調子の悪いデスパイネがゲッツーで流れを切るも、続く福浦・クルーズ・鈴木と先ほどと同じ流れを作った打者が3連続ツーベース。これではもうどうしようもない状態ですね。3回で1-5で勝負は決まったも同然。

 3回持たずにエースが崩れたら、もうゲームはどうしようもなくなる。そして大谷が持たないということは想定外だったのか、続く投手は鍵谷。第二先発というものは用意されていなかったようです。あれほど第二先発が重要と言われているのに、それがいない…。どういうことだったんでしょうか?

 その裏、陽・中島が繋いで4番の前にチャンスを作り、中田がきっちりそれに応えてタイムリーで2-5。ゲームが決まったと思われましたが、これで「まだ3回なんだ。あと6回あるんだ」という当たり前の事実・現実に戻しましたね、さすが日ハムというところ。しかし近藤がゲッツーでこの流れに続くことが出来ませんでした。

 4回からロングリリーフ谷元で、6回白村につなぎます。この日は内野安打が2本出ましたが、惜しい当たりとはいえショート・サードがアウトに出来なかったか?と思う当たり。アウトに出来なくてもしょうがないのですが、アレをどうにか出来たら?松田・今宮ならどうだったかなぁという感じがしました。クルーズが好守で投手のピンチを救ったのと対称的でしたね。

 そして投手継投でなぜ第二先発を用意してなかったの?という疑問に続いて、投手継投でイニングごとに投手を使うやり方。白村が連続四球を出した時点で、代えられなかったのか?7回石井、8・9回ライブリーという継投。これではまるで負け試合を容認しているようなもの。4回から3点差でまだワンチャンスあるという試合で、負けを前提とするような継投では勝てるワケがないという気がしましたね…。1イニング限定で投手が持つ力をしっかり発揮させたいというのもわかりますけど、1stは3試合しかない2勝方式なんですし。延長を考えるとしても早め早めに投手継投を切り出さないといけなかったと思いましたね。

 ―とすると、やはり鍵谷が次のイニング行けるだけ行かずに谷元に代わったのが理解できないし、次の試合で使った有原を使わなかったのもよく理解できない決断だと思いました。

 いつの試合か忘れましたが、有原が2回くらいでKOされて、そこから投手6~7人つぎ込んで逆転勝ちしたという試合がありましたが、ああいう試合をやってはいけない。投手をいくらでもつぎ込んでいくような試合は本来やるべきではない。シーズン終盤ならまだわかりますが、栗山監督&日ハムコーチ陣は中継ぎに頼りすぎている傾向があります。そりゃ吉井コーチも退団しますね。

 6回代打井口を歩かせるのは、まあ仕方ないとして、角中にストレートのファーボールを出したことで勝負ありでしたね。若いチームで経験浅い投手がいつもの力を出し切れないことが当然ある。そういう時にいかにサポートするか、選手層の薄さというより若さの問題が日ハムにはありますね。普通は選手が足りないことが問題になるのに、ベテランが殆どいない若い選手が多いという問題点、ウィークポイントは今後も短期決戦での弱さという形で出る気がしますね。

 清田がタイムリーで2-7で今度こそ勝負を確実に決めました。その後またデスパイネがゲッツーという次の試合に心配な出来事もありました。クルーズがけいれんで途中交代というのもありましたし、まだCSがどうなるかはわからないという予感はしましたね。

 レアードがワイルドピッチの間に一気に本塁に還ってくるプレーもありました。どうやら外国人選手の活躍が勝負を分けるような、アヤになりそうな感じがしますね、このCS(まあ主砲やエース・クローザーとして各球団よそから取ってくるのが外国人選手なんで当たり前といえば当たり前ですが)。

 清田にHRでダメ押し。完全なワンサイド。ピッチャーもつぎ込んで、明日・明後日の継投はかなり大変、キツくなるはず。ファイナル・対ホークスまで見据えたら尚更。二戦目に勝って、三戦目引き分け狙いの時にでもそうなる。この時点で継投がかなり難しい…。さあどうするのか?厚澤投手コーチ&監督の腕の見せ所。

 まあ、勝ち上がりを待っている鷹としては、できるだけどちらも傷ついた状態で上がってきて欲しいところなので、ハムが2戦目は絶対に勝ってもらわないといけない展開ですね。3戦目はどちらでもいい、相性ではハムで、戦力ではロッテとやりたいというところ。

 結果だけ見ると、8安打と11安打でさほど差はない。しかしハムは10四死球に対して、ロッテは0。結局この差がでましたね。大事なところでファーボールを出して無駄なランナーを出してしまった。ロッテは好球必打という短期決戦での鉄則を知って、勢い良く振り回しているイメージが有りますが、狙い玉を絞って、そうではない球を捨てるのが上手い。また状況でカットして無理にヒットを狙わないという判断・役割分担も良いのでしょう。

 短期決戦では、好球必打で結果を残すことも大事だが、無理に打ちに行くのではなく、選んで繋ぐということもまた重要。その差がでましたね。他のチームならいざしらず、日ハムがファーボールをとって相手のペースを乱して、少しづつこちらペースのゲームに戻すということが出来なかったのが不思議ですね。田村のリード効果か?

 やっぱキャッチャーの差ですかね?田村はインコース使いすぎ、市川は使わなすぎだと思ったんですが、初回以降田村はインコースは使わず、カーブで組み立てを変えていきました。そのゲームメイクがハマった感じがありましたね。まあ田中・中田に打たれたシンカーはタイミングがあってた。あってるのに、それで勝負はどうなのよ?と思えましたが。

 ハムはキャッチャー市川で、「あっ…」となりましたね。エース大谷に相性が良いから起用されていたのでしょうけど、レギュラーシーズンと短期決戦では意味合いがまるで違う。当然、一点もやらないという展開になるので、配球もまたレギュラーシーズンとはまるで変わってくる。そういう時に「エースリード」で何の工夫もなく、アウトロー中心では…。

 大谷が打たれた時だったが、キャッチャーがマウンドに入って投手を落ち着かせるタイミングや、投手コーチがそうするタイミングを見ていたんですが、市川よりも早く厚澤コーチがマウンドにいる姿がありました。あんだけ急いだら投手もプレッシャーを感じるでしょう。厚澤コーチはどうなのかなぁ…?起用含めて厚澤コーチに疑問を感じましたね。

 石川を特に意識はしていなかったんですが、カーブがあったんですね。あのカーブを見ると、うーんちょっと怖いかも?カーブとシンカーで組み立てられるとのらりくらいで今日のゲームのように5回を乗り切られてしまう可能性があるかな?とちょっと怖さを感じました。5回78球でファイナルに備えて降りたのも完全にロッテペースでしたね。

 二戦目に入って、メンドーサが先に失点、これでああもうダメだなぁと思いました。大野は送りバント失敗、田村は粘って四球で出塁したり、バントをきっちり決めたり、流れはロッテペース。向こうのキーである中島の足を見事に田村バズーカが殺しましたしね。田村様様ですね。

 チェンもメンドーサも余力を残しながら5回で降ります。ロッテとしてはこの後の涌井も含め先発が全て完璧なゲームメイクをした、プランどおりの戦いを出来ましたね。

 ハムの継投はまたしても裏目で谷元が打たれます、お約束のファーボールも絡んで満塁。中村のサードゴロで勝ち越しでこれで1-2で勝負あったかとおもいきや。有原の好投、代打矢野の凡退からの好守&タイムリーという逆転劇。レアードの同点打に、クルーズが怪我でハズレて守っていた中村(二)のエラーというのが、やはりこういうアヤになってきたかぁという感じでしたね(4-2)。

 有原の出来を見るとなぜ昨日の敗戦濃厚の試合で先に使わなかったのか?有原からで継投を楽にしなかったのか?3試合目に打たれることからも有原が絶対ではないにしても、有原がダメなら第二先発はもう機能しないわけですから、その時点でもう負け確定なので、それ以上最悪はもう考える必要はないはず。

 この試合でも谷元が歩かせてしまった時点でどうしてスイッチしなかったのか?うーん、継投に疑問が残りますね。短期決戦は短期決戦用の戦いをしなくてはならない。その準備が足りなかった気がしますねぇ。9回増井で終わるものの、代打デスパヒット、井口はダメ、角中ファーボールで繋ぐ―と明日に繋がる抵抗をここでもきっちりしましたね、ロッテは。

 三試合目、もう涌井の見事なピッチングにつきますよね。高木さんがほめてましたけど、涌井というエースがいたこと、これにつきますね。大谷とは格が、キャリアの差が如実に出た試合でしたね。

 昨日の活躍で、矢野にラッキーボーイ的な働きを期待したのでしょうけど、矢野は巨人で代打専。途中から出ないと実力を発揮できないという説明書通りでしたね、ただそれでも、これは勢い・流れを感じて、矢野に頼りたくなるので仕方ないでしょうね。

 涌井のノーアウト満塁を切り抜けるピッチングは見事でしたね。アウトローへ絶妙なスラを見せてからのチェンジアップで、レアードもバット止まらない。スラ見たあとの違う球種だからまっすぐかと思ってしまう。打者心理をついた見事な配球だと高木さん絶賛でしたね。

 またハムは5回途中早くも吉川から谷元へスイッチ。これは高木さんいわく、1アウト3塁で小技がある荻野、というか点とられるならスクイズだろうというところでスクイズなどの処理がうまい谷元を投入したとのこと。ベンチの駆け引きですね。ままスクイズで、谷元がうまく処理しました。

 対してロッテは5回にまたしても田村が中島を刺し、6回にはレアードをゲッツーに打ち取る。昨日のタイムリーを打った二人をきっちり殺してくるバッテリーの活躍が光りましたね。

 そしてここまで機能しなかったデスパイネの一発。レアードを殺してキーマンを封じたのとは対称的、昨日好投した有原といえど、やはりシーズン中先発のみで経験の浅いだけに連投は難しかったか。高めの失投を持って行かれましたね(1-2)。

 7回は松永がよく抑えましたが、8回大谷がまたしても良くない。ランナー二人出してクローザーの内にスイッチ。これでハムが追いつく・逆転とおもいきや。ここで代打大谷。高木さんも言ってましたけど、ここで大谷は失敗を取り戻そうと焦る・力む。ボールを見極められないで何も出来ず三振。中一日で大谷を使うというような話をしていたのに、結局打者…。

 ホークスは大谷が得意、苦にしない。だから大谷が来ても来なくてもあまり関係がない。去年のように打者大谷のほうが怖いので、投げても先発1試合という方がかえってやりにくい。しかし今のファイターズには先発を消化してくれるコマが足りていない。結果大谷だよりにならざるをえないと。大谷は打者として今年は素振りもしていなかったと言ってましたね。ならば無理に代打に拘る必要はなかったでしょう。

 それはともかく、前回勝負をかけて大野に代走を出していて、市川が入っていました。その市川に代打を送らないのがわからない。近藤のイップスが不安というのも分かりますが、それなら捕手もう一枚いれておくべきですし。ここに来て勝負をかけなければ負けるんですから、博打を打たないといけない。次の市川ということを見て、大谷に無理に勝負はかけない。そういう当たり前のことも大谷は見えなくなっていたんでしょうね。選手の心理操作に疑問がつくところですね。

 まあエースが負けたらどうしようもない、初戦が全てといえば全てなんですけど、いろんな問題を見た気がします。ゲッツー打ちまくりで調子が怪しかったデスパイネに決勝弾を打たれてしまう不用意さ。投手大谷ならぬ打者大谷でも選手起用を誤ったこと。大谷という一人の選手に頼りすぎな所。打者は近藤がゲッツーを連発したり、DHにあるまじき結果。ヒットこそ打ちましたが、ここぞというところで打てなかったのが痛いですね。レアード・中島、そして中田以外打てなすぎた。特に陽の不振は大きかったですね。

 このCSは栗山監督およびファイターズというチームの問題を見た気がしましたね。以前から、捕手軽視は指摘していましたが、それに伴い守備のバランスまで悪くなってきているのでは?と感じましたね。バッテリーコーチに捕手として芽が出なかったOB高橋信二とかちょっと理解できない人事ですよね…。

 投手継投もマシンガン気味ですし、優勝した年出てきたんじゃなかったの?という中村がまだ一本立ちしてなかったり、何より上沢・浦野といった投手が良くない。ローテに入ってくると思われていた若手がここに来てつまづいている。先発のコマを揃えられていない投手整備、コーチ育成のまずさですよね。

 先発がダメなら中継ぎに頼ればいいじゃない!なんていう栗ーアントワネット継投ではこの先厳しくなると思いましたねぇ。

 また、西川・中島という1・2番コンビが一番厄介だと思っていたのに、ここに来て西川が不調なのかな?レギュラーから外れてしまっている。森福がイマイチなだけに西川が来られていたら、ウチはちょっと怖かったんですけどね。これなら、ハムが上がってきていても怖さは半減でしたね。

 伊東と栗山の監督としての差というのがモロに出たような気がするんですよねぇ…。やはり頭の良さで互角なら、現役時代のキャリア・現場で鍛えた観察眼がモノを言うんでしょうかね?

 まあ、ロッテが勝ち上がったわけですが、それでも余裕だと楽観していました。続きはまた今度。