別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

身体の話(2015/08)

 今月の身体の話。テーマ、話題としては足の骨・膝の折れ・肩甲骨のストレッチ・肋骨と呼吸。そして呼吸を止めないで動くこと―って感じですかね。

 中足骨辺り、足の甲のところですね。そこら辺の意識・感覚が高まった。下腿膝擦法や溶粘歩動法の成果なのか?足の連動性が高まった感じがしますね。前にも足の甲の部分が意識を置くポイントかな?みたいなこと書いた感じがしますが。

 足の構造を見ると、中節骨・基節骨=特に意識せずに、足の指という時、私達が考えるところですね。その次には、中足骨があります。そっから足の中心の踝辺り、足首の中心までは楔状骨、舟状骨、距骨と3つステップを挟む。楔状骨はこれ「きつじょうこつ」だと思ってたら、「けつじょうこつ」なんですね。ずっと勘違いしてた(^ ^;)。

 この楔状骨は、足の指五本全てにあるのではなく、親・人・中の三本だけ、小指側には立方骨という骨がそこにある構造になっています。やはり立つために親指サイドに体重を載せて、そこから分散できるようになっているということなんでしょうね。

 踵骨と中足骨くらいの感覚はあっても、楔状骨から舟状骨・距骨までは感じられない、なんとなくのアバウトな感じなので、そこをもっとクリアにしたいですね。サッカー選手とかだと物凄いココらへんの骨の意識・感覚がクリアなんでしょうかね?

 んで、足の連動で脛骨に乗るということの他に、「膝の折れ」というポイントがあるという感じになってきました。歩く・立つ際には、自然と膝が折れるわけですが、その折れ方、膝関節の内部の感覚、こっからここを折ると楽に足が使えるんだなという感じがありましたね。楽に折れれば、楽に下腿を吊るせる。スムーズに歩けますね。

 ポイントといえば、裏転子・ハムストリングスの意識が大事なんですけど、そこの意識を重視するのは当然として、大腿骨がもっとわかるようになりたい。大転子・足の外側の意識はクリアでも、股関節の小転子と腸骨のつながっている所、足の股関節のより深い所内側からもっと使えるようになりたいなと思いました。

 まあ常々思っていてできないことなんですが。大腿骨というか股関節をより使えるように、感覚がクリアになるように心がけると自然と腰を下げる姿勢になる。まあ膝を柔らかく使えと、どんなスポーツでも言われるように重心を下げて「腰」の感覚を高めようとすることはどんな分野においても重視されることでしょうね。常にそうするかどうかは場面や競技において異なるので、常に腰を下げるわけではないでしょうが。

 能だったか、腰を少し下げて歩く歩法がありますが、あれなんか股関節の奥・深いところを意識するためのトレーニングなんでしょうね。

 そしてもう一つ気になったのが、「呼吸」。胸を開く、肋間筋を広げる感じですかね?呼吸をする際、腹や胸をふくらませることくらいだれでも出来るわけですが、肋骨など多くの骨がある胸での呼吸はもっと色々やることがあるかもしれないと気づきましたね。

 肋骨の下は一番動くわけで、まずそこを膨らます。下、少し上げて、胸骨の下、胸骨の横、鎖骨の下とまあいくらかエリア分けして肋骨、肋間筋をふくらませて呼吸をすることで肋骨を動かす練習になるんじゃないかな?と考えています。前をやったら、肋骨のサイド、横も同じようにふくらませてみる。

 アコーディオンでぶおーぶおーやるように、肋骨は大きく動きますので、こうやって伸ばしたり・膨らましたりして動かすのが大事という気がしますね。腕と肩関節と胸鎖関節の三点で結んだ直角三角形の直角になる所、そこが固まるところが嫌だと何回も書いてますが、そこを開くために、呼吸を胸の上の方、肋骨の一番上の骨を動かせるようになりたいですね。

 肋骨の後ろ側がわかるようになるといいんでしょうけどね、前と横を意識して動かすことは出来ても、後ろ側はまずわからないブラックボックスなので。肩甲骨や背骨に阻まれてどうしてもどこがどうなっているかわからない。まあ課題ですね。

 胸を前に出して、鎖骨・肩を引く。必然的にそれにともなって肩甲骨が動いて、背骨側に寄せると背中のコリを取れるかもしれないと以前書いたと思いますが、肋骨に空気を入れるにはこれが今のところ一番いいかな?という感じですね。肋骨の一番上を動かすためにはここらへん動かすしかないですし。左右別でひねりながら行う。年々、ねじる・ひねるという行為がやりにくくなっているのでひねり動作を取り入れたいですね。桜井さんもよくねじったり・ひねったりしているから、そんなに身体が痛くなることがないって言ってましたし。

 胸はもっと開くんだ、開く・広がると空間の意識が変わりますね。なんというか周辺のエリア全てが自分の胸というか、そういう変化が起こります。胸で空間を捉える感じるという機能は確実に存在すると思います。胸が大きいと頼もしい感じがしますしね。

 そうそう、肩甲骨を寄せる動き、壁に手をついて、そのまま足を動かして90度移動することで肩甲骨を寄せるというのがありましたが、壁よりも寝てやったほうがストレッチしやすいことに気づきました。

 寝て、横になって、下になっている腕を後ろに持って行って、脇だけが下につくようにして、下の腕の方の肩甲骨が寄るようにする。しばらくほっとくと身体の重みで自然と肩甲骨らへんがゆるむのでこれが肩甲骨や背中辺りのコリほぐしに一番いいのかな?という気がしますね。

 肩甲骨を寄せるだけじゃなくて、足を前後に出してねじる動きにすると全身の協調・バランス的にもいいかもしれません。

 呼吸について、外呼吸を大きく・あるいは深くしてもそれほど影響はないんでしょうけど、内呼吸がそれにともなって改善される。機能が高まるということなんでしょうね。肋骨を広げて空気が入るようにするとは言いますが、呼吸を大きくする意識を持つだけで身体の内部の循環・代謝が高まるのでしょう。

 胸を開いて・肋骨を大きく開くことで呼吸をしやすくする。ひいては内呼吸まで高めていくというのが今の課題ですかね?

 呼吸が止まると言いますが、呼吸を止めずにこなせるようになると一流になるのかな?ということを思いつきました。うーん!と身体を伸ばす動作、「のび」をやると、終わった後に、おもいっきり息を吐きだすと思います。ストレッチとかなんでもいいですけどね。

 身体が固まる対策に、「のび」をやってほぐす。自然舒展、のびてリラックスした状態が理想なわけでそうしてのびのび状態をつくろうとするわけですが、素の状態から伸びようとすると、息を止めないと出来ない。常に伸びてリラックスした状態ならば、呼吸を止める必要がないという仮説。

 広島のベンチで腕を乗せて試合を見る映像がありますが、アレのような姿勢で脇に体重かけて、肩包体を作る。肋骨と鎖骨&肩甲骨を引き剥がす。うーん…と唸って、息を止めて無理やりやるのではなく、鼻歌やおしゃべりでも出来るくらいの感じで、はがしていく。全身の協調を意識しながら呼吸を止めてやらない。そういうことができるようになると、技・動きというのはより巧妙に、精確にできるようになるのではないか?ということをふと思いつきました。実証していませんが。今後の課題ですね。