別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

【雑誌】 月刊秘伝 2013年05月&06月&07月号

月刊 秘伝 2013年 05月号 [雑誌]/BABジャパン
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 平さん。西洋思考以前は、筋肉ではなく筋絡・骨絡という考えだった。

 松原さん、握ってはダメ。スパナの手。指先ではなく、付け根。開くように使う。伸筋を使うと。30年やっても親指が変形していないのは指先ではなく、付け根で施術をしているから。


月刊 秘伝 2013年 06月号 [雑誌]/BABジャパン
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 システマのミカエル氏が日本刀を持っているのが印象的ですが、どうして日本刀なのでしょうか?日本刀がシステマのワークで好ましいために使われることが多いのですかね?日本のワークだから選んだだけで、普段はロシアでよく使うナイフなどを用いるんでしょうか?

 特殊部隊スペツナズの経験がある。地雷があるとか、銃弾が通ることをわからないといけない。特殊能力が身につくと。窓の前に立たない、電気をつけない、部屋の奥に気をつけるという癖がつく。危機において、「オイお前ズボンがションベンで濡れているんじゃないか?」と冗談を飛ばすと。日野さんいわく、リラックスの意味合いが普通とは異なるのでは?それに答えて恐怖心はあっても、それに支配されずに全体像を把握するのがリラックスだと。
 サリン事件の時に布に尿をかけて顔に当てていれば、もっと多くの人が助かったはずだと。へぇ、しかし毒ガスだ!サリンだ!と思って服を引きちぎってそこに尿をかけて顔に当てて、勘違いだったら最悪ですね(笑)。
 筋肉だって内臓だってリラックスはある。言葉にだって、温かいことだって、火だって水だって、大好きな女性だって、美味しい料理にだってリラックスはある。感情の起伏のあとにもリラックスは起こる。ボクサーは拳をあわせるが、あれは敬意ではなく、緊張をとるために無意識にテンションを取り合う行為。最初は緊張していても一発貰えばリラックスする。
 悪いことをしようとする時、それは不自然な行為であるために脈拍が上がる。通常は脈拍60、現代人は75くらいになっていると。ミカエル氏がいうように、現代人の脈拍が60に戻った場合どんな世界が見えるようになるのでしょうね。

 質問で、何故システマに型がないのか?という話になりますが、日本も中国も武道・武術は戦争から離れる、戦場におけるそれではないことがありますよね(無論、全く関係がないということはありませんが)。システマはミカエル氏が言うように、戦争や特殊部隊の作戦に密接に関連しているところが大きいのではないでしょうか?
 また日本でも中国でも大事なことは口伝として伝えられ、外形としての型はその師から直接伝えられることや、実際に同じ時間を過ごすことで初めて意味を持つという要素が大きいのではないでしょうか?システマの場合、その口伝に値する部分がそのままドカッと示されているという印象を受けましたね。 
 ミカエル氏は心臓が下がっているとか、背骨がズレているとか見て分かるとか。背中が一番わかり易いとのこと。衣服のズレが実際の身体のズレだとか。高岡さんが言ってた、人間の観察能力というのは無上に鍛えられるというやつを体現している数少ない人なわけですね。
 エイエイオーも呼吸法。興奮の中にはどこかにリラックスの要素がある。
 日野さんも書いてますが、ミカエルさんの笑顔はとびっきりの眩しい笑顔ですね。胸で突きを飲み込んで跳ね返すというものがありますけど、相当ゆるんでいるんでしょうなぁ。なんかサンタさんやったら子どもたちがすっごい喜びそうという気がしました。


中村日出夫追悼特集
 半島出身で叔父から日本で言う武芸十八般の十八卦を習う。木の靴を履いていたため足が大きくなった。また叔父から独特の鍛錬を教わり手を大きくしていったと。虎が出るために山で木の上で寝たとのこと。学生運動で捕まって拷問を受けたために耳が片方聞こえないと。パチンコ屋で悪さするヤクザ11人を叩きのめした。力道山に手刀がいいと勧めたと。空手チョップは中村先生が元ネタだったんですか。1000回やれと言ったら2000回やるから力道山は凄いと。
 中村建設という土木業をやっていた。知事から顔パスでコネ受注を受けていたと。でも奥さんいわく、生真面目だったためほとんど儲からなかったと。当時の弟子たちを食わせるために、彼らを社員として雇うとかそういう性質が強かった起業だったんでしょうかね。
 空手の大団結のために有名ドコロの師範が集まって、中村先生はそれぞれの代表を出して、一番強いものにルールを合わせましょうと提案。同意したのは大山倍達だけだったと。
 ものには急所がある。それを見極めてあとは心で打てばいい。90歳でも一日10キロ、かかとを付けずに歩く鍛錬をしていたと。


 拳道会会長石山さん談、なんか石山会長の凄さが伝わる感じになってますね。中村先生がうちの石山はどうだ?と門下生に尋ねて空手経験がないから門下生が答えにくくて返答に詰まってると、「下手だろう」と。だが「あいつが日本で一番強いぞ」と。中村先生に認められる存在だった石山会長はどんだけ強いんでしょうか?おじいちゃんとはいえすごそうですね。
 中村先生との問答、君の必殺技は何だ?「タイミングです」「先生の根本は体捌きではないですか?」「よくそこまで考えたな、そのとおりだ」とか、石山さんの認識能力が凄まじく高そうですね。垂木割りの前に一周して間合いを測るところにその秘密があると。
 八光流もやっていたと。鉄線を巻いたりせずにそのまま素手で引きちぎるとか、八光流で指圧があるが、あんな痛い指圧誰が受けるのかと、冗談じゃないと(笑)。
 喧嘩で相手が二人いて思わず叩いてしまったら先生に知られて、まな板の上の大根を斬るような真似をするな!と怒られたとか。やはり人間凶器なんですねぇ。先生は普段から武道家だ!といかつい顔をするような奴はダメだと優しい目をする練習をしていたそうです。それでもクワッとなって震え上がるような迫力があったと。同じように優しい目の練習をしていたらもう戻らなくなったよ、ハハハと言ってますけど、絶対怖いですよね(笑)。
 どんな天才でも稽古を休んだらダメ。一日休んだら動きが変わる。それが分かるかわからないか。部位鍛錬を徹底してやっていた。証書をもらった時ヤクザと警察が揉めていて、ヤクザを倒したらその後二〇〇人に囲まれたとかすさまじいですね、中村さんは。

 盧山さん談、中村先生は体調管理を徹底されていた。体調を崩せば三ヶ月分の成果を失うことになると。ビールはともかく、稽古の時でも必ず熱いほうじ茶を飲んでいた。風邪を引いた時はこたつにこもって汗びっしょりになっていたとか。盧山さんと倉本さんが組手をやっても片手で潰されたとのこと(す、凄すぎる…)。
 君にはスピードがないことを自覚しなさい。すべての動作は心を通じて行いなさい。盧山さんが遅い訳ありませんよね。そのスピードに「心」がのってないということを伝えたかったと。心が出来て本当の技になると。

 バキの板垣さん、掌の厚さが桁外れていて朝青竜と同じくらい分厚かった。体格差を考えれば驚異的なこと。石山圭会長いわく、まともに組手をやった弟子はいない。晩年有名なフルコンの選手と組手をした時、懐に踏み込んで数発で肋骨を折ったとか。板垣さんはなんでレントゲン写真を取らないんだ!垂木切りのようにすっごい切れ味だったかもしれないのに!(笑)とのこと。直接聞いたわけではないが、水月を踏み台に肩を駆け上がって顎への蹴りという離れ業は中村先生が若いころにやっていたものとのこと。これをやったら人は簡単に死んじゃうよと。武専時代、崖からいきなり飛び降りる訓練があって何人も死んだとか。板垣さんも言ってますが、中村先生の知られざる過去・エピソードを知る人が出てきて色々語ってくれる日が来るといいですね。

 日本伝柔拳道、
徳晋会の瀬戸敏雄氏が亡くなられて、その追悼記事がありました。太極拳王樹金氏の系統みたいですね。「気功体」、気功によりひとつに統一された体「統一体」という概念のようです(また球体にすることも目指すようです)。太極拳でも統一体という用語を用いるのですね。藤平光一氏よりもひょっとして早いのでしょうかね?統一体という用語を使い出したのは。まあ己が知ってるので一番早いんじゃないか?というのが藤平さんなので実は初出はもっと古いかもしれませんけどね。

 通常は華奢な体をしていても、気を入れるとブルース・リーのような体になる。それが本当の功夫。気は一人で身につかない、出来る人との乱取りで身につくとのこと。先生曰く「横綱の胸を借りないとダメ」。気が出ていた先生はヘビー級の大男よりも、小さい体でも大きく見えた。
 前傾をして、後傾をして、最後に真っ直ぐ立てるようになる。最初からまっすぐ立とうとするとジグザグになって中心が折れる
 間合いを気功ムエタイ、太極ボクシング、太極拳八卦掌という段階で捉えているのが興味深い間合いの考え方ですね。

 下腿膝擦法、実践編。十法から成り立つもののうち、紙数の制約もあって五法を紹介すると。五法だけでも奥深いのに、そのさらに深い世界には一体何があるのか…。皆目検討もつきませんなぁ。
 気持よく、深くとつぶやきながらやる。気持ちよくと言うだけで効果は三倍違うと。骨膜・骨体・骨髄へと至ると。造血作用のある骨髄に至ることが目的と。
 腸腰筋優位、進むに連れてゼロになることは難しいが、大腿直筋が縮んだ状態でも柔らかくなる。最終的に脊椎系の大腰筋と骨盤系の腸腰筋をバラバラに動かせるに至るまで発達させるのが目的と。腸腰筋ですら怪しいのに、違いを明確に理解することが出来るでせうか?まあ励むしかないですね。

 護身の廣木さん、空手道場には喧嘩をしたい、強くなりたい力自慢が集まる。そのあらくれ共を束ねるために、お互いに技を掛けあい研鑽しあうシステムがあったとあとから気づいたと。少林寺拳法ほどではないですが、やはりそこには道場内での人間関係を円滑にするという意味合いが体系化されているのでしょうね。

 平さんの心眼流の話。剛身(こわみ)の話。
剛身を教えた女性の腹をを叩いても効かない。ケロッとしている。そういう身体の鍛え方、作り方がある。剛身によって内側に効かせることで治す。故に多くの整骨院の医師が驚いて学びに来る。骨は凹凸がある、その凹凸・窪みに筋が絡みついてる。その筋は草のようで、景色だと。人体は景色!良い表現ですねぇ。口伝では内景というらしいです。窪みは山・谷・川だと。剛身の果てに力を入れると、身体の内側が膨らんで、ゴムマリのようにパンパンになると。そしてその力は筋の一本にまで及ぶと。心眼流でこれを「素人抜け」という。

 近藤さん、腱エネルギーの話。拮抗力を用いて腱を緊張させる。出し技(押し?)・引き技に使う力を両方発揮しておいて、用途において片方の力を外すほうが技が効く。続く藤本さんの二方向の話と近しいものでしょうか。どっちか一方向の力を出し入れしながら力比べをするよりも、予め両方出しておく。スイッチオンしておくことで相手に力の方向を読ませない。そして片方を外すことで、急に相手は一方の力をかけられることになり、意図を外されて投げられる(打撃なら力が浸透してまう)。ということでしょうかね?

 0と100だとして、(押すが0で引くが100)押し引きを同時にしているから50になるのではなく、0と100が同時に存在する。相手は50位だと勘違いしているが、実際は0と100なので、普通は10、20、30、40と順繰りにエネルギーが加算されていくのがいきなり100になってついていけなくて崩されるということかな?0と100のちから加減が常人よりも早くなる。常人は加算も減少もいちいち10とか20単位でやらないといけないのが一気に出来るわけですからね。

 しかし身体を八つに分割してぶつけて拮抗力を作り出すというのは、いまいちわかりませんね。割って身体を使うという伝統的な口伝の、実践的応用法ということなのでしょうか?

 藤本さんの続き、プッシュとリーチ。押す時は内部にメインの意識があり、伸ばすときには外部にメインの意識がある。「二方向性の原則」プッシュとリーチでぷっしゅしっぱなし、リーチしっぱなしではダメ。サブの意識で真逆の意識を持っておくこと。そうすることで力が循環する。意志・力を向ければ当然帰ってくるわけで、一方向だけではなくその反力・真逆の力も動きに加えておかないといけないと。円環ですね。
 二方向性が膜モード、筋膜を使うポイント。内部感覚と外部感覚のバランスが大事と。それを保つための筋膜・膜モードの話。せっかく内部感覚を整える呼吸法、ボディワークをやっても外部に目を向けた途端失われてしまうもの。だからこそ両方を使う二方向、なるほど。内部と外部を結びつける、同時に使うということができないからこそ、難しいわけですね。
 普通は覚醒すれば緊張する。リラックスすれば緊張は解けるが覚醒度は下がる。覚醒しながらもリラックスするという最高の状態を作るために内部と外部の統合があるわけですね。


月刊 秘伝 2013年 07月号 [雑誌]/BABジャパン
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 千葉周作特集みたいですが、あんまり興味ないのでパス。大道塾の東さんが語っておられたのですが、ロシアだと空道で優勝するとオリンピックで優勝した次の扱いで年金がもらえるのだとか(4段階制の2番め扱いだそうです)。スポンサーも付いていると。ウラジオストックだと日本に占領されたかったというくらい日本フリークが多い、それくらい武道が尊敬されていると。MMA
体を壊すし、野蛮でスピリットがないと。ODAよりも武道家を育成して送り込んだほうが尊敬されると。確かに一理ありますね。
 まあ東先生を前にしてのリップサービスの意味合いも無視出来ないでしょうけどね。プーチンが柔道に力を入れているように、武道による人格完成というか人間教育という要素が重視されているといいますからね。そういう意味でシステマは「武道化」が求められるのではないでしょうか?

 小が大に勝つには目打ち、金的、顔面ゲリ、頭突き、肘打ち、顔面への膝蹴り。大山氏から顔面を認めたら小よく大を制すがより成立しづらくなると言われて、寝技・投技を加えたら別ですと答えたと。格闘技や競技の魅力に「小よく大を制す」は不可欠ですよね。そのために体格差に応じて金的を認めるというルールは凄い面白いですね。

 ケンイチで、抱拳礼をいつもと逆にしたら生死をかけた闘いになるってのありましたが、あれ、ちゃんと元ネタあったんですね。八極拳なんですか、他にもあるかもしれませんけど。

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”/日本放送出版協会
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 天野さんのおすすめの本、この本で言う「走る」が太氣拳に似ているというのでメモ。
 近藤さんがバガヴァッドギーターを引いて、不変・不動こそ極意であるという話が面白いですが、まあわからないですね(笑)。完全静止によりすべてを知ることができると。未発の行為を読めるようになると。ブラフマン=真理ですか、インドの極意書と考えられるんですかね?我々人間は時計で言うと秒針、せかせか動いている。これが時針になればゆ~っくりになる。それが日針なら?月針なら?年針なら?60年針(人の一生)なら?普通の人には止まってるようにしか見えないのだが確実に動いていると。悟りを得るものは違う時間間隔を持つということでしょうか。
 柳生心眼流の島津さんって『真島クンすっとばす』の技術指導してたんですねぇ。あれの元ネタは柳生心眼流だったんですか。毎回連絡を取り合い指導していたが、編集者が変わり荒唐無稽な展開になり終わったと。うーん、どうかな?漫画だし、理合よりも面白さが大事ですからね。フィクションなんですからリアルよりも読者が魅了されるかどうかがポイントだと思いますけどね。


 下腿膝擦法、続き。土台揺動化。普通は体幹が固定されてしまう。固定の先に体幹を搖動させるというポイントがあると。もちろん固定されたままでも健康増進化はあると。事前に土台を解きほぐしたり、入浴でリラックスした時にやるといい。ズルッとした感覚が体幹の中に通る感じ、あるいは体幹がダブつく感じがする。この感覚が常に再現されるように心がけるべしと。

 脊椎から脳に至るまでゆすれる波動が伝わるようにする。その次は、椎間板が開いたり閉じたりする。ぶら下がり健康器というものが流行ったがあれも同じ効果。ただああいう風に強い圧力でかけるよりも効果が高いし、気持ちもいい。腰椎から開いていって、最後に頚椎。拘束背芯が強い場合は、他のゆるめる運動を併用してやると。

 次は脳幹、脳幹に至ると伸縮が伝わって、脳全体の疲労が取れると。寝っ転がると鼻の下・目の裏あたりがダラーッと広がって気持ちよくなることがありますね。

 分節化して、画素数・ドット数を増やしていく方法。3かける3、5かける5と増やしてふくらはぎの部位を正確に認識していけるようにすること。11まで目指すと。弟子には23までやっているのがいるとか。それにより認識能力が高まっていくと。

 すべてプラスの相関関係があるからどれからやっても構わない。最後に呼吸と合わせて行う方法。吐いてる間に何回、間に何往復、吸ってる時に何往復と観察をする。胎息と急に出てきてますけど、これ誤字かな?ぐぐったら赤子の時に行っていた呼吸・仙人の呼吸法らしいですが。

 次に、一動作、屈曲・伸展に呼吸を合わせると。一回で呼吸と合わせるのはかなりせかせかしますね。1,2,3,4!みたいなリズミカルでやってはダメと。横隔膜筋と腸腰筋がつながってるので、吸う時曲げるのがスッといくとか。この領域を目指したいものですね。

 さらに進むと呼吸と屈曲伸展動作がストロークの大きさによって微妙にずれてくると。しかしその内容については紙面の都合上カットと。


 
理心塾村井義治氏と禅道会小沢隆氏の対談。達人用の3分ルール。年をとっても出来る素面素手、金的・顔面ありルール。40を超えてもリングに上がるのは凄いですね。
 効かせるには締める、ローキックもフックも、開いたままだと反力が返ってしまう。ウェイトで筋肉を固くしてしまった人は習いに来ても強くならない。空手をやってから始めればウェイトをやれば伸びるが、先にやってしまうと伸びない。
 追反射を起こさせずにやると効く。相撲の押し合いなんかで、相手が押そうとする瞬間相手の力がゼロになるので、そこで自然に身体を預けると簡単に押し込める。拳を柔らかく使って順繰りに当たるようにすると脳が混乱してダメージを処理しきれなくなる。反射で処理をするからそれを起こさせないようにするということですか。
 喧嘩の強い奴は初めから勝っている、手を出せないところに既にいると。

 

 護身の廣木さん、公園で出会った中国拳法家といきなり立ちあう話。面白いですね。相手の人もいきなり立ち会ってもらえますか?でスパーじゃなくてガチ組手をやるのが凄い。この時は喧嘩じゃなくてちゃんとした技だめしで終わってるのがスッキリしてていい話ですよね。なお次回…。


 天野さんいわく、「気感」。立禅しているとなにもないのに何かを感じる。
これを「気感」とする。なにもないのに感じるのは神経が活性化しているから。立禅は神経を鍛えるトレーニングとも言えるのかな?んでこの「気感」を保ったまま組手をすると腕が利くようになると(続・次回)。


 松原さん、横隔膜を動かす横隔神経は首からでている。よって首が凝ると呼吸が浅くなる。肝臓病などで肝臓が固くなると横隔膜が下がらなくなり、呼吸が浅くなる。また、食べ過ぎで胃が大きくなった時も同じ。
 
肋軟骨は下に行くほど大きい。上はわずか3センチだが、下は15センチ。下のほうが大きく膨らむ。深い呼吸が出来ずに胸が固まると肩・背中が引っ張られて凝ることになる。肩こりは胸の硬縮と。胸が肋骨を中心に下に落ちてしまっていることが多い。胸部の挙上と拡張をするべしと。オペラ歌手は声を後ろに出して全身を震わせることで大きい声を出している。息をたくさん吐けば大きな声を出せるというのは誤り。早く息を消費してしまえば、歌うのにその分不利になる。