別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

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身体の話(2015/06) 鎖骨・肘の話

身体の話

 肘と鎖骨のリンク、肘と鎖骨をセットで使うという考え方。通背拳という拳法がありますね。その極度に腕をねじ込んで打ち込むという技法コークスクリュー的な意味合いで威力を生み出すというよりも、肘と鎖骨をリンクさせて使うなんかそういう意味があったのでは?あれで戦うことを考えるというよりも、身体の正しい使い方を引き出すという意味合いが大きいという気がしました。まあ、大体拳法は実際それで戦うというよりも、身体の使い方を「引き出す」要素の方が強いでしょうね。昔極真によく、中国拳法家がスパーで負けてましたしね。言うまでもなくアダプターテクニックなど、実践応用法を知らなかったんでしょうけど。

 日ハムの吉川なんかがマウンドでよく肘を合わせる仕草をしていますが、ああやって背中、肩甲骨を閉じたり開いたりしてほぐしているんでしょうね。ああいう風に顔の前で肘を合わせる・開くで、ほぐすというか肘・鎖骨リンクの機能を高める。開くときに流したい。流すというよりは鎖骨を伸ばす感じかな?

 前屈みになって、鎖骨とかその周辺が潰れるんですよね、どうしても。それを元の位置に戻すために開いてやる。肘を中心に動かすからウェイトトレーニング器具の顔の前で開閉するやつ、胸と背中を鍛える奴のエアトレーニング版になりますね。マシントレーニングをイメージトレーニングでやっているみたいで変な絵になりますが(笑)。

 開いた時についでに腕を横に伸ばしたくなる。やっぱり腕はサイドに使うのが自然なのでしょうか?カカシみたいに横に開くのが肩周りの伸びに一番いい気がします。

 んで、片方の腕を回して逆の腕を逆に回す。腕を一本の棒のように考えて回転させるみたいな。中国拳法の型でやっぱこんな動きがあったような気がします。そうやるとねじれてストレッチされるっぽい気がします。これをやったあと腕を伸ばさないでやれば、胸だけがより使える。胸を動かす、胸を使うのにいいかも。肩甲骨・鎖骨とセットで胸を使う。右と左を腕、肩関節からではなく、鎖骨から胸も含めて互い違いに、それぞれ左右独立して使いたい。

 肘を回すという運動は結構いいほぐしになる。腕をそれだけで回すと手の方がほぐされるかもしれない。肘を先端にして、肘を回すほうが色々なところを動かせるっぽい気がする。

 肘打ちというのがあるけど、肘をぶつけに行く意識よりも、身体を引く、上体を少し丸めることで胸・脇と肘との距離を作るほうがコントロールできるものなのかもしれないと思った。肘打ちなんか使ったことないですけどね。普段肘打ちというものを意識してやったことないですし、キックとかムエタイの人じゃないとあんまりやらないし、うまい人の動きとか映像も見れないですからね。立ち技系で肘なしルールが多いですし。

 肘を当てに行こうとすると腰を中心に上半身全部が振られるんじゃないかな?それよりも的確に肘を当てるためには少し身体を引いて間を作る、そのあとで肘を振るんじゃないかな?とかふと思いました。土台は脇・肋骨で肋骨を引きながら反動で振る。そうじゃなかったら、中国拳法のように身体をサイドに使って肘を身体ごとねじ込んでいくのが有効かな?

 あとついでに背中関係の話で、背中の痛みの原因の話。背骨・肩甲骨の間よりも、実は脇・肩付近の方が凝ってる・固まっているという可能性があるんじゃないか。この前なんか背中の中心よりも肩に近いほうが固まっている、張っている事に気づいたので実はこっちが原因なのか?とか思ったのでメモ。