別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

身体の話(2014/8)

宮本武蔵は、なぜ強かったのか? 『五輪書』に隠された究極の奥義「水」/講談社

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 胸を使って歩く・走る。胸に意識を置いて、そこから身体が動いていくというやり方、身体の使い方を試していました。胸のリードって、前にも書きましたっけか?

 で、本の中に肋骨センサーの話があって、バガボンドの枝の重みを感じるという絵から腕を上げて重みを感じるということをやる。一旦腕を上げて腕を下げて、そこから見上げると、顔の中まで重みを感じる、感覚が鋭くなる感じがある。これは肋骨センサーの影響なのか?腕を上げ下げする、クロールみたいな形が左右の肋骨の上下と関係して連動して動きが良くなるのか?あんまり上半身の筋紡錘が腕を上げる形で動作する、感じることがないからなのかな?胴体学の伸ばす・縮めるのサイドの動きというものがあるが、これってやはり肋骨がメインとなっているという考え方からなのかしら?

 そんなことをやっていたら、背面跳びのように背中を向ける。背中を向けて前に入りたい。前に行きたい―というような身体の使い方が生まれてきて、それが気になりました。前の手を使えばそのままアッパーになる動き。動的ウォールという身体の使い方というのは、そのアッパー無しで体ごとつっこんでいくような使い方なのか?

 武蔵の身体の使い方で、おとがいをだす・前に腕を垂らすというのは、剣の重みで前方への推進力が生まれるためかなとか考える。こういう自然とすっ飛んでいくことを前提とすることは、弓の「離れ」の概念と同じか。ストッパーを外せば身体から、すっ飛んでいく。こういう身体の使い方をすべきなのか。そういや位置エネルギーを運動エネルギーに代えよって新垣さん言ってたな。こういうことか。問題はその離れをつくるためのストッパーをかけると、身体が固まってしまうことかな。まあ、要研究ですね。

 武蔵は五輪書において「ゆるぐ」という概念を使っている。ゆるむ・ゆるめるといったものではなく、「ゆるぐ」「ゆるがす」どちらかと言うと、自然とそうなるという受動態的な感じよりも、能動的に・積極的にやって行きなさいということに力点をおいているのかしら。あと、「ゆるぐ」という言葉は「ゆる」と「およぐ」という感覚から出来ているのかな?と思った。水を重視する武蔵が、魚・川や海など泳ぎまくったとか、そんなことがあるのかしら?

 ゆるもうとするその刹那にも身体は固まっていってしまう。単にその部位をゆるめるという意識を持つのではなく、ゆるめている部位に、更にまたその中をゆるめるという階層構造・入れ子が必要なのか?

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 そういや、無往心剣術が気になるなぁという話をしていたら、天才の証明という本の中にあるみたいですね。真里谷円四郎があるのか微妙ですが、ちょっと読んでみたいと思います。どうだったかな?昔読んだかもしれませんね。よくわかんなくてすっ飛ばしたのかしら?どうかしら?あと内臓力の本もそういや手つかずだったので、読もうかなと思う今日このごろ。