別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

松原秀樹著 『賢い人は、早く治る!知らない人は、治らない』

 

  治らないのには理由がある。観葉植物(が酸素不足を引き起こした)やベープマットが頭痛の原因だったり、身体がおかしくなるのには普段の生活の思わぬところに理由がある。掃除の姿勢が悪いから膝・腰を痛めることにもなる。普段の姿勢の問題を考えるべしと。コリや関節の痛みなどは普段の姿勢に原因があると。

 

 不妊症の女性は低体温が多い。そこを治せば改善する。医者に太ればいいと言われて高カロリーな甘いものを大量にとって言われたとおり太ったと。そんなことをしたら糖尿病になっちゃいますよと指摘したら、もうなってますとのこと。不妊症の原因、卵管が細いのは、胃腸の下垂が卵管を圧迫してしまうために妊娠できないと。甘いモノを止めさせて、低体温の原因を取り除いて解消されたと。

 

 強くもんでも、もみ返しが起こるだけで治るわけではない。肩こりが原因で膝が痛くなることもある。痛い箇所は結果であることも多い。そこを単にケアしても治るとは限らない。

 毎日アイスクリームを取る女性が膝痛を起こしていた。体を冷やして、冷たい血液がそこに行くから痛くなる。止めさせたら治ったと。

 

 コリは縮んで硬くなっているのではなく、突っ張って伸ばされている。だからストレッチで伸ばすのは逆効果。凝る部位は後ろや外側、それは突っ張って伸ばされている。縮んでいるのはその反対の喉・胸・腹や足の内側。血管はゴムチューブのように伸ばして引っ張れば細くなって流れが悪くなってしまう。縮めて太くするべきなのだと。

 

 尿は体温をあげるため、汗は下げるために出るもの。遠赤外線で汗をかかずに腰や足を温めるのがいい。塩で肌を洗うのがいいとありますが、では汚くない海なら肌にいいのでしょうか?きれいな海辺に住んでよく泳ぐ人は肌が綺麗になるんですかね?

 ヒートショックプロテイン、熱い風呂がいいとありますが、熱い風呂でヒートショックプロテイン効果は風邪引いて元気になる理屈と同じですから、毎日そうするとあんまり良くない気がしますが…。

 

 悪い姿勢で座ることは腰椎に100k以上のダメージを与えると。寝ながら本を読んでも腕を使って後背筋が緩まないから疲れてしまう。専用のスタンドを使うといい。寝ながら読めるスタンドってそんなのあるのかな?*1。寝っ転がっても背泳ぎみたいにして手の方向に本置いて天を仰ぐようにして本読んだら疲れないかも?

 頚椎の後湾、悪い姿勢はストレートネックを作り、浅い睡眠などの原因に。座るの時の重心は股関節から指四本前におく。

 歩かないと血流が悪くなって膝の軟骨が減ってしまう。歩くことが大事。

 胃腸が弱い。食事をとる、胃下垂になると神経・血管を圧迫する。膝が痛くなる。―の人は神経質、気難しく、心配性と。胃腸の力、ガッツは治癒力の基本。

 

 砂糖は胃腸の働きを妨げると。冷たいものもダメ。当然控えるべきだが、食後は既に胃が動いているので糖反射現象が強く起こらないと。食後のデザートというのは意味があったんですなぁ。食事を甘くするには砂糖以外の甘味料で味付けを。

 塩は体温を作る基本、減塩食で囚人の元気を奪い白状させていたと。香辛料もいい。キパワーソルトがおすすめ。

キパワーソルト 250g

キパワーソルト 250g

 

  この塩ちょっと試してみようかな?と思ったらなかなか売ってないですね。そういや昔なんかの本で塩採るのがいいというのを見たんで、やっぱ塩がいいのかな?という気になってます。確か岩塩がいいとかそんなこと書いてあった記憶がありますね。高血圧とかそういう人はダメなんでしょうけど、己は血圧低い方なんでね、良いんじゃないかなという気がしてます。

 

 大量の水分は体を冷やす結果になるので良くない。中国人は温かいものしか取らない。ビールもあまり飲まない。漢方薬は温かくして取るもので、冷たい水で漢方薬を採るという行為は意味が無い。

 

 玄米は消化吸収に悪い、胃の滞留時間が長くて4~5時間かかる。日本軍の調査でもエネルギー効率が悪いと否定されていた。麦は45分くらいでビタミンBも繊維もあっていいと。

 

 コーヒーなどの濃い飲料は一日6杯まで。

 果物は消化の必要がないから早く胃から腸にいく。しかし他の食物と一緒に取ると胃に滞留してしまうので腐敗してガスを発生させるからダメ。

 黒酢・柑橘類のとり過ぎは良くない。そもそも酸っぱいものは毒。酢は排泄作用が疲労回復に繋がるだけで、いいものではない。食べ過ぎがダメであって、適度に食前や空腹時に取るなら問題ない。胃がからのとき果物だけなら大丈夫。バナナやマンゴーのような有機酸がないものは問題無いとのこと。

 

 朝食をしっかり取る。温かい酒を選ぶこと。

 床暖房より、セルロースファイバー。

 手術跡は血流が悪くなるからオイルを塗るといい。

 

 リンパの流れが悪いから水が足りなくなる。水をとっても改善しない。リンパの流れを良くすることが治癒力を高める。

 

 太陽神経叢・星状神経節のエリアを揺らしてゆるめろと、開節法とよんでますね。詰まっているところを揺らして広げれば体の調子が良くなると。

 

 治癒力は潜在意識にある。顕在意識が働くと治るというメッセージが届かないと。揺らしてリラックスして脳波が潜在意識の方に行くほど治りやすいとのこと。

 

 遠赤外線は『セラムヒート』がいい。あと水素がいいとか。

 

  セラムヒート高かったので、遠赤外線で検索したら、メタルヒートというのが出てきました。こっちは2万切って安いですね。アマゾンで見る限りだと5万くらいしますね、セラムヒート。高いなぁ~。※今見たらかなり安くなってましたね。いつの間にか技術革新が進んだのか?

 

 

整体×武道 アイキ・ウォーキング―中心軸を手に入れてみるみる体が細くなる歩き方
 

 ついでに合気ウォーキングというのも読んだのでおまけに。

 

 つま先を30度外に向ける。下腹から歩いて行く。胸を上に上げる。腹筋は前に曲げる力、ウエストをくびれさせるには後ろの筋肉ヒップを鍛えること。腹筋を縮めてしまうとヒップが広がってしまう。肛門に力を入れてということと腹筋という行為はウエストをくびれさせようということと矛盾する(よっぽど筋肉ムキムキの深夜のコマーシャルみたいにするなら腹筋でもいいんでしょうけどね。まあ腹筋はくびれの副次的なものであって直接に効果あるものではないということでしょう)。腹圧、下腹に球状の張る力を感じること。丹田力とは張る力。

 

 関係無いですが、紋付袴のサイヤ人の戦闘服みたいな肩が出っ張ってるのは、胸・肩を開くことを意識させるためにいいんでしょうね、きっと。そんなイラストがあったのを見て、ふとそんなことを思いました。

 腕は振らない、振ると遠心力で肩が拗じられて肩が凝る。せかせか歩かない、ゆっくり動くと成長ホルモンが出る、太極拳はそのため。正しい歩きは足腰の白筋を中間のピンク筋にしてくれる。ケンイチでピンク筋という単語出てきましたけど、ほんとうにあるんですねぇ、ピンク筋って。人間は筋肉をどれくらいピンク筋に出来るのでしょうか?東大の研究で1時間のジョギングよりも、5分間のゆっくり動作トレーニングのほうが成長ホルモンが五倍出るとのこと。

 

 つま先を外に向けるというのはやってみると歩きにくい。どうやって歩いているんだろ?と不思議に思いましたが、つま先を外にという意識を持つと、脛骨と足首を活かした歩きができる事がわかりました。実際、30度も外に向けて歩くことには無理がありますが、5か10度位ですかね?そのような意識を持つと脛骨に体重が乗りやすいのでいいのではないでしょうか?ゆっくり等速度運動をするということが意識してやれるので面白いと思いました。

 

 アマゾンレビューで、「ちょっと医学・食の常識を無視している。でも有用な指摘も多い」みたいなのがあったように、書き方がもったいないと思いましたね。というか、話の持って行き方があまりうまくないという印象を受けました。人によってはこの療法がハマるでしょうが、筆者がヤセ型であるように、己もそんな感じなので親しい物を感じますが、状態が違う人高血圧の太った人とかケースが違う場合は無理じゃないかな?という気もします。是非はともかく、このようなケースは無理せずこうしてくださいとか、こういう人には当てはまらないので~、とか色々なケースとを示したりしてバランスをとるように書く。悪い言い方で言うと、逃げ道を多くつくる書き方をしたほうがもっと説得力が出るのではないかな?という気がしました。

*1:

寝ながら読書 ミニ ライトなし

寝ながら読書 ミニ ライトなし

 

―って思ってたら、本当にあるんですね。長時間の読書は疲れるので、これ結構いいですね。