別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

メジャーネタ 田中・不正投球・アウトローの方が打ちやすい


メジャーにまつわる野球ネタを少し。

【田中の故障リスクの話】
 田中の快進撃で、今10勝くらいしてますが、個人的にはかなり心配ですね。ダルビッシュと違い一年目から見事にアジャストしていますが、このままずーっとこの調子で安定するとはとても思えない。松坂も1年目2年目は安定していても、そこから反動で肘を痛めてダメになりましたし。

 ダルでさえ腰を痛めたりする過酷なメジャーの環境で、適宜休ませたり、中5日6かのローテにしたり、まず一年目はメジャーの環境に慣れてそれに応じた体を作ることを優先しないといけないのに、うーんというところ。不正投球で出場停止ということがあっても、田中にしわ寄せをいかせると、7年150億でしたっけ?その巨額な投資が台無しになりかねないのに、何考えてるんでしょうね?


【不正投球の話】
 その不正投球の話ですが、滑るボール対策で松ヤニをクビとかに塗りこんでおくのは結構よくある話なのだとか。ボールの基準でメジャーは重いほうにお合わせモードで、日本は少ない方に合わせている。だから日本のボールだと一回り小さい分ちゃんとつかめるんだという話を田中がしていました。なるほど、じゃあせめて日本のように小さい基準に合わせて滑り対策をすればいいのにと思いましたが、なぜそうしないのでしょうか?そもそも今滑りまくって結果、トミー・ジョン手術が起こりまくってコミッショナーが参ってるとか、統一球にメジャーの球をなんてバカなこと言ってるくらいなら日本の滑らないボールを採用してはどうなんでしょうかね?


【手が長いバッターにはアウトローのほうが危険という話】
 アウトローとインハイの優位性の違いというのを思いついたのでその話。パワーも違うのだろうけど、アウトローのほうが手の長い彼らにとってはHRにしやすい可能性がある。バッターの特徴にはインハイ型かアウトロー型、内が得意か外が得意かに分けられる(変化球かまっすぐかというのもあるし、低めが得意というのもあるけども、それは今回置いといて)。

 パワーが確かにあるというのも大きいだろうけど、9番バッターでもアウトローを平気でスタンドへ持って行ってしまうというメジャーの実情というのは、アウトローのほうがHRにしやすい選手が多いというのがあるんじゃないかなと思いついたので書いておこうと思いました。

 昔はインハイを打てないと意味が無い。というかいいバッターほどインコースを打つのが上手いので、インハイ打ちこそ至高!打てないやつなんか二流よ!って考えでしたけど、よっぽどコントロールがいいピッチャーでない限り、ピンチではインコース攻められない。投げ損なって真ん中近辺に行くリスクが高いですからね。ほぼ9割外になります。そのチャンスの時に来る外の球を打てないと意味が無いわけですね。

 だもんで、外でも遠くに飛ばそうというアッパースイングが多いんですよね。AJもバレンティンもブランコもみんなアッパースイングですし。大谷のAJへのインハイ真っ直ぐ攻めをノムさんが「アッパースイングはあそこ打てない、狙って投げているなら大したもの」と言ってました。多分インハイはあまり打てない。HRが怖いから外へという配球は逆効果でしょうね。むしろインハイ行って投げきれずに真ん中行ってしまったらしょうがないくらいに割りきらないと抑えることは出来ないでしょうね。強打者にはインコースの意識付けをさせるというのはセオリーですけど、アッパースイングの外をHRしてしまえるバッターには内を投げてHR打たれたほうがまだ次にいきるでしょう。外投げてHRなら次の打席にも生きてきませんからね。外に絞られればそれだけHRの危険性は高くなるので、彼らにはインをついてHR打たれることを恐れてはいけないでしょうね。


【長身ピッチャーのフォームの話】
 藤浪と大谷と国吉、最近増えている身体のでかいピッチャーはフォームを考えなおしたほうがいいかもしれません。大谷はまだダルのような身体の使い方の上手さがあるのでいいでしょうが、藤浪・国吉は手足の長さに翻弄されている感じがあります。藤浪のクロスステップというのはそもそも手足の長さに翻弄されないためのものだったのでしょう。だからと言ってあのフォームはロスが多いので、そのままずーっとあのフォームで行くというわけにはいかなかったので、今のフォーム改造は妥当でしょう。ただそれでもしっくり行ってないのは確かなので、より自分の身体にかなった使い方、フォームを模索すべきだと思います。

 日本のマウンドの問題があるでしょうけど、メジャーの投手のように長身・手足の長さを活かすフォームを取り入れるべきかもしれません。日本のフォームの常識から離れて、フォームを考えたほうがいいと思います。あちらの長身ピッチャーの手投げを参考にすべきではないでしょうか?日本人よりも自分に体格が近い投手をお手本に柔らかいマウンドにあったフォーム作りを投手コーチと一から行うべきだとオリックス戦だったかな?を見て思いました。自分の手足の長さに邪魔されている、苦しんでいるように見えましたのでね。

 ベイスターズの国吉もよかったりよくなかったりしていますが、その安定感のなさも身体に合っていないフォームにあるのではないでしょうか?

 最後のこの話は字数でタイトルに入れられませんでしたが。まあちょうどいい文量なんでいいでしょう。