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【CS感想】 セ1st―阪神VS広島


さて、今更ながら振り返ってみたいと思います。

 以前、CS~日本シリーズについて―日本シリーズはCSで死んだ、CS導入で日本版WBCに生まれ変わった!!で書いたとおり、CSの時点で殆ど日本シリーズの勝敗は決まると言っても過言ではないので、CSを追う必要性あるかなと。

 あまりセは見ていなかったのであれなんですが、スコアからしてうーんなんというか微妙な結末でしたねぇ。8-1と7-4で広島が二連勝で勝負を決めてしまったと。しっかし阪神は弱いですね。これでCS1-7で勝率.111ですか。秋の風物詩のウチの座を脅かす存在ですね、これは。守備・走塁・繋ぎ、基本をしっかりやらないといつまでたってもこういう事になりますね。

 まあ、そういうこともあってようやく外様コーチを導入するようです。広島のようにそれで少しはチームの体質が改善されるかもしれませんね。掛布をカムバックさせて改革を始めるようですけども。立花・高代・伊勢、全部ウチに欲しい人材です。しかし伊勢コーチはヤクルト本当に辞めるのか?契約切れかな?まあ阪神ならヤクルトの倍くらい給料払えるんで取ってこれそうですが…。招聘を検討するという段階で報じられるのは大丈夫なのかな?移籍が確定した時点で報じるべきだと思うんですが?確定したと見ていいんですかね?

 第一戦は菊池とキラがよく打った。あとはまあ打たなかったり、3-1だったり、初戦だけではどうとも評しようがない成績。阪神は頼みの綱である西岡が4タコしかも併殺一。このチームの左の長距離砲は誰なんですかね?なんで格安で取れたはずのブラゼルを取らなかったのか?再契約すればよかったのに。一発警戒する必要がない打線なんで投手は結構楽に、大胆に攻めれちゃうでしょう。

 しかし、お互い雑な展開でしたね。初回ワンアウト1・2塁のチャンスで四番・五番が進塁打すら出来ずに凡退。その裏の阪神も進塁打すら打てず。お互いつなごうという意識が全くないですね。その後も最低限の状況でことごとくぽpやゴロアウト。キラの3ランで試合は決まりましたが、お互い最低限をこれでもかというくらいにやりません。ホワイ?

 4-1の状況でも繋いでいたら4-2、4ー3というスコアになった可能性もあったのにもったいないですね。藤浪が打たれてしまって交代せざるを得ない6回。彼に代打を送ったのに、日高がランナーすら進められないって一番やっちゃいけないことでしょう。この時点で勝負はつきましたねぇ。

 しかし両チームとも送りバントをしない。一点の重みがある短期決戦でバントやエンドランがないのはわかりませんねぇ。広島は3位で巨人に勝つために勢いをつける必要がある。打って勝たなくてはいけないから、とにかく振り切らせた。一つでも多くの打席を経験させたいということは分かるんですが、バントも大事でしょう。

 次の試合バントを多用してよしよしと言いたいところですが、バントを使う試合、使わない試合とちょっとくっきり差がつきすぎている。何か根拠があったのでしょうか?継投後もバントでしたからそうではないと思うのですが、バランスの悪さが気になりますよね。HRが3本も出ていますが、広島の野球はそういうものではないでしょう。あまりいい兆候には見えませんねぇ…。

 そして、広島は勝ち上がるために総力戦、投手の使い方が鍵になる。巨人に勝って日本シリーズに勝つためにもマエケンは5回・6回早いうちに温存させて降ろしたかった。9回にダメ押しをするので4-1の三点差で早々代えることは難しいと思いますが、それでも6回に降ろして789の継投勝負に出ないといけなかったと思います。

 阪神は藤浪を使ってきましたが、これは愚策と言わざるをえないでしょう。一球の重みがはるかに増すCSで高卒新人は難しい。高卒じゃなくてもそうですね。去年武田がダメだったように、ベテランじゃないと。使うなら便利屋としてロングリリーフで簡単な場面で使うべきだったでしょうね。

 阪神も先発が揃っていただけに、戦いようによっては巨人を倒す可能性はあった。マエケンに勝てないから捨て気味で藤浪をというのは判断としてはかなり間違ったものだと言わざるを得ません(確か掛布さんがそう言ってたのかな?)。短期決戦に相性は関係ないですし、四球・エラーで一点は簡単に入ります。それを守りきれれば勝てるんですからそんな弱気なことではどことやっても負けるでしょう。何が起きるかわからないのが短期決戦の醍醐味なんですから。

 投手のやりくりが、采配が重要になる。場合によってはどんどんカードを切る戦いでそんな判断はありえない。藤浪は中3日・4日で使えない。なら負担が少ないように使う、ロングリリーフしかない。同じく、マエケンだって先を見据えて、あるいは打席でチャンスだからと交代させるかのうせいはあるんですから。どうみても
第一戦先発藤浪は何の根拠もない愚策でしょう。

 で、二戦目は打って変わって手堅く出た広島。そしてそれが功を奏したということでしょうか。しかし代打・代走選手交代が少なすぎる。こういう試合では全部使いきらないといけない。ベンチに居る全員が自分たちは必ず試合に出るという意識を持たせて全員で向かって行かないといかない。まして格下なのだから。交代で使った選手が4人だけ…。うーん。

 そして投手リレーも横山・永川・ミコライオという勝利パターン。7回は3-1ですので仕方ないにしても8回には6-1となったのですから、誰か別の投手を上げてCSの経験を積ませておかないといけない。これは第一戦でも同じですね。永川は第一戦で投げたのですから、投げさせてはいけない。先を見据えて別の党首をテストさせるべきでした。ここで2~3点失点する覚悟、最悪同点すら覚悟した上で継投をしなくては到底巨人に4勝2敗なんて出来ない。次の巨人戦のために休ませる&勝ちパターン以外の投手も次に仕事が出来るように継投しないといけない。そういう監督の思考がなかったので個人的には非常に残念に見えました。

 勝ちたすぎですね。CS経験がないから勝ちた過ぎで焦ってます。目先の勝負しか見ていない。これでは危ういと言わざるを得ないですよね。

 しかしメッセンジャーはピンチの場面で絶対代えられたくなかったって言ってましたが、あんなんだれが監督でも代えますよ。エースだろうがなんだろうが、あの大事な場面であんな投球なら代えるに決まってるでしょう。同点ならともかく逆転されたんですからなおさらです(まあ、普段から信頼関係を築けていないという問題はありそうですけど)。

 阪神は全く打てなかった。終盤にコンディションが整えられないという以上に、チームに問題があるということでしょう。掛布さんがバッティング練習の時に課題がない、課題に応じた工夫を持って練習してないから簡単に引っ掛けると言ってましたが早く打撃コーチ何とかしないといけないですね。

 広島は二戦目に好守・好走塁といいところが出ましたが、対照的に阪神はミスだらけ。こんなことで仮に優勝した場合どうやってCSを突破するつもりなのでしょうか?阪神は。

 また野村監督についてですが、試合後のインタヴューで外国人が打ってくれた、両外国人がやってくれたというような発言をしていました。非常に不愉快ですね。己がキラだったらまさにキラしてやろうかコノヤロウ!と感じると思います。メジャーにわたって一年間プレーした選手が、プレーオフで監督が「あの日本人がよく打ってくれた」なんていう発言したら、普通キレるでしょうに。まず向こうじゃそんな発言したら許されないでしょう。名前の一つも覚えられないのか?馬鹿じゃないんですかね?監督ならニックネームの一つでもつけてしっかりコミュニケーションしなさいよ。

 アベレージを見る限りそこまで大した選手に見えませんでしたが、菊池は素晴らしい選手ですね。どうも前半はソコソコで、後半伸びてきた選手だとか。来シーズン一年通して成績を残せば、菊池で計算ができるのでぜひ頑張って欲しいですね。

 広島は巨人に勝つ上で三つやっておきたかった。そこで打撃感、選手がCSで「打たないと!」という焦りを感じないでリラックスして勝負に入りたかった。そこがどう反映されるかですね。巨人との決戦は。まあ、実際まるで駄目だったわけですけどね。

 そもそも広島は3位がやっと。そこで巨人を倒す、下克上をなすには最後に投手をきっちり整備して闘うこと。はやくからマエケンバリントンを中4日・5日でまわしていたり、そういう計算はできていなかった気がします。ましてWBC明けでマエケンを休ませるような英断もなかったですしね。まあ初めから、戦う前からすでに勝負は決まっていたということでしょう。指揮官代えない限りカープはずっとこういうことになるでしょうね。

 また、阪神だけではなく広島も万一ペナント優勝したとしたら、巨人・中日がファイナルステージに上がってきた時にきっちり退けられるかわからないでしょうね。やはりCSに出れたらそれでいい、3位に入ったら大躍進!みたいな発送を指定てはいつまでたっても優勝・日本一は夢のまた夢ですね。