別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

チャレンジ制とかイチローとか名球会とか+WBC 侍ジャパンの死角


 チャレンジ制が来年とうとうメジャーで導入されるみたいですね。6回まで1回、7回以降は2回という形になるみたいです。監督がそれを使った場合、後ろにいるビデオ判定員が裁定すると。今の技術を考えれば、その場で映像再検証は簡単なんですからどうしてもっと早くやらなかったと言いたいところですが、日本の方はそういったことすらやっていないみたいですが…。まあ統一球・コミッショナーの不祥事でそんなことやってる場合じゃないんですけどね。

 どうせまたメジャーがやってるならやりましょうというアレになるんでしょうね…。こんなことはちょっと考えたらやったほうがいいって分かるんですから、日本が率先してなぜやろうという発想にならないのか不思議でしょうがないですね。まあ世界標準・規準を自分たちで創りだそうという気概がない例のアレでしょうか。

 それはさておき、イチローが日米4000本。その記録がどうかは置いといて名球会の記録は2000本から。ソリアーノが日本で2本打っただけで通算2000を超えたこととなり、名球会に入る資格を得ることになりますが、どうするのでしょうか?そもそも入って一体どうなるんでしょうね?何かソリアーノにメリットが有るんでしょうか?肩書があればいい的な発想ならほしいのかもしれませんが、まあ何も生まれない気がします。

 あちらさんの殿堂入りと違って、名球会というのはなんか収益があるんでしたっけ?よーわかりませんが、ちょっとは日本でも10年プレーしたら年金が出るような事業に収益を回すような存在になるとか、野球界の発展に繋がる形にした方がいいんじゃないですかね?名誉だけならともかく、何やら不健全な臭がしますね。元々それで落合さんが入るの止めて、金田さんは経営の不透明さを理由に事実上のクビ。それに不満を持った谷沢さんと堀内さんが同じく退会。ま~なんだかなぁってかんじですね。そんなモメるような不健全な形に始めっからしとくなよとしか言い様がないですね。

 今後もソリアーノケースは出てくるでしょうから、最低三年~本、~勝とか規準作っといて、あとは柔軟に話し合って多少足りなくても人気・社会貢献とかで認めるとかでいいんじゃないですかね?ソリアーノ正直知らないですし、はいられても誰こいつで終わっちゃいますからねぇ。逆にメジャーサイドはどうするんでしょうね。メジャーではそこそこだった、まあ1000本打った。当然それくらいじゃ殿堂入りは厳しいが、日本の2000本を合わせたら?あるいは1000本なら?まあメジャーだと見向きもしなさそうですが。

 まあそこまで関心ある話じゃないんで、そういうの含めてきっちりルール定めといたほうがいいんじゃない(適当)?で終わります。もう200勝とかそういった投手は極稀にしか出ないでしょうし、投手の場合は投球回とかまた別の規準を設けたほうがいいんじゃないですかね。

 で、イチローなんですが、彼とは別にA・ロッドが薬物云々で叩かれていました。メジャーで禁止薬物はもはや10年以上前からずーっと続く問題で今に至るわけですけども、イチローヤンキースに求められたのもこの薬物問題にあるんじゃないか?って思いました。だって、彼は周りがなんと言おうとまず薬物をやっている人物ではないですからね。身体見れば一目瞭然。さすがにそこまで小さくはなかったですが、バリー・ボンズは最初イチローくらいな感じの身体で晩年はえらいことになっていましたからね。プロレスラーみたいになってましたから。

 イチローは格安(?)で残ったわけですけども、日本人、ジャパンマネー需用に薬物疑惑で揺れる中、スーパースター集団・ブランドがある選手を一人でも確保しておきたいヤンキースにとってクリーンなイチローというのはかなり価値が高かったんじゃないかな?と思ったんですがね。そういう点をしっかり売り込んで契約したのかな?とふと気になりました。


 ついでに

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 ―の話を。WBCの監督・コーチが何を考えていたのか、少しでも知ることができればと思いましたが、やはり何にもないですね。ああ、なるほど、そういうことなら仕方ない、負けたのもしょうがないなぁというのは。阿部が本番前治療を受けて何とか動けるようになったというエピソードがあって、だったら初めから選ぶなよ…という思いは今でも変わりませんし、捕手・4番=守り、攻撃の要のどちらか一方でなく、両方委ねたことについての是非が全くない。

 「調子のいいものから使っていく」だったり、「機動力を活かす」だったり、どこが?と言わざるを得ないものがあって、う~んなんだろこの消化不良感は・・・。やっぱり著名なスポーツライターあたりがポイントを踏まえた問答をする形式にしないとダメだったんじゃないかなぁ?

 Wスチールについて云々書いてありましたが、あんなのどうでもいいことでしょう?まだ引きずってるアホが居るんですかね?相手の投手のクイックが異常に遅いだから仕掛けた―そんだけでしょ、それでいいじゃんもう別に。あとはセカンドランナー止まるのを見落とした内川がミスをした。それだけですからね。なんかWスチールをあえて話題に引き延ばしているのって本当の戦犯(というか、彼を選んだほうが主犯なんですけど)「阿部の大不振」というのを隠すためなんじゃ?と疑いたくなってしまいますね。

 広島時代のようにメンバーを固定して戦おうとしていた、臨機応変にやったほうがいいですよとアドバイスされてかららしいです、戦術を見直し始めたのは。短期決戦の国際試合で何を言ってるのか…。まあ、言うまでもなく、最初の人選ミスが全てでしたね。監督の器ではない。そういう人間をトップに据えた。それが全てでしょう。

 あと、稲葉・松井といった経験豊富な人物を選びたかったのはわかるが、一人でいいし、中継ぎの本職平野や上原を呼ばなかった理由は一体何だったのか?出身校の先輩・後輩みたいな話がやたら出てきていましたし、なーんか変な匂いを感じざるを得ない人選でしたね。

 給料が安く、常設でない。各チームから派遣される打撃投手に差があった。いい投手を派遣してくれる球団とそうでないところと。仕方なく自分たちでバッピをやったこともあった。荷物が届かなかったのに、NPBはちゃんと抗議をしてくれていない。前回と違って試合日程感覚から二試合もいらなかった、疲れただけ。予選で料金設定が高すぎて客ガラガラ。練習試合での無観客試合は意味が無い。客がいて緊張感があって実戦の意味がある。―まあそういった提言などは参考になるかと。

 あと、長野のようなアウトコース打てない選手はアカンとありましたね。国際向きでないと。レギュラーシーズンではむしろそこをよく打っていたイメージが有りましたが、やはりストライクゾーンの違いなどもあってダメになるんでしょうか?審判の判定の質が低い!低すぎる!という指摘もありましたしね。井端・内川のような技術がないと難しいと。国際試合ではインコースついてこないからおもいっきり踏み込めると井端が言っていたようですが、それをするのにもまた見極める技術が必要なんでしょうなぁ。杉内対策に何球かに一球必ずアウトローが来る。それを狙ってガーッと踏み込んで行け!というような的確な指示がないとやはり短期決戦で勝つのは難しいでしょうなぁ。