飛ぶボール版統一球でHRが減る打者が出る!?
―という可能性を思いついたのでメモがてらに。一昨年の飛ばない方の統一球でおかわり君がHRを量産したのは記憶に新しいところでキャリアハイに並ぶ48本を飛ばないボールでも打ちました。おかわり君はデッドボールを食らって左腕が動かせない状態で、右手一本で打ったことがあり、そこから右手で押し込むというコツを掴んでHRを量産できるようになったというのをGet sportsかなんかで見ました。
当然ファンとしては、飛ばない球でも打てるのだから、今年は怪我でもう無理だけど、来年あたりフル出場したら…ゴクリ!と期待をするわけですね。今年ブランコが55本を打つかも!?と言われていますが、それ以上におかわり君ならケガ&極端な不調がなかったら、ひょっとして70本くらい打ってしまうのでは?と妄想せずにはいられないわけです。
ウチのマッチが同じく25本を打ちました。言うまでもなくキャリアハイですね。前手ギュン打法で押しこむことによってHRを打つと話題になりました。それもあって翌年は警戒され、死球で途中離脱したこともあり、僅か9本に減りました。今年はWBCで不調がありましたが、現在は調子を取り戻し8本、フル出場なら15~20くらいでしょうか?夏場を考えてHRが増えるとして25以上打っても全くおかしくはないですが。
しかし本当におかわり君にHR量産はありうるのでしょうか?マッチの状態ですべてを説明できはしないと思うのですが、もしかしたら飛ばないボール=押しこむ打法特有のHRという事情があったのではないでしょうか?
ミートポイントを前で打つ事や、左打者のHRが減った事(右利きで左打ちになった打者は押し込めないから、及び左利きでも左バッターはパワーヒッターよりアベレージヒッターという器用なパターンが多いという傾向から)が指摘されましたが、もしかしたら飛ばない球は特定のバッターに限っては飛ぶボールだった可能性があります。
無論、この前までの異常に広いストライクゾーン故に一点の重みが非常に強くなったなどの事情も大きかったでしょうけど、導入初期及び去年の半ばくらいまでは真芯で捉えた場合ライナー性で伸びるという傾向がありました。あのボールは前で捌き、かつ正確にボールの中心を捉えることが出来るタイプには非常にHRが打ち安かったという性質があったとはいえないでしょうか?こういった仮説をふと思いつきました。
長野なんかも今年不調であれですけどHRを打ったのは広角に打てるアベレージヒッター=芯で捉えることが出来る故、押しこむ技術があるかどうかはわかりませんが、東京ドームのためそこまでの技術がなくともいけるのだと仮定しておきましょう。
基本であるボールの下を叩いてバックスピンをかけるというのではフライになり、詰まって落ちる。が、芯で捉えると以前より伸びて入りやすい。それゆえにHRを量産できていたのではないか?故に去年・今年のマッチのHRはそれほどでもなくなっているということなのではないか?と予測してみました。
ひょっとしたら中西太の伝説、ピッチャーライナーがHRになったというのもそういう性質が昔のボールにあったのかもしれないですね。真芯で捉えるとその後ぐんぐん伸びて軌道が上がっていくという。
今のボールは最低基準を下回らないようになんか材質を入れていると言います。ドームランみたいなのがナゴドでもヤフドでもありましたから、打ち上げた球が以前より失速しなくなっているのは間違いありません。故に真芯で捉えた打球が去年よりグイーンといくというケースも減るという気がします。
そういえばペーニャが20本くらいHR打って、今年はまるで打てていないのもその影響があるのかもしれません。彼の軌道はどっちかというとライナー性ですからね。ペーニャの不調も加藤良三の仕業なんでしょうか。