【ホークス】 松中事件に思う不公平
【松中事件に思う裁きの不公平―監督も罰すべき】
色々書くことが多すぎるのでこれだけで分割しようと思います。毎度思うのですが、こういう時に真っ先に選手が叩かれて監督の采配に対する責任が問われない、間違っているから選手が怒るのも無理は無いとの声が上がらない、監督にお咎めがないのは何故なんでしょうか?
はっきりしたことはわかりませんが、経緯はどうもこうらしいです。ヤクルト戦において①今日の出番はないと言われていた②急遽代打起用を告げられる③断るも無理矢理代打に④ヒットを打って足が悪いのにもかかわらず代走を使うのを監督が忘れて、ランナー二塁に進んだ時点で代走を出した⑤そして翌日の交流戦セレモニーボイコット。
個人的に、交流戦セレモニーなんかやってる場合か?まだ交流戦終わっていない、最後の巨人戦で勝って、交流戦で貯金10作って有終の美を飾った時にやるべきでしょう。喜ぶ・浮かれるのが一歩早いです。松中が水をさしたとか意味不明なことを言っているコメント見ましたが、まだ試合が残っているのに浮かれてコンディション管理を怠ったこと、もう優勝したからと気を緩めたことが最後の連敗の一因でしょう(無論、あえて言うならで、あんだけ投壊・守乱したなら勝てっこないですが)。
または4日間交流戦の予備で間があるのですから、そこでやればいいだけの話ですし、せっかくその日に立ち会わせたファンが可哀想!となったらその日のチケット持ってるファンはタダにすればいいだけですからね。
落合氏の名言「勝つことが最大のファンサービス」「選手が一番やりやすい環境を整えることが監督の仕事」その二つに明らかに反していますよね、松中が腹立てて帰ることは抗議の意味で十分考えられることでしょう。無論ルール違反ですから、松中に罰を与えるのは当然としても、選手に信頼されていない、配慮をしない秋山監督も同様に罰せられるべきですよね。
左の長距離砲としてまだまだ使う価値がある松中に対して(柳田はまだまだ粗いですから)、お前をこういう時に使うからその時までにベストコンディションで!とかそういう話し合いをしていないんですかね?長いこと二軍暮らしで不安な引退間近のベテランにそういう会話がないってのはどうなんでしょうか?無論、ペーニャやラヘア、今シーズンはアキレス腱で調子悪い内川もいるからDH枠もそうやすやすと与えられないでしょうけどね。特に中村が不可欠な一番ですから一塁の枠も厳しい状況です。
松中が功労者気取りで、阪神の金本のように聖域化しかねたらたまったもんじゃないですけど、あの状態でレフトやらせろみたいなことなら論外ですが、監督の配慮なさすぎが原因だと己は思いますけどね。
【意味不明な投手継投で10連勝の機会を潰した秋山采配】
で、何故そう思うかというと、クソ采配を何回も見ているからですね。6/2における意味不明な投手継投で負けた試合は最たるものでしたからね。あの采配について「プロである首脳陣はよくわかっている、ファンは信じて応援すべきで文句をつけるべきではない」というのを見ましたが、見当違いですね。別に負けたから叩いているわけじゃないんです。どうみても采配に根拠が無いからなんです。
バティーヤ対藤浪の試合、2-0でリードしている7回のマウンドでなぜ続投をさせる必要があったのか?全く意味がわからない。続投させる根拠がどこにも見当たらない。というのもこれまであまり使えない投手と思われていたバティーヤが(※1)、ヤクルト戦では自慢のツーシームが見事に冴え渡って相手打線を7回ゼロ封しました。その次の試合がこの阪神戦だったわけです。
※1中日戦で何とかゲームを作るもヤフドでグランドスラムを食らうという安定感の無さ、打線が爆発したゆえに、構わなかったが、もし僅差のゲームだったら失格と言わざるを得ない内容だった。
チーム事情を考えると先発投手に不安があり、なんとか完投・ロングイニングを!一イニングでも多く投げて欲しい!というのはわかります。よってあの時点、7回でマウンドにあげていた事自体は正解でしょう。問題はその後です。
彼はツーシームが切れることで左右に揺さぶって相手を抑える投手だということがヤクルト戦でわかりました。逆に言うとツーシームが曲がらなくなればただの棒球投手です。まっすぐに目をつけて変化球に対応するだけでいい三流投手に成り下がります。故に7回連打を浴びて、真ん中にボールが集まった&ツーシームがピクリとも沈まなくなった時点で交代するしかないわけです。
7回ツーシームが全く沈まなくなり甘い球を連打されました。ツーシームがダメになった時点、連打を食らった時点で降板させるべきですが、我慢をするという意味で続投なら、バント→犠牲フライで点をあっさり与えてしまったところで、2-1となった時点で交代でしょう。明らかにあそこが許容範囲ギリギリのところ、流れを全部見てまともなストライクがないのですからなおさらです。失投を打たれていても、いい球でストライクを取っている。抑えられるかもしれないという球も投げているならともかく、それが全くなかったこと。ヤクルト戦で7回でまだ100球いってない、もう一イニングイケる球数でも諦めたのは彼がそこら辺で限界だからということでしょう。その前回の経験があるのに引っ張る根拠がわからないです。
(※まさかツーシームがキレてるキレてないはベンチからはわからないとか無茶苦茶言う人はいないと思いますが、受けているキャッチャーがアカンかどうか一番わかるわけです。だから、キャッチャーに限界ならすぐ言ってくれと事前にやっていない時点で論外に決まってますね。まあだからこそ3点とられるまでアホみたいに引っ張って打たれたとも言えますが)
チーム事情を考えたテストだとしても、交流戦・僅差のゲームでやる理由にはなりません。交流戦でホークスが優勝したのは第一に打線の爆発ですが、第二にその日程によって球界一のリリーフ陣を誇る後ろの投手を惜しみなくつぎ込めるからです。先発が崩壊しても打線とこの投手たちのやりくりで何とか勝つことが出来ました。もしこれが通常の三連戦ペナントなら大きく負け越していたでしょう。先発の崩壊がこの時期だということは僥倖以外の何物でもないですね。
今日までに後ろに負担がかかっており、どうしても勝利継投のパターンを使いたくない。今日は負けるのもやむを得ないという決断なら、それは十分に理解出来ます。なのに、9回に負け試合で今や後ろで絶対的な存在の千賀を使うという暴挙にでました。開いた口が塞がらないとはまさにこのことで、一体何を考えているのかまるで理解ができません。どうしても今日は使うというスケジュールを組んでいるなら、なぜノーアウト1・2塁の時点で交替させないのか?もしくはその時点で千賀を投げさせ、2-0のまま残り89回を違うパターン継投にしないのか?
千賀をこの回で使うのには無論リスクもありますが、球界一のリリーフ陣を誇るホークスなら8回は藤岡でも柳瀬でも十分いけますし、9回にはいつもどおり岩嵜じめでいいですからそこまでおかしなことではありません。普段の8回をワンテンポ早めるだけで、火消しの勝負どころでいつもと違う采配をしてもおかしくはないです。今シーズン未だに1-0や2-1、2-0といった僅差での勝利がないゆえに勝負に出てもおかしくないでしょうし、あそこで仮に千賀が打たれてしまっても、千賀が打たれて文句をつける人間はいません。仮に千賀が打たれて負けても、チームで一番いい投手に一番の勝負どころを任せたわけですから、納得の行く采配で己も何の文句もありません。
阪神は藤浪・スタンリッジとエース級を揃えており、明日は勝てるかどうかわからない。ならば今日確実にひとつ勝っておくべきと判断するのが普通でしょう。何故出し惜しみを?更には千賀を使ったのか?明日延長になって千賀が2イニング投げなくてはならない状況になったらどうするつもりだったのでしょうか?継投が本当に意味がわからないですね。
先発の枠が足らない以上、今後もなんだかんだバティーヤを引っ張るのですからロングを試す試合は今後いくらでもあるはず、何故この日にこだわったのか?試すならもっと点差がついた試合で試せばいいのに、理解出来ませんね。
まとめますけど、負けることに文句をつけることはありません。いい負け方をすることはシーズン戦う上で必要不可欠ですから、今回の負け方には根拠が無いのです、意味がわからない負け方だから監督の采配能力に疑問符をつけざるをえないのです。
毎回決まりきった采配をする。バントばかりというのもそうですが、789のパターンにこだわりすぎて今回のような勝負どころにいつもとは違った継投を見せるということもない。一体監督の仕事とは何なんですかね?判断も決断もできないんでしょうか?
こういう監督の能力に疑問符がつく以上、今回の騒動も松中が一方的に悪いとは到底己には思えないわけです。今シーズンのためにめちゃくちゃ身体絞って備えてきた彼を見ても一概にそう切り捨てるのはどうかなと思います。
あと、いい加減選手をこき下ろすのは止めて欲しいです。ダメだったことなんか結果見れば一目瞭然で分かるんですから。どうして使ったのか、采配の根拠や、次はこうすれば良くなるとか、そういうことを言えないのでしょうかね?100回やって100回出来る事ならともかく、そうじゃない競技において文句ばっか言っているのは聞いていて興ざめですね。
いい加減ちゃんとした采配が出来る監督と外国人担当のスタッフをしっかりして欲しいです。投手が足りない、バティーヤ・ファルケンがいまいちなんですから、3Aからやすくて将来ものになりそうなの2~3人取ってきたらいかがですか?スタンもホールトンも当たりだったんですから投手取ってきましょうよ、いい投手は何人いてもいいんですから。
※忘れてた。捕手の交代のときに代打で捕手出すのはいい加減止めてください。何のための代打なのか意味がわからないです。それで控え野手出番なしとか意味わからないです。
※追記2、今映像を確認しました。松中は代走出されないことに「えっ?」とか不満な顔を見せていませんでした。ということは彼は代走を出さないことに怒ったのではなく、自分が期待されていると感じたんでしょう。
代走を出さない=DHに入るにせよ、守備に就くにせよ、戦力として期待されているがゆえに大事な終盤でも代えられないでそのままって判断だと理解したので しょう。万一同点で延長に入った場合でのもう一打席チャンスをあたえようということ、また守備がどうなのか見てみたいと監督がテストするのだと。これで松中はよし頑張るぞ!と気持ちを入れ なおしたはず。
ところが本多が繋いで、内川で得点圏で代走という意味不明な判断に怒ったのですね。本多がどうせ凡退するからというか、もし繋いだらポテンヒットでランナー還ってこれるように代走という判断をした。8回4点差で千賀が残っている時点で全く無意味な判断ですね。6~7回ならまだわからないでもないですが、8回裏で代走を出し惜しみする意味が全く存在しませんからね。
松中は期待されていると思ったら、「二塁に進んだ時になっていまさら代走ってどういうことだよ?俺は一体何なんだよ?」とそりゃ怒りますよね。怒るというより、俺は一体どう思われているんだよ…?と意気消沈したのかもしれません。9回投げる千賀のプレッシャーを少しでも減らしたいなら、どうしても一点さらに追加したいと考えていたのなら、始めっから代走でしょ?
結局いつも采配・方針がブレるんですね。中途半端、その時の状況でブレる。仮に臨機応変にそうするのだとしても、事前に松中に説明してやれば関係がこじれることもなかったでしょうにね。こんなことで選手の心を掴んだ采配が出来るのでしょうかね?
※追記3―代打の準備なんかいらん、つべこべ言わずに代打くらいやって当たり前!的なものを見ましたが、結果がどうでも構わないそこそこの年齢30前半ぐらいなら問題ないでしょうけど、松中は怪我持ちなんですよ?去年HRうって一周するだけでスペっていたくらい膝・足の状態が良くない。本人が一試合一試合、引退の覚悟でやっているというように、試合前、打席前に怪我しないようにパフォーマンスを入念に調整する必要がある。怪我して引退の覚悟がある選手にそういった配慮がないとは何事だとしか言えません。今日の試合ペースだと5回くらいの早いうちに代打になるかも?もしくは終盤の9回、延長でさよならかかった大事な場面とか状況を読めない采配に問題があるのでは?別に本当は早い段階で代打のつもりだったが、予想外のことでズレこんでしまっても、俺の読み間違いで、スマン遅くなってしまったが大丈夫か?の一言かければ本人も文句無いでしょう。選手との意思疎通をしっかりしていないからこういうことになっているだけなのでは?
まあ、またチーム崩壊については書きたいと思ういますけどね。今回の松中事件以前に不安要素は数多かった。今完全にチームが崩壊しています。とうとううちに秘められていた時限爆弾が炸裂してしまった感じですね。