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10・8 巨人VS.中日 史上最高の決戦

10・8 巨人VS.中日 史上最高の決戦/文藝春秋

 図書館にあったので読みました。まあ、別に取り立ていうことはないのですが、アマゾンレビューにあったように、寄せ集め感が否めなかったですね。最終決戦に至るまでの道筋、開幕ダッシュに成功して強かった巨人、途中広島猛追とかそこら辺の要因を詳しく書いたりしていない。ペナントをまとめて、そういう背景がある最終決戦!という説明がないですし、これまでの中日VS巨人の動向、ゲームポイントなどもよくわからない。その上で最終決戦でいつもとありえない全く違ったゲーム展開になった異常性などを読みたかったんですけどね。

 中日のお家騒動もまた、「ふーん」とはなりますが、だから?としかならない。高木監督の采配ミスというか通常通りにこだわった采配・投手継投に異論があるこの最終決戦ですが、それを解き明かすためなのか、監督のキャリアを書いて、長嶋ファンだから配慮したのか?みたいなのを読んでもあんまりおもしろくなかったですね。

 章立てが個人とイニングごとに分ける必要性がどこにあったのかなぁ?という感じもしましたし。試合展開を逐一追って、その都度その都度、個人の回想や心情を書けばよかったと思うんですが。監督が言った有名な「三回勝つ!」と言うセリフが三回だったか、一回だったかとか、なんかどうでもいい説明が多かった気がします。

 最終決戦前に曙が宮本とか投手連れ出して飲んだとかへぇ~ってなりましたけどね。今中のクセを見抜いた話、これまで完全に抑えてきた落合に打たれてしまった。ここぞという所で必ず打つ勝負強い落合、四番=中心打者に打たれてはいけないという話。またきっちり投げた球、失投ではない球をポテンヒットされるのが投手は一番こたえる。失投なら次は修正する!と立ち直れるがそうじゃないフラフラ~という当たりはどうしようもないからガックリ来るというのが面白かったですね。中日はなぜか四番大豊の前で中断などがあってすっと打席に入れず流れが切れてしまったと。

 桑田さんの話、ドラフト以後、ファンからも非難の声・野次があったが、前日に桑田頼むぞ!お前しかいない!とファンから応援されて、やっと自分も巨人の一員なんだなと認められてアップ中に人知れず涙を流したという話はよかったですね。集中するときは三角形を指で作って気持ちのバランスを作るとか。あのボールをじっと見つめるのは大事な場面でコントロールをつける=集中するために近くのものを見ると集中力が上がるというメンタル法だったと初めて知りました。

 対照的に槙原は子供のころロクに働いていた記憶がない、完全試合やってましたが、良い時と悪い時の差が激しくて、特に抑えでぼこぼこに打たれて何やってんだこいつというイメージでしたが、この試合でもやっぱりなという感じ。最近テレビ出てましたが、やっぱりいい加減なことばっかり言ってますね。

 長嶋が桑田に登板の話をするとき「しびれる場面で行くぞ!」と言って、桑田はどんな場面になるかわからなかったとか、まあやっぱりあの監督らしいな(^ ^)という感じでしたね。

 まあ、そんな感じでどうでもいいメモでした