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万死に値するコミッショナーの続投要請、加藤良三は辞任すべき

【敗戦の責任をとってコミッショナーは辞任すべし】

予想通り日本は敗れましたが、それ以上にびっくりしたのはコミッショナーの続投要請発言。

 続投とかそういう次元の話ではない。敗戦の責任をとってコミッショナーが辞職すべし。そしてその後の新コミッショナーがどうするか判断すること。何を他人事みたいに言っとんねん。全く呆れて物が言えない。一体どんだけ過失を犯せば気が済む人なんでしょうか?この人は。たまたまそういう時期にあるとはいえ、過去最大の過失、問題有りのコミッショナーではないでしょうか?

 毎回言って来たように、①実績ない監督を選んだこと②四番捕手という重圧で阿部を機能させなくして、チームの中心・軸が機能しなくなったこと③(阿部の話にもつながることですが)短期決戦用の人選ミス。

 勝負は戦う前に決まっている。正に負けるべくして負けましたね。負けに不思議の負けなしです。

【打線の不調にとるべき対策を本当に打ったのか?】

 結局、終始戦い方が稚拙だった。そりゃそうですわ。短期決戦、国際大会ではバッターは打てなくなる(※Numberのこの記事参照)。バッターが緊張で不断のバッティングをできなくなるもの。だから大学のエースレベル、二軍レベルの投手でもプロの一流のバッターが打てなくなる。そういう時にどうするか?

 ベンチが指示を出して、緊張しないように、プレッシャーがかからないようにしてやらなくてはならないでしょう。どんな状態でもできる簡単な仕事をこなせばいいようにしてやる。「全てお前に任せた」―では、「自分が結果をさなければチームが負けると思い込んで、殆どの選手は追い込まれて潰れていくものです。

 負けていれば当然焦る、同点の時でも自分が打って結果を出さなくては!となるもの。不調で、あたってなければ尚更。指揮官が方向性をきっちり示して、選手はそれを実行するだけという体制になっていなかったように見えました。各投手に対してチームがどういう対策で取り組むか、そういう精神が足りなかった。オランダ戦のような相手が不調・二線級の投手にバカ打ちしてつ。都合のいい状況を想定して、都合のいい結果を以って勝つと考えていたとしか思えない。

 オランダ戦でHRが出た時に、選手の調子が上がってよかったというのは一面で、それを決して否定しませんが、よく言われるジンクス―大当たりの後の貧打・打線沈黙。大勝した後の隅一での負けという危険性を認識すべきでしたね。なまじ長打・HRが出ることで、自分の力を過信して大振りになる。ちょうどKOを意識したボクサーが力んでフリが雑になってかえって当たらない、当てても効かないという状態です。

 そこまで良くない先発投手、しかもアクシデントで降板したのにもかかわらず打線が沈黙したのはボール球に手を出しすぎていたから。ストライクを打つ、更にその中でも狙い球・コース、もっといいのは甘い球を打つこと。そしてボール球に手を出さない。投手が勝つのはその逆ですね。ボール球を振らせる、狙い球を絞らせずに、失投しない。その基本ができなかった。相手キッチャーのリードが良かった。また審判のレベルが下手だったなどがあっても、結局は準備不足、この投手のこのボール球に手を出さないようにするにはどうするかという対策が失敗したから。

【内川の走塁は勝敗には関係ない】

 内川の走塁なんか話題になっていますが、あんなのどうでもいい話。だってもう、既にゲームの流れは向こうに行って、こちらに勝ち目はないのですから。阿部がチャンス、しかも相手のミスでくれたもの。流れから言ってミスで得たものは絶対につけこまなくちゃいけない勝負どころ。そこで、変化球ふらされて裏を書かれて完敗。ショックもあってか、その後能見の状態が良くないのに、マウンドで確認もせずに不用意にチェンジアップを要求して、失投投げさせてしまった時点でゲームは終わり(阿部でなくても、コーチが最新の注意を払わなくてはならなかった所、指示を出して間を置く。2-0まではいいんだよ、HRだけは~と状況を確認させておくべき所)。それをせずに3-0になった時点でもう負けたと誰もが思った。あそこの流れまでが試合の全てですよ、短期決戦では。

 ―「行ってもいい」は井端に出したサインで内川は井端の動きを見ながら判断しなくちゃならなかった。内川は井端がスタートを切ったのを確認できれば一緒にスタートしてもいいし、スタートが遅れるならスタートしなくても13塁。

 ―っていうコメントを見ましたけど、違いますね。二点差あって最低でも同点にしなくちゃならない。しかもこの回で期待できる鳥谷・井端・内川は次の回に打順が回らない。ここが勝負どころ、ここで二点取らなきゃ負けるという状況。ツーベースでも内川のアシを考えるとまずホームに帰ってこれない。しかも阿部が打つかどうか状態から言うと打てない可能性の方が高い。本来なら次の右打者坂本で重盗をかけるべきだが、ツーアウト1・2塁では2塁送球でまずアウト。いくらクイックが遅いPとは言え、内川の足では名捕手でセカンドでアウトになる。ツーアウト1・3塁なら、ヒット一本でランナー一人帰ってくるだけで仕掛けるリスクのほうが大きいので仕掛ける意味が無い。

 阿部の所でワンナウト2・3塁の状況を作って最低でも内野ゴロ一点で一点差にする。しなければ負けるそういう選択でしょう。流れはあの時日本にない。期待できる三人が打順を終わった後で、誰を殺すかという選択ができる状況になった。せいぜいあと一点止まりでしょう。あの重盗は鳥谷→井端のプレーを再現するつもりだった。その勢いで一気に畳み掛ける。それしかないという判断なんでしょう。

 わからなくもないですが、あのキャッチャーの肩を考えれば、そしてランナー井端・鳥谷の足を考えれば、まずありえないプレー。そもそもそういう状況にある時点ですでに積んでいる。だいたい前にも書きましたけど、足で勝負をかけるならなぜ代走を使わないのか?本多をどっちにかいれて、ここが勝負!とここですべてを賭けるべきでしょう。全盛期ならともかく、守備範囲の狭くなってショートも一時追いやられた井端に三盗は無理がありますよ。今ショートなのは新人高橋が育ったら、そのまま入れ替えるためにそうしているだけですから。

 勝つためにはここで自分が二塁に!と焦ってしまった結果でしょうね。つうかそういうケースを想定した走塁練習をやっていたのでしょうか?まず、ホークスのレギュラーシーズンでも重盗見ないですしね。

【選手任せ=作戦放棄ではないのか!?】

 一番違和感を感じたのは、監督のセリフ「私は幸せでした」。いや、あんたのことなんかどうでもいい、悔いがあるとかないとか、そんなこと聞いてない。負けたことに怒っているのではなくて、判断の根拠・事前の準備を知りたいわけです。なんだそれ、思い出作りか!?どうもピントがずれているとしか思えない。どういうケースを想定して、継投とか一点を取りに行くつもりだったのかそういうプランが本当にあったのだろうか?

 尾花さんは継投一点差か二点差かで全く変わってくるから、何点つけるつもりなのかプランを原監督に事前に打診していたっての聞いたことありますが、本当にプランがあったのでしょうか?

 「選手に任せる」―は実は戦略・プランを立てられないから、放棄して選手に下駄を預けたということなんではないでしょうか?スモール・ベースボールとはつまり、ベンチの緻密な戦略で勝つということ。結局口だけで選手に丸投げというのがその本質なんじゃないでしょうか?

 あのケースがあったから言うのではないですが、ランナーいる状況でバッターが一球ごとに打席を外してコーチ・ベンチのサインを確認してセットと言うシーンを見た記憶がありません(もちろん全部見てないのであれですが)。結局ベンチが相手を分析して、勝負どころを判断できていなかったのではないでしょうか?盗塁・エンドランの少なさ、結局いきあたりばったりだったのではないでしょうか?

【求められる失敗の検証―貴重な教訓を未来に活かせ】

 いずれにせよ事後報告、第三回WBCレポートでどういう戦略を持って戦うつもりだったのか、指示はどうだったのか、ある程度公開して検証を受けなくてはならないでしょうね。それくらい疑問が残る、おかしい試合運びだった。

 監督選考もきっちりプロセスを決めて、実力ある人を先行するシステムにすべき。王さんも今回山本を指名した張本人ですから、今回限りでWBCからは身を引いていただきたいですね。下位を独走するダメカープの人間を選んだ時点で人選ミス、評論家としての評価も低かったですしね。

 んでメジャーいなくてマウンドとか会場の調子とかが伝えられなかったってのはないですね。元メジャー日本にいくらでもいますから、情報はいくらでも伝わったでしょうから。メジャー組いてもいなくても関係ないですよ。ダルとか黒田がいればそりゃ心強いですが、不調でないとも限らないですもん。

 あと、軒並み第二先発・継投が悪かったですね。ロングリリーフのプロというものはいない、いついくのかわからない中で準備をするのは難しいと聞きましたし、前回と比べそれが上手く行かなかった理由も是非知りたいところですね。

 首脳陣が毎日のように酒飲みに出かけたとか、東尾さんが日程中にのイベントに出かけてたとか、規律緩みっぱなしでしたね。東尾理子ならぬプエルト・リコに敗れるのも必然投手陣から言って、本来負ける相手ではないと思うんですがね…、プエルトリコは。勿論負けてもおかしくはないレベルですが、内容がね…。