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身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

CS2nd 秋山監督の継投ミスと栗山監督の継投ミス―CSを見れば日ハムの日本シリーズ敗退は必然

 

 最終戦ノーノー食らったことによって、ノーノー→下克上日本一で小久保引退伝説の可能性が微レ存?楽天には今シーズン本当にやられましたね…。楽天に勝ち越していれば…。ぐぬぬ対照的に最終戦CSテストでも余裕で勝っちゃうハム。ウチと違ってハム安定してますね…。

 ただ試合日程かなり間が空く、試合感覚がくなるというのがひとつのポイント。この点ハムは不利です。また武田久日本シリーズでサヨナラHRくらったり、去年はダルのリードを守れずで不安があります。都合のいい見方をすると、ファーストステージで劇的な形で勝つ。マツダ&ファルケンがハマる。→勢いでハムにも勝つ。打撃感が落ちて不調になって、なんだか流れを掴み切れないうちに~という形になって欲しいです。というかそういう方向に持って行かないとファイナルステージは勝てません。

 ハムにそれが通じるかは微妙なところですがね。調整不足で負けるってのもあると思いますが、どっちかっていうと勝ち上がってくるチームは短期決戦の雰囲気を味わってくるのが大きいという気もします。 たとえばホークスは四戦目になりますが、ファイターズは初戦。誰が使えて使えないというテストを0ベースでやらなくてはならないのと違ってもうテストは済んでるわけですからね。

 こういうときハンデがあるファイターズに初戦を取れるかどうか、五分に持ち込めるかどうかは非常に大きなポイントですね。「オイオイ、ハンデなくなちゃったよ、やばいよやばいよ、くわばらくわばら」となって、まだ五分なんだよという気分に到底なれませんからね。相手は勢い試合をこなしてきた試合勘の余裕があって状態が逆転してしまいますからね。初戦で勝ち上がってきたチームが勝つと途端に優位が逆転するんですよね。まあ、ホームの理・後攻めの理は変わらないんですけどね。

 今年の戦力・確実性から見てファイターズの優位は変わらないと思いますが、中村&吉川と若いのが多いこと、CS経験がないので武田のようなことになりかねないことそういう不安要素があります。ライオンズも野上&十亀でダメでしたし。宮西・増井も経験ないんでしたっけ?そこがポイントになるでしょうね。特に中村初戦の吉川と中村がどれくらい投げられるのかという点がポイントになる気がしますね~。

<↑ここまで試合始まる前の予想というか雑感というところ>

<↓んで戦後の感想>

 結論から先に言うと継投ミスによる敗戦・シリーズ敗退でしたね。まあいろんな意見があると思いますが、あれは間違い無く継投ミス・監督の判断ミスだったと思います。

 摂津のケガでアクシデントで終わるという最悪な形で終わりました。そういう不運があったにせよ全ては采配ミスに起因します。初戦が全てですね、あの継投ミスが全てです。

 実際に見ていないからわからんが、陽の出来が素晴らしいというより、ファイターズの方が悪いという気がする。10月に三試合しかしてない日程がウチに有利になってる。9日のロッテ戦を最後に中7日ある。一週間ぶりの実戦だもん。打撃感を取り戻すのはまだまだかかるはず。今日勝てる可能性大。

 同じくセ・リーグの初戦がノムさん解説だったから、radikoノムさん解説を聞く。阿部の配球は三拍子だと直球・直球・変化球、バッターが本能で待ちやすい配球をしちゃダメとのダメ出し。中日は三試合している。巨人はゼロ。試合勘・実戦から遠ざかっている分、今日中日が勝つ可能性は強い。逆に巨人は今日落とすと嫌な感じがするからぜひ取りたい所。

 うーん吉川いいなぁ。みのさんならいいか、見逃す勇気・捨てる勇気が重要って橋上さんも言ってたし。吉川は大舞台の経験がない。一点取られたら…という状況でコントロール悪くなる&シーズン後半被HRが増えた。=一発長打があると思うんだよなぁ。高め・抜け玉をしっかり叩いて欲しい。

 着払い=ミットに収まってからバットを振る細川さんが、吉川から連続ヒットw。キャッチャーが打つと、リードが冴えるから、これはもらったな。陽を9回まで導いてくれるだろう。マッチが打たんと勢いが出ないからマッチに一発欲しいなぁ。

 ここまでペーニャのゲッツーに、内川の三振ゲッツー。マッチがポイントでの89での出塁で二度もランナーおいた状況での打席で凡退という三ペケ状況。しかもゲッツーしとるし…。完全にマッチが封じ込まれとるなぁ…。あと一息なのか、それともミスショットしているのか…。さあどっち?

 七回に待望の先取点。タム様!最高や!ペニーなんか初めっからいらんかったんや!んでぽん→チック→ペーニャで一・三塁→ペーニャが何度も走る(やっぱりWスチール狙いかな?)→小久保のネバネバで多村の二点タイムリー。このタイムリーは12球粘ったカプテンが打たせてくれたタイムリーでもある。小久保GJ

 吉川何球か抜けてたんもんな~。なぜハッセ勝負まで見なかった?バッテリーが勝負選択をミスったな~。ここがひとつのポイント。吉川はよし打ちとった!とグラブを軽く叩いていました。打ちとったと思ったあたりが内野を超える。典型的なインハイをセンター前におっつけるというベテランの勝利。外も内も対応できる形あれは落として四球やむなしじゃないと難しいですね。パワーピッチャーなんですから、守備のいいハムですし、ツーアウト満塁の形でハッセ勝負でしょう。ハッセは選球眼いいから押し出し怖いなら、結果の多村歩かせの時点で交代でしょう。選択がわからん…?

 見逃されてるところですが、短期決戦の重圧で限界だった吉川の替えどきをミスったという栗山監督の継投ミスがありました。ここ何故か見逃されてるんですよね普通に。なんかスポーツニュースでも2失点の好投みたいに流してましたが、結果論でしょ。その後追いつかなかったら戦犯そのものなのに。

 この時点でもはやはじめの絶対ポイント・条件の初戦を取る!がクリアされた。これで一安心とおもいきや、まさかの真裏での逆転…。ありえない内容を見てみると、絶対にありえない選択。ダイカン…日本「兄より優れた弟なぞ存在しない!」という諺を無視したヒット。ここで 継投に入るかな?というところ。灯がファーストに入ってましたね。明石はハム戦で宮西とか増井とかよく打った、19球粘ったりとか良いイメージがあるから使っておきたいよなぁ。今日2打席回るといいけどなぁ。こんなことを思ってるのも余裕で次・その次を想定しているからこそ。

 杉谷送りでのイトイ。糸井怖い…。眠ったままでありますように。右の中田のところで柳瀬か藤岡か岩嵜かな?陽はもう一試合先発するんだろうから、今日の良いイメージのママ降ろしましょう。よく投げた。と当時は思ってましたが、あとからゲームを見ると。バントの時点で球が抜けている。工藤さんも言ってましたね。その前の五回でも何球か抜けとると。だったらもう回の頭、もしくはランナーセカンドの時点で岩嵜しかない。ありえないんですね。

 その後もっとありえないのが、同点なのにワンポイント藤岡だったこと。ショート内野安打で交代ってキツイなぁ、投手心理考えても。だったら代えるべきじゃない。12回まで行っちゃったら投手足りなくなる。しかもその次森福。もう森福出すって、ここが勝負どころだということ?8回どうするのか?ファルケン使うのか?岡島も西武ドームとは言え一発を食っているのに。そういう不安要素をもろもろ考えるとどうしてもここは岩嵜しかなかった。なぜ岩嵜を使わない?岩嵜でロングリリーフだろう。

 ヤンはここまでよく投げ切った方。初のCS先発でね。良かった方、責められん。そもそも完投能力がない、いきなり乱れるというのはシーズンみてもお墨付き。大事な短期決戦なら石橋を叩いて渡るくらいに早めに返るべき、返るはずだった。なぜ?五回の中田のヒット以外完璧に相手を抑えていた。だから続投?ナンセンスでしょう。ヤンが良くて抑えたのではなく、相手が久しぶりの実戦、短期決戦の重圧で空回っていたんですから。

 そもそも日本シリーズで勝つよりCSで2・3位が勝ち上がる方が難しいという制度上、ここですべてを掛けないといけない。あとでCSの制度をまた論じますけど、初戦が全てなんですから。六試合で四試合優勝チームにホームで勝たないといけないという無茶ブリなんですから、戦い方を徹底しないといけない。短期決戦は誰を殺すか!その鉄則を考えれば、眠らせておきたい。ノーヒッターをどれだけ出すかということがポイントになる。三巡目のヤンからヒットが出る確率がどれくらい高いか?考えるまでもないでしょう。

 継投でなるべく投手をつかいたくないというのはCSという制度上無理、どんどんつぎ込んで後は野となれ山となれという風に選択カードを切っていかないといけない。楽に勝とうなんてハナから甘い。①初戦を絶対に取る、②バッターを殺しておく、その鉄則を守ればどうみても陽に打たれた時点で変えておくべきところ。抜けてるんですから。1%の可能性も残しておいてはいけないんです。

 プロ野球ニュースでもヤン球浮いてると指摘してましたね…。ああ、本多走塁ミス、三塁いかなかったのと同じように打った小谷野が二塁にいかなかったミスがあったんやね。

 右の二岡、ミスター右打ちの二岡になんでアウトロー勝負?二岡にアウトローは意味無い。次がキャッチャーのヒット無い鶴岡ということを考えれば、歩かされて鶴岡勝負の方が嫌だったはず。代打に敬遠でカード無駄使いは一番応える。あるかせ気味でよかった。そこで初球アウトローのストライクはない―その通りやな。明らかに継投に、勝負の選択のミスがあった。ぐぬぬ。関係ないけどプロ野球ニュースのキャスター目が充血しすぎじゃね?

 ノムさんがCSファイナルで逆転食らった時、初戦とって初めて五分だからね!と怒っていましたが、己は六分だと思ってます。短期決戦の実戦経験が多い方が先手を取ればその威力は一対一の五分以上なんですね。初戦に全力を注ぐべきだったと思いますね。

 どういうプランだったかわかりませんが陽VS吉川で負ける可能性は十分ありえましたから、負け自体は仕方ない。仕方ないにせよリード築いて戦力出し惜しみした。あわよくばと欲出して岩嵜を惜しんだこと、戦力の逐次投入が問題ですね。一点負けてて投入しないのなら理解できます。重要な初戦でも、リードされている以上、次のために岩嵜を温存せざるを得ないと。リードしたら次の試合は捨ても勝ちを確実にしなくちゃいけない、これは①②を考えても鉄則でしょう。

 相手は初戦を落として、かつ打線も湿っている。そういう状況で二戦目を迎えればこっちの捨てゲーでも投手が気負って乱打戦で~あるいは守備が乱れて~もありうるのに。それに初戦を取れば2つ負けられるわけですから。その間に残り3つをどうするかというプランを立てればいい。現実的に残り新垣☓、摂津○武田○大隣○のその三戦で勝負を決めるしかないでしょう。

 もしくは三本柱で一敗したとして最後の試合で取る。CSで残り四試合で四連勝なんてまず無理。突破したチーム全てがフルで総力戦でしょう?初戦勝って、キーマン岩嵜を一日休ませ、ポイントポイントで岩嵜にという形でしょう?短期決戦はロングリリーフがポイントですしね。2003ぐらいの西武VS巨人の岸みたいにね。

 ましてや二戦目新垣で初戦落として勢いが消えた時点で勝ってドローにしようなんて無茶もいいとこ。なぜ初戦の勝ちを確実に確定しようとしなかったのか!投手継投で戦力を出し惜しみして、セオリー通り順番に投入するという悪癖が見えましたね。この悪癖は今後も続くかもしれません。

 稲葉は殺しておくことに成功しましたが、森福が初戦で打たれて今後の継投・短期決戦の流れを考えても非常に困るなぁという所。

 8回マッチ・本田と続くも内川で終わる…。内川のところに金子かぁ。同点なったら内川・小久保なしでどうするんだろ?今宮と細川どっちか残しておくべきでは?守備がガク落ち…。同点考えて細川残してもいいと思うが、今日二安打やし。まあ代えるしかないかハムは代打がよう成功するなぁ、しかし。ギータナイスプレーも攻撃には続かずと…。武田はCS・日シリよく炎上してるから、きっとやってくれると信じてたんだが、三凡かだめだな、こりゃ。

 とまあ、結論めいたことを書くつもりが、長いし、まだまだ続くし、日本シリーズとまとめてやっちゃおうかということでここまでで。CS見れば栗山ハムの敗北は運命づけられていた!!!の解説をせずに終わります(笑)。大事なとこは出し惜しみ。