別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

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祝2000本安打達成

4・28稲葉、5・4宮本、そしてまだですが小久保が多分交流戦の初めのほうで2000本を達成することになるでしょう。三人に共通することそれは努力の人であるということですね。

 小久保選手はちょっと違いますが、プロ入り稲葉・宮本両選手はそこまで期待されていた選手ではありませんでした。むしろドラ一のような存在とは違って当時ほとんど注目されていなかった。それが日々の研鑽の積み重ねによって、2000本を打つまで成長を遂げたといいます。また小久保選手もチームの鏡になる存在であり、一時期怪我で選手生命を脅かされました。それでもたゆまぬ努力で2000本という今の成績を築いてきました。

 努力をしても報われるとは限らない、しかし成功したものはすべからく努力をしている。それを地で行くような話です(これ一歩の鴨川会長の言葉じゃなくて、確か元ネタがあった気がするんですけど、思い出せないなぁ。誰だったっけ?)。三人とも努力の人であり、チームの鏡であるということは、このチームにとって非常に頼もしい、勇気づける材料ですね。現にファイターズ・スワローズ・ホークスどのチームも上位を走っています。

 チームの集合意識・組織のDNAに努力・練習の大切さの種を植えているわけですからね。こういう偉大な記録は偉大なチームにしか現れないという良い教訓でしょう。

 おいおい、巨人にだって小笠原がいるだろ!っていうツッコミがあったと思いますけど、ここにいるぞ!ははは、こやつめ!だまらっしゃい、となってむむむ状態になるとおもいきや、巨人には外からせっかく持ってきた努力家というDNA・集合意識は根付いていないですね。ラミレスも小笠原も、努力家・研究家なのにチームに影響を与えきれませんでしたね。

 というか巨人の場合には川上時代、長嶋・王時代にむちゃくちゃ練習した。そのスーパースターの二人が練習したからこそ、皆練習をする風土・空気があった。彼らが引退してから、どうしてそれがどこかにいっちゃったんでしょうね?練習のやりすぎ・強制の反動なんですかね?長嶋さんあたりが、自主性に任せたって感じなんでしょうか?練習の強制で選手が逆に壊れてしまった、規律規律(起立起立だと大阪になってしまいますが(^ ^;))で、爆発したんですかね?

 そもそもチームを支えるのはフロント・スカウト・コーチですが、巨人の場合はそれがいたんでしょうかね?元から凄い選手ドラ一ばっかで固めるあまり、そういう存在がないまま勝ち続けたから、今に至るんでしょうかね?チームの基本・土台の組織づくりを軽視するというのは?

 まあ、そんなことはどうでもいいや。三人とも将来の指導者候補というところが面白いですね。チームを纏めるチームリーダーっていうのが将来の監督になる前の一種のステップアップなんでしょうか?選手としてもある程度の実績は必要ですし、実績&チームリーダーというのが将来の統率力に関わってくるってところですかね?実績で人の指導ができる、チームリーダーでまとめた経験が監督として生きてくると。なんか面接で私は~~って説明するみたいなアレだな。私が監督を志望するにあたって、私は~~で2000本を打ち、チームリーダーとしてチームをまとめ~とか。

 稲葉さんはあんまりテレビでの露出がなかったから、まあそんなに野球詳しくもなかったし、そんなに知らなかったですが、いいキャラしてますね。ああいう明るさがある、独特の兄貴風の空気を持っている人はいい指導者・指揮官になれるんじゃないでしょうか?この人のために!って空気を作れそうですからね

 そういう点、偉大な選手と言われつつもタイトルを取れなかった清原さんなんか指導者としてはまずないだろうなという気がしますね、人格的な点で向いているという気がしませんし、努力家でもなかったですから、見たいと思いませんからね。桑田さんは指導者としては絶対見たい研究家です。そういう点では真逆ですね。プロ野球の指導者という話はまたいづれ書きたい話しなので、ちょっと余計なことを書きました。

 元に戻って、優秀な指導者になりそうというのは、努力をしてその重要性を知っているから。苦労した分、こういう練習・努力をしている選手は将来必ずモノに成る!と目をかけられるからいいと思いますね。長嶋さんみたいなスーパースター上がりの人がエンターテイナーとしては一流でも、監督としては最低。ノムさんがその逆だったという性質を考えれば一目瞭然でしょう。んで俗に落合さんのような努力したドラ一のような最初から注目されていなかったスーパースターが監督としては最適と言われますね。

 そういや今のところスーパースターで、努力家で、しかも最高のエンターテイナーと全てを満たした華がある監督・指揮官っていませんね。名将と呼ばれる人はなんか我関せずというようなしれっとしたタイプが多い気がしますね。熱い人はだいたい失敗していますね(中畑「!∑(゜∀゜)」)。そういう点では古田監督、工藤監督は明るさもあるので早く見たいところです。古田さんはスワローズ時代に兼任ということもあって結果を残せませんでしたしね。

 記録といえばもうひとつ監督として星野さんが1001勝、仙一だけに~とどや顔しているかどうか知りませんが、達成されましたね。このこともまた監督業というのが、能力や経験・指導力うんたらかんたら以前に、政治力であることを実感させますね。中日→阪神楽天(11年、2年、2年)。パフォーマンスという点では毎回乱闘=星野ということでものすごいカリスマ的なものがありましたね。プロ珍で絶対星野やってましたもん。長嶋&星野時代って超エンターテイナー時代だったんですなぁ。

 言うまでもなく、この二人のカリスマが去った後に組織としていったい何が残ったか?カリスマ亡き後、組織は機能しなくなる―とは歴史学の教訓ですが、チームを強くする、強い組織を長期的プランで見ると、カリスマ・エンターテイナータイプは絶対に監督に選んではならないということがわかりますね。逆に言うとカリスマ(といえるかどうかは?だが)タイプの人を組織の長に選んで連れてくれば、組織原理に抜本的に手を付けられることはないので、組織は安泰。官僚機構はそのまま維持されることになる。改革を防ぎ、怠惰を好む組織の人間にとってこれほどありがたいことはないですね。

 何やら日本の政治の劇場型政治のリーダーを思わせることですが、まあそんなことはいいや、話が違う方向行くし。

 2000本が本人にとってひとつの勲章、世界タイトルのような誇れる達成感あるものという以外に、実利という点でも球団に恩恵をもたらしたという話を聞きました。ファンは実際に達成するところをこの目で見たい。だから球場に押しかける。こういう記録によってかなり収益が上がってファイターズは助かったという話を聞きました。だから球団にとっては1999本から3試合くらいは足踏みして欲しいですよね。稲葉さんあっさり達成しすぎだよぉ!もぅ、と上の人はしょんぼりしていることでしょう(笑)。

 そしてもうひとつ注目すべきは2000本とは普通現役晩年に達成するということ。宮本選手が最高齢記録だったように、彼自身は将来の監督候補としてもう去年で引退を決めていたが、2位で満足しているチーム事情を見て、こりゃあかん!と現役続行を決めたという話があるくらいです。小久保選手も怪我・コンデションからして長くはやれないでしょう。小笠原選手の現在の状態は言うも更なり。

 そんな中で月間MVPを獲った稲葉選手は首位打者爆走で、え?引退?なにそれ美味しいの?状態で、一人我関せず。この調子で行くなら平気であと三年やって、2500位打ちそうですね。

 めったに補強をしないファイターズが稲葉選手だけは取りに行った。FAでメジャー目指して、国内は視野になかった。それでもいつまでもウチは待つ、いつでもいいから!と彼を口説くのに、三顧の礼ばりの誠心誠意を貫いたのも彼のポテンシャルの高さから。走攻守すべて揃うことが一流選手としての条件。なぜ彼のような好選手にファイターズ以外のチームが手を挙げなかったか、球界が注目する争奪戦にならなかったか理解に苦しみますね。

 何故かFAでは攻撃の選手ばっかり目立ちますが、走攻守の走ると守るがダメなら全く意味が無いと思うんですがね。走巧守なんて、己は考えますが、つなぐなどの巧いこともまた非常に重要な要素。年間50本打つ選手と3割・30本・30盗の価値って変わらないと思うんですが。むしろ後者は走塁・守備の面でいてもマイナスということがないので、後者のほうがいいですよね。いればいるほどチーム力が増える。プラスにしかカウントされませんから。ホームランバッターで守備・走塁がいいっていう選手は普通居ないですから、だいたいポジションもかぶるし、チームに何人もいても機能しないですからね。使い所も制限されちゃいますし。そういう選手が増えるとプラスオンリーじゃなくて、マイナスも同時に増えちゃいますから。

 稲葉という選手は走攻守だけでなく、性格=練習という点、ムードメーカーというところ考慮して全てにおいていいと判断されたのでしょう。また今でも現役バリバリ衰えが見えないというところから、怪我などのコンディションを見て、間違い無く長期間活動できると見たんでしょうなぁ。常勝ヤクルトの経験値もありますしね。ファイターズは本当によく見ている。というか他がアホというだけか…。

 そういえば阪神は5億のムードメーカー城島というのが非常にベンチを勇気づけているって話がありましたね。ノムさんがヤジが巧いからそれだけで選手として置いといたって言ってましたけど、戦う上でそういった空気というものもまた重要ということでしょうね。チームプレーですから特にね。我がホークスを見ればベンチのムードの重要性がいかに重要か分かりそうなもんですね。マリーンズの勢いよろしく。

 強いチームは強い理由がある。強い背景とは連携・連動、それぞれの人間がいかに自分の役割を果たすためにベストを尽くすか。努力という精神的な問題だけではなく、パフォーマンスとしてどのくらいの結果を出せるか。ホークスの最大の長所・投手再生工場のようにチームメイト共に切磋琢磨して、成長させ合う・競い合うという空気、そして時に支えあうという少年バトル漫画の王道が重要なんですけどね。ホークスのいいところはそれがチーム全体にあることですよね。

 スワローズの方は投手のほうがちょっと?で心配ですが、そういう選手がいる以上、切磋琢磨方程式が築かれていることでしょう。ファイターズはポンポン抜けていくので投手工場がホークス並にあるかどうかは知りませんけどね。

 まあこういう選手がいる以上、強い組織の背景があるってことで、優勝争いするでしょうと。んで、ロッテってベテランどうだったけ?まあいることはいるんですけど、投手のベテランってちょっと思いつかないなぁ?投手の大黒柱!って存在がないのでやっぱり不安だなぁ、ロッテ。