別館、身体論・武術・スポーツのお部屋

身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

メジャー開幕戦、イチローをみて

 そんなにまじめに見てなかったので、あんまりメジャーの試合について書くことないんですが、一応。アスレチックスに松井がいないので見所が薄かったですね。松井は年棒半分程度で契約オファーがあったけど、代理人がもっといい話があると断ったってのは本当なんですかね?だったら、代理人クビにしないと。横浜とか向こうからオファーがあったらすぐ、行ってもいいという内容で交渉しているという話がありますが、それ自体はいいと思うんですけど、松井さんは真面目ですから、そういう内容の契約は結ばないでしょうね。腰掛けで反感買うのを恐れるからやらないでしょう。

 審判のアーッという雄叫びだけが気になった(笑)。なんで無効の審判はあんなに悶絶するんですかね(笑)?マリナーズの二番だけが気になりました。ああ、こりゃいい選手だなと。もう一人くらい面白そうな人がいましたけど忘れました。なんか構えがつっ立ってるだけのようなフォーム。あんだけダラ~っとやれるのはいいですねぇ。

 岩隈はボールにアジャストするまで時間がかかるでしょう。下手に一軍より二軍でやったほうが良いような?あれじゃあまず無理でしょう。ボール高すぎですもんね。

 メジャーリーガー見て思ったのはみんな身体が大きいなぁということ。子供か!(笑)。身長はともかく、体重・ガタイがあれだけあると俊敏な動きはできないんじゃないかな?イチローみたいなタイプがもっといて、1・2番型がもっといてもいい気がしましたが、みんな横にでかい人ばかりでしたね。向こうのキャッチャーは配球がないみたいですけど、だったらキャッチャーはただボール取るだけの人なの?キャッチングと肩だけ?

 やはり何人か若い選手は素晴らしい身体をしていましたね。サッカーブラジル代表のように、身体が緩みきっていた。傍目から見ても身体がゆるんでいるなぁという透明性、柔らかさを感じることが出来ました。

 それに対してイチローは明らかに固まっていました。去年、全盛期のそれからすると、スーッとか、クタ~っとした感じがなくなっていますね…。思うにWBCで辛さを感じるというのが決定的ですよね。どんだけコンディションがよくなくてもイチロー本来の身体性があれば、口に出してツライなんてことを言わないでしょう。肉体が固まっているから、それが精神上の問題にまで浮かんできている。もしゆるんでいれば、ツライということを処理できたはずですからね。身体が対応できなくなっているような気がします。

 身体の本来の力=ゆるみ度・身体力、それとそのスポーツの技術二つの実力が備わって初めてアスリートのパフォーマンスは発揮されます。思うにイチローは長年培った技術とキャリアがあるので、まだまだ成績は残せますが、2~3年のうちに大きくパフォーマンスを落としてしまうような気がします。

 「大事な事は体をゆるめることです」とその本質を喝破していた天才ですから、もっとそちらに取り組んでくれればいいのですが…。

 そういう素晴らしい身体を持っている人間は見てるだけで、清々しい・惚れ惚れしてしまうはずなのですが、そういうものを感じませんでしたからね。個人的にはあの守備・ファインプレーは本来のイチローなら一歩早く処理して何でもないプレーになってるはずではないでしょうか。ジャンプが余分なのでは…?という気がしました。

 川崎の明るさがいい影響を与えてくれるといいんですけどね。川崎も見ていてゆるんでいるなぁという感じがする方じゃないですからね、周囲のメジャーリーガーと比較して。

 イチローには子供がいないんでしたっけ?松本人志も家族・子供を早く持っていれば笑いのスタイルが今と違ってもっと面白いピークが持続しただろうなぁと思っていましたが、イチローも子供が近くに入れば…という気がしてならないですね。赤ん坊をみればそれだけでゆるむ、身体でその身体観を写すでしょうし。もったいないですね。