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身体論・武術・スポーツ関係を分割してこちらで独立して書いてます 野球評論は辛辣に書いてますので苦手な方はご注意下さい。また基本長いので長文が無理な方はお気をつけ下さい

内山高志王者防衛成功、世界戦四連続KO

WBAスーパーフェザー、タイトルマッチ内山×三浦戦感想】

 防衛成功おめでとうございます。8888いやー、相変わらずクオリティの高いボクシングでした。以前、日本ボクシング史上に残る名チャンピオン、ナンバーワンは徳山さんと長谷川選手って書いておいて、思いっきり内山選手書くの忘れてました(^ ^;)。謹んでお詫び申し上げますm(_ _)m。もう生きながら伝説でいいでしょう。強すぎですよ。リカルド・マルチネスみたいになってますね(笑)。

 サウスポー相手だし、確実に勝つために左を重視したのかな?展開自体はあんまりおもしろくない。だから、もうちょっと積極的にいってよ!KO狙ってよ!狙ってよバーニィ!という感じでした。やっぱりチャンピオンになったから、KO倒すボクシングより、負けないボクシングにシフトしたのかな?と思ってました。己はクオリティ高いボクシング好きですが、これじゃあ大衆受けしないから、内山という稀代のボクサーが認知されないっしょ!もったいない!MOTTAINAI運動ですね。

 3Rにダウンしましたし、なんかところどころヒャッとするところがあったな~と思っていたら、そしたら、あんた2Rで拳痛めていたとか(゚Д゚ )エッ!?何を言っているんだお前は…。ボクサーが拳を痛めるということは、野球で言ったらインコースだけにしか投げられない、決してアウトコースに投げない。テニスで言ったらバックハンド縛りみたいなもの。それで勝つなwww。そんなんで世界戦勝てるわけがないヾノ゚д゚;)

 アッパー系使わないし、右を積極的に使って倒しに行かなかった。アッパーはまあ、あれほどクオリティ高いボクシングなら、必要ないといっても良いんでしょうけど、右使って倒しにいってほしかった。そう思っていたら2Rの時点で中手骨と手根骨脱臼したとか。それで今回の物足りなさが納得できました。というか、むしろそれを知ってもう一回改めて見たいところですね。そんなんで普通勝てないですよ。

 3Rバッティングで目をカットしてダウンしましたが、目をカットした経験がないということ。それがあって動揺してダウンしてしまったのか?本人は一瞬なぜか目をそらしてしまったといってましたね。ダウンもそんなに効いてなかったと言ってました。強いチャンピオンですから、危機に陥ったことがない。そういうときのためのごまかす技術や乗り切るパンチがないのかな?と思ったら、右が使えないわけですね。よく立て直しましたね。米沢藩ですか?上杉鷹山ですか?(笑)

 で、試合自体を振り返ってみると、最初感じたのはいじめか?これ?というものでした。三浦選手がかわいそうなほど一方的にやられたので、何も出来ないので終わるんじゃないか?というもの。3Rでダウンがあって、展開が急変。こりゃ一方的に、ズルズル同じ構図で終わるなと思いました。それが一転、俄然面白くなりました。バッティングから流れがガラッと変わった。サウスポーを相手にしたのが過去一戦しかない。左で相手を封じようという作戦。無論完璧に近い素晴らしい左ジャブでの試合コントロール。あとはサウスポーの斜角を生かした相手の外側に回りこみながらの左ストレートを警戒するだけでいい。ディフェンス技術に格段の差があり、三浦選手はつかえるブローがそもそもなかった。ジャブにかぶせるのと、右ストレートへのボディかフックか待って合わせるくらいしか出来ることがなかった。ですから、もう楽勝だろうと思われた矢先のその左ストレートが入っちゃいましたからね。

 しかし、チャンピオンが相手は大振りしてくるから、一発よければ自然にくっつけると語っていたように、ダウン後のチャンスも全然活かせないで終わってしまいました。全体的にテンパリすぎてましたね。三浦選手は3・4Rかな?連続してコーナー間違えて帰りましたから(笑)。解説の人も吹いてましたし。一発に頼りすぎて雑でしたね。チャンピオンが右も使っていたら、もっと早く試合終わっていたでしょうね。

 2Rで既に晴れていた目は徐々にダメージが蓄積。ちらっと過去の試合みたところ、あそこまで左ジャブを使っている内山選手見たことなかったですから、ああいう試合展開を予想してなかったのかもしれませんね。三浦選手はどういうことなぁの…って思ったでしょうね。重いし、早いし、正確な左、ああいうのついで感覚で、テスト感覚で使うの?セットにポテトはいかがですか、感覚?ドンだけ才能あるんだよ(笑)。多分次の試合には手が四本になるんじゃないですかね?(笑)。しかも時折、フリッカーではないですが、スナッピーにも打ってましたからね。本人の感覚でジャブ何種類くらいあるんでしょうか?

 中盤少しは三浦選手も当てましたが、それ以上にもらってしまいました。6Rからボディの影響で&目が完全にふさがりだして、明らかに動きが止まっていきましたね。ボディ食らうたびに鈍ってました。8R残り1分で、確実に動きが止まって、サンドバック状態になってしまいましたから、ああもう止めたほうが良いなと思いました。んで実際そこでボックスアウトしました。まだ動けることは動けたでしょうけど、手数がちょっとでも減って、距離感なくした状態でやったら確実に危険ですからね。レフリーが止めてもおかしくなかったと思います。

 いずれにせよ、次は万全な状態のチャンピオンをみたいですね。怪我のため半年は間隔をあけると。ハードパンチャーであれだけ完成度の高いボクシングをするんですから、向かうところ敵なしでしょう。三階級制覇とかじゃなくて、防衛記録に拘るんでしょうかね。BOXRECだと粟生選手を抜いて二位、彼との対決も面白いですが、一位のIBF王者ムゾンケ・ファナ(南ア)との対決がみたいですね。フェザー級のスター選手、30戦全勝27KOを誇るファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)や、19戦全勝15KOのユリオルキス・ガンボアがいるらしいです。こういう選手との対決も早くみたいですね。

 最後に笑ったのは徳山さんが解説で内山選手に突っ込んだセリフ。
>内山「いや、まだまだですね。課題が多くて、もっと練習しないと」
>徳山「もう、いいじゃん。あとなにがあんの(要んの)?」
 テレビの前でみんなそう思っていたことを見事に突っ込んでくれました(笑)。何がいるんですか?何が足りないって言うんですか?あとは強いて言えば愛ですかね?稀代の名チャンピオン徳山さんにそこまで言わせるとは…。さっそくブログにおめでとうございますと書きに行ってこようと思います ノシ
 ※追記、本来1/10にホルヘ・ソリス選手との統一戦だったみたいですね。12/15に発表だったのですかね?その後延期で1/31に防衛戦という事は挑戦者の三浦選手は急遽降って湧いた世界戦だったのでしょうか?とすると準備不足だった点も否めないですね。短い期間でタイトルマッチを受けたことに敬意を表すべきでしょう。

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